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[小児科]夏に感染しやすい子どもの感染症、新型コロナ感染との比較

夏の感染症を引き起こす代表的なものに「エンテロウイルス」があります。エンテロウイルスは腸管で増殖するウイルスの総称で、たくさんの種類があります。発熱などの風邪の諸症状はもちろん、ヘルパンギーナ、手足口病、発疹などなど種類によって出る症状は多種多様で、ひとつの型に感染して免疫ができても、他の型には感染してしまうため、1シーズンに何度も感染するケースもあります。

暑くなってくると集団生活の中で感染が増え始め、7月後半に多くなります。例年であれば、このタイミングで夏休みに入るため、一旦感染の拡大は収束する傾向にあるのですが、今年は夏休みが短くなっているため、例年よりも長い期間にわたって流行するのではないかと予想しています。

そしてもうひとつが「アデノウイルス」です。代表的な症状として咽頭結膜熱(プール熱)を引き起こします。結膜炎、のどの痛み、発熱が主な症状となります。

ただしこちらのウイルスも非常に型が多く、変異が早いことで知られています。3年前は50種類程度だったものが、現在では80種類以上の型があることが分かっています。そのためアデノウイルスが引き起こす症状も多種多様で、百日咳のようなひどい咳や下痢になることもあります。また型が多いので、お子さんだけではなく、大人がかかってしまうケースも多くみられます。

エンテロウイルスとアデノウイルスは総じて熱が高くなることが多いですが、新型コロナウイルス感染症では、子どもの場合、最初は熱が出ることが少ないようです。季節的にはコロナウイルスよりもアデノウイルスの方がよほど流行しますので、お子さんが熱を出したからといってパニックにならず、きちんと医療機関で診てもらいましょう。発熱などの症状がある場合には、必ずそのことを伝え、各医療機関からの指示に沿って通院してください。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
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ウイルスと薬 その2[内科]

ウイルスと薬についてのお話の続きです。今回はウイルスとワクチンについて書いてみます。

ウイルスは増殖するとき、宿主の細胞増殖の機能を利用して、自分の遺伝子であるRNAをどんどんコピーしていきます。この時、約3%の割合で何らかの変異があると言われています。ウイルス感染症では、体内に何百万個ものウイルスがいる状態になります。わずか3%の変異率でも、母数が多いので、変異したウイルスが登場する可能性が非常に高いのです。さらに多くの人に感染が広がればなおさらです。このようにウイルスはめまぐるしく変異を繰り返すため、ワクチンができても有効な効果を得にくい場合があるのです。

また、報道番組やワイドショーなどでは、抗体ができていれば、コロナウイルスに罹りにくい、症状が出ないというような論調もありますが、これは正しくありません。

新型コロナウイルスの感染では、ウイルス感染が引き金となって自己免疫系が自分の血管や臓器を攻撃することによって、血管系の疾患や多臓器不全などの重い症状が起こるということが分かってきています。この場合、むしろ抗体がある方が、症状が重篤化する可能性があります。(サイトカインストーム、ADE。)

例えばデング熱は、4つの型があり、ある型に感染し抗体ができると、次に別の型に感染した場合、重篤化する可能性が高いことが分かっています。またネココロナウイルスでは、ウイルスに抗体をもった猫が、同じウイルスに感染すると重篤化することがあるそうです。

実は単純に「接種したときに抗体を作る」だけのワクチンであれば簡単に作れます。不活化や弱毒化したウイルスを体内に入れれば抗体自体はできるからです。ただし、その抗体が正しくウイルスの抑制に働くかどうかは、きちんと検証を積み重ねなければ分からないのです。

同じくコロナウイルスが原因のSARS、MERSでは、ワクチンはできていません。上に書いた変異や抗体・免疫の問題で、有効なワクチンが作れなかったのです。ウイルスに対するワクチンの開発は、とても難しいのです。

アメリカでは早ければ年内にワクチンが接種できるという報道もありましたが、これがどこまで有効なのかは、実際に接種してみないと分からない部分がかなりあると思います。

しばらくはこのウイルスとうまく付き合いながら、感染を押しとどめていくしかありません。3密を避ける、手洗いをする、マスクを上手に使うなどの対策をきちんととって、なるべく感染しない、させないようにしていきましょう。

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ウイルスと薬 その1[内科]

いまだ世界的には、猛威をふるい続けている新型コロナウイルス。ワクチンや治療薬の開発に、世界中の様々な会社がチャレンジしています。
感染症を引き起こす原因が細菌の場合、抗菌薬という特効薬になりうる薬がありますが、ウイルスの場合、薬こそたくさんあるものの特効薬と呼べるものはありません。

