月別アーカイブ: 2020年11月

子どもの中耳炎について[小児科]

お子さんがかかりやすい病気のひとつに「中耳炎」があります。耳と鼻、喉はつながっており、そこからウイルスや細菌が耳の方に侵入して、鼓膜の奥の中耳に炎症を起こすという病気です。基本的に1年を通じてある病気ですが、感染症ですので集団生活をしている方が圧倒的に罹る方が多くなります。

子どもがかかりやすい理由として、耳と鼻をつなぐ管である「耳管(じかん)」の角度にあります。特に5歳未満の子どもは、耳管の角度が立った時に水平に近い状態です。寝ている時は縦になって90度に近くなるため、鼻から鼓膜の方に鼻水などが流れ込みやすいのです。

大人になると角度が斜めになるので、中耳炎にはなりにくくなります。耳管の角度の問題なので、体質的になりやすい方もおり、中耳炎になる人は何度もなってしまうこともあります。

日本の場合、治療に抗菌薬を使うことも多いですが、実際には外来でくる中耳炎の患者さんの8~9割については抗菌薬は必要ありません基本的には何もしなくても治ることが多いので、痛みを緩和し、みみだれや鼻水をしっかりとケアするという治療になります。抗菌薬を使用するのはかなり症状がひどい時で、ペニシリン系の抗菌薬を使用すると非常によく効きます。

はらこどもクリニックでは、鼓膜の炎症具合を目視で確認し、ティンパノメトリーという中耳に水が溜まっているかどうかを調べる機器などを使用し診察を行い、症状の程度を判断し治療を行っていきます。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

女性特有の症状 冷え性(冷え症)[内科]

女性が悩まされる症状のひとつに「冷え性」があります。特にこれからの季節は、手足が冷たくて、布団に入ってもすぐに寝付けない、という方も少なくないのではないでしょうか。

冷え性の原因としては、まず代謝が悪いこと、また自律神経が乱れることで、末梢血管への血液循環が悪くなることで起こります。

男性に比べて、女性は筋肉量が少なく、脂肪も多いことから冷え性になりやすいと言われています。一般的に太っていると暑がりになるイメージがありますが、太っていても冷え性にはなります。年齢についても若い方から高齢の方まで、満遍なくおられます。

女性の場合、月経の影響で貧血気味になりやすいことも原因のひとつでしょう。貧血で末梢の血液の循環が悪くなるため、手足が冷たくなりやすいということがあると思います。

冷え性には即効性のある治療法はなかなかありません。特に西洋医学では身体を温めるという薬は余りないのです。

そのため冷え性の治療には、健康保険が適用できる漢方を処方して症状を改善していくことが多いです。東洋医学には「未病」という概念があり、明確な病気ではないものの良くない症状を治していくという治療法や漢方が多くあります。

東洋医学では冷えを様々な型(例えば全身の冷え、高齢の冷え、手足の冷え、顔はのぼせる冷えなど)に分類し、それに合わせて薬を処方します。

冷え性に悩む女性の方は、お気軽にご相談ください。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)