そもそもウイルス感染症とはどういったものなのでしょうか。

ウイルスは、人間をはじめとした生物のように自分で細胞を増殖して増えていくことが出来ません。他の生物の生きた細胞の中に入り、その生物の細胞増殖の機能を利用して増殖します。
そして、ウイルスはある程度増えると、細胞の中から出て、他の細胞に感染し、また増えて、というのを繰り返し、体内でどんどん増えていくわけです。その過程で人間の細胞が異常をきたし、様々な悪い症状が起こるのです。

抗ウイルス薬は基本的に、このウイルス増殖の過程のどこかに作用し、増殖を阻害するというものになります。つまりウイルスを殺す、不活化するのではなく、あくまで体内で大幅に増えることを防ぐという種類の薬になります。
そのため、抗ウイルス薬は感染の早い時期に投与することが重要で、症状が重くなってから抗ウイルス薬を投与したからといって、劇的に症状が改善することはなかなか考えにくいのです。

現在、新型コロナの治療薬としてレムデシビルが承認され、アビガンも今後承認がされそうな流れになっています。特効薬のような報道のされ方をしていることもありますが、現実的には、そこまでの効果は期待できないでしょう。

長くなってしまったので今回はこのあたりで、次回はウイルスとワクチンについて書いてみたいと思います。

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糖尿病と運動

緊急事態宣言は解除されましたが、まだまだ新型コロナウイルス感染予防のための生活様式でレジャーやスポーツが制限されたり、テレワークで自宅勤務になったりと、運動不足に陥りやすい状況になっています。特に糖尿病の方は、感染による重篤化リスクが高いということで、外出に人一倍気を付けている方も多いことと思われます。

それでいて食べる量は減らないということになると、糖尿病の症状の悪化はもちろん、糖尿病気味の方が一気に糖尿病へ…ということも考えられます。制限された生活の中ではありますが、適度な運動を心掛けるようにしましょう。

糖尿病には有酸素運動が効果的だと言われています。運動の強度としては、ウオーキングで言うとちょっと早歩きくらい、笑顔が崩れないくらいが良いです。

家でやれる運動としては、「踏み台昇降」など良いのではないでしょうか。階段を利用したり、マンションや平屋の方は、雑誌などを積み重ねガムテープなどで固定して適度な台を作れば、どこでも簡単にできます。

ジムに行けない自粛生活で、筋トレも流行っているようですが、筋トレは基本的に無酸素運動(運動中に呼吸をしないということではなく、短い時間に強い力を使う運動)です。肥満の解消には、継続的に弱い力で体脂肪を燃焼させる効果がある有酸素運動をするようにしましょう。

ちなみに尿酸値の高い方も、強い無酸素運動はNGです。無酸素運動は一時的に血中の尿酸値を上昇させることが分かっています。

自分の身体の状態にあった、適度な運動をするようにしてくださいね。

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PCR検査の精度と偽陰性について[内科]

新型コロナウイルスのPCR検査については、マスメディアやネット記事で様々な情報や意見が散乱している状態です。医療界でも様々な意見があるので、現在のPCR検査体制の是非はともかくとして、改めてPCR検査について、分かっていることを書いてみたいと思います。

PCR検査についての情報の中で、危ないなと思うのは、PCR検査を絶対視するような風潮があることです。そもそも現在のPCR検査の精度はそれほど高くありません。感度は30~70%程度と言われ、検査キット、検査官の技量、検査を行う環境によってかなりばらつきが出ます。

ウイルスの量が少なく検知できない「偽陰性」や、何らかの形でウイルスが検体に紛れ込んでしまうことで起こる「偽陽性」も少なくありません。

PCR検査は、検査時点、ポイントでの「陰性」・「陽性」の目安であって、継続的な「陰性」・「陽性」の証明にはなりません。一番怖いのは「PCR検査で陰性だった=自分はコロナに感染していない=自粛せず活動をしても良い」と考える人がいることです。もしこのような人が偽陰性でウイルスのキャリアだった場合、多くのウイルスをバラまくことになります。

また日本のPCR検査体制について、海外と比べ貧弱だという指摘が多くあります。これには日本と海外で感染症の検査に対する考え方に違いがあった点も大きいです。

実は海外ではPCR検査は一般的な検査手法です。病院内でハウスPCRを行っているところも多く、そもそもPCR検査を大量に行える下地があったのです。対して日本では抗体検査が主流で、PCR検査はあまり行われていませんでした。抗体検査が一般的なのは、PCR検査より結果が出る時間が短いなどのメリットがあるからです。そのような状況の中で、いきなり検査数を増やすのは土台無理な話です。

今、多くの国民の皆さんに我慢して生活を制限していただいているのは、それによって感染の増加を緩やかにし、その間に病床の確保、ワクチン・治療薬の確立、検査体制などなど、各医療体制を整えるという目的があります。

現状では、とにかく新型コロナに罹らないということが一番です。大変なことも多いですが、今しばらくは、この生活様式を続けていくことが大切です。

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[はらはら通信より転載]新型コロナウイルスのワクチンについての情報等

今回は先日配信されたはらはら通信より転載の記事となります。
新型コロナウイルスの話題を中心に、役に立つ情報が載っておりますので、是非参考になさって頂きたいと思います。
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●新型コロナウイルスの流行も下火にはなりましたが、まだ感染者は出ています。残念ながら埼玉県は非常事態は継続になりました。自粛生活で大変つらい思いをされていることと思いますが、もう暫くは今の生活を継続をなさるようにお願いをいたします。
感染をすれば亡くなられるような病気だと、ヒトが亡くなればウイルスも絶えるので流行は収まるのですが、新型ウイルス感染症のよう無症状や軽症の人が多い病気は、ウイルスを持っている人が解り難いので、隔離をすることが出来ず、流行は中々止まりません。感染防御は継続していくしかありません。

●ワクチンは色々な国で作ろうとしていますが、有効なワクチンの登場には時間もかかりそうですし、難しいかもしれません。薬物の使用もウイルスの複製を抑える薬は早期使用が基本ですし、ヒトが感染に対してサイトカインという物質を過剰につくることが肺炎の原因だと考えられていますが、それを抑える薬剤の登場には、研究が必要です。
今暫くは、ウイルスに感染をしないという方法が安全かつ一番の方法です。非常事態宣言が解除されても感染防御は継続しなければなりません。それには従来ならば行わなかった方法も必要なのです。マスクの装着励行、手洗いの徹底、ヒトとの接触で距離をとるなどは煩わしいかもしれませんが、基本です。

●WHOはワクチンで防げる病気にワクチン接種をしないで重複の感染をしない様に、ワクチンの推進を勧めています。安全に、接種を行うためには、患者さんの診察と場所や時間を工夫をすることで接触しない様にして予防接種を行います。当クリニックは、以前の場所から移転をするときに、院内感染を防ぎながら診療、予防接種を行いたく、ゾーニングをしています。予防接種は安全にできますので、是非、必要な予防接種はお受けいただきたいと考えます。

●オンライン診療を準備中です。時間と医師で予約制になると思いますが、準備できればお知らせをしますが、少し診療に幅がでるかと思います。詳細は準備出来次第お知らせいたします。

●BCGが新型コロナウイルス感染で集団を造れないために個別接種になります。やがて市役所からお知らせが届くと思いますが個別であると同時接種が可能になりますので、3回目の四種混合枠信や3回目のB型肝炎枠信との同時接種が可能になります。

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接触感染/飛沫感染/空気感染/エアロゾル感染の違いとは?その2[内科]

前回に引き続き、ウイルスの感染経路についてのご説明です。

・空気感染

「空気感染」とは、飛沫から水分が蒸発した状態で、さらに小さな微粒子となり、そこにウイルスが付着して空気中を広範囲にわたって漂い、それを吸い込んで感染するものです。空気感染するウイルスは非常に感染力が強いですが、空気感染するウイルスは麻しん、水痘(水ぼうそう)と限られています。(ちなみに結核菌も空気感染します。)

・エアロゾル感染

そして最近聞くようになった「エアロゾル感染」ですが、これについては現状明確な基準はありません。エアロゾルとは空気中に漂う微細な粒子ということですが、エアロゾル感染は新しい言葉で、そもそも医療界においてはあまり使われていません。基本は飛沫感染ながらも、いわゆる三密の環境下で、空気感染に近いことが起こりえるくらいのイメージで捉えておくのがよいかもしれません。

ウイルスの感染の強さは、空気中をウイルスが漂って遠くまで広がるかどうかです。換気をよくしてどこかに流れてしまえばリスクが少なくなります。三密を避け、皆さん一人ひとりが感染予防を心がけてください。

新型コロナウイルスの場合、病院では入院患者さんの場合は1日6回を目安に換気が行われています。結核などの空気感染に準じた対応となっているようです。これから暖かくなるので、窓を開けるのにちょうどよい季節ですから、お部屋の換気を常に良くしておくのが良いでしょう。

はらこどもクリニックでは、感染症の院内感染予防対策のため、患者さんの入口を空間的に隔離された3つに分けています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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接触感染/飛沫感染/空気感染/エアロゾル感染の違いとは?その1[内科]

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、メディアなどで「飛沫感染」・「エアロゾル感染」という言葉が頻繁に出てくるようになっています。ここで改めて、それぞれどんな感染経路になるのかご説明していきたいと思います。

・飛沫感染

まず新型コロナウイルスは基本的に「飛沫感染」となります。飛沫感染とは、咳やくしゃみに含まれるしぶきの中にウイルスが含まれ、それを吸い込むことで感染します。新型コロナウイルスに対してマスクやフェイスシールドが必要とされているのは、この飛沫感染を防ぐためです。飛沫を物理的にさえぎることで飛沫感染のリスクを下げるということです。

また「ソーシャルディスタンス」と言われる人と人との距離をあけるという対策も、この飛沫感染への対策になります。飛沫は水分を含むしぶきで重いので、飛び散る距離に限界があります。それが2m程度といわれているため、2m離れることが推奨されているのです。
(※これは咳やくしゃみのエチケットを守った場合です。何もなしで思いっきり声や音を出して咳やくしゃみをすると、もっと遠くまで飛沫が飛んでしまいます。咳やくしゃみをする際には、きちんとエチケットを守りましょう。)

・接触感染

新型コロナウイルスの場合、感染者が触ったものの表面にウイルスが付着して、それを触ることにより感染する「接触感染」も大きな感染経路のひとつと言われています。ウイルスは付着したものの表面で、かなり長い時間活性を失わないという研究結果も出ています。ドアノブ、手すり、様々な機器のボタンやスイッチ、スマホやタブレットの表面など日常生活の中で注意が必要なものは数多くあります。

接触感染については消毒が有効です。次亜塩素酸ナトリウムやアルコールでまめに消毒を行いましょう。今消毒用アルコールが手に入りづらいといわれていますが、次亜塩素酸ナトリウム消毒液は、市販されている漂白剤を薄めることで簡単に作れます。

以前ノロウイルス対策として、次亜塩素酸ナトリウム消毒液の作り方を当ブログに掲載していますので、参考にしてみてください。(→記事はこちら!

また家庭でできる新型コロナウイルス感染対策について、日本環境感染症学会がまとめておりますので、是非見てみてください。(→日本環境感染症学会のHPはこちら

長くなりましたのでこの辺で。次回は「空気感染」・「エアロゾル感染」についてご説明します。

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[はらはら通信より転載]新型コロナウイルスの情報ほか

今回は先日配信されたはらはら通信より転載の記事となります。
コロナウイルスの話題を中心に、役に立つ情報が載っておりますので、是非参考になさって頂きたいと思います。
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新型コロナウイルスは言葉の通り新型なので、研究されてきた訳ではありません。このウイルスが登場する前までは、従来型と呼ばれる4つの型のコロナウイルス、サーズ、マースと呼ばれた重症型の6つの型がありました。同じコロナウイルスの仲間なので、共通の条件があるだろうと考えられます。
ワクチンが直ぐにでもできるように言われていますが、多分、出来ても効果が悪い可能性が高いのです。それは自然感染では病気を免れるという意味の免疫はできないか、出来ても不完全であることがわかっているからです。実際に再感染が起こります。
また、肺炎になり重症になるのは、経過した後です。免疫が出来る頃に重症になるのは別の仕組みが働いているからです。どのような機序で炎症を起こす物質がつくられるのかその仕組みがよくわかっていません。ひどくなる人と軽く済む人の違いが何に因るのかもわかっていません。それを抑える薬が試行錯誤で試されている状態です。
決め手になる治療法がない病気です。罹らないことが一番です。その基本的なことは、飛まつを浴びる近さには近づかない、汚染物質を手で目や口に運ばないことです。

外来の受付がオープンになっていたのですが、患者・家族の方々とクリニックスタッフの間に飛まつが行き来しないようにアクリル板で遮蔽にしました。私とデンタルの息子と娘に手伝って貰って作成しました。素人なので出来には問題がありますが、どちらからも飛まつはお互いに届かないと思います。

流行が拡大すると誰が新型コロナの感染者かわからなくなります。その場合には、疑わしきは患者さんと同じように対応することです。
感染予防用に使う予防衣がなくゴミ袋を代用したり、顔や口もとを防ぐマスク類、消毒に使うアルコールが入手困難です。購入できても価格高騰しています。医療スタッフの異様な服装に驚かれたり不快に思われるかも知れませんが苦肉の策です。ご容赦下さい。

クリニックは汚染場所だと怖いと思われるかもしれませんが、当方は旧クリニックから現在地に移転するときに、クリーンゾーンを健康外来と称して入るときから会計迄別にしています。予防接種は安全に行うことができますので定期接種の予防接種は、粛々とお受けになってください。

病気は新型コロナウイルス感染だけではありません。受診されるときには症状や経過をお教えください。基本的に病気をお持ちの方は可及的に感染症の方々と一堂に会さないようにしたいと考えていますので、ご協力ください。

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