月別アーカイブ: 2020年6月

虫刺されがひどくなってしまった時は?[小児科]

この季節、外で子どもが遊んでいるときに悩まされるのが虫刺されです。時折、ひどく腫れてしまう、かゆみ、痛みがひどくなるようなものもあるかと思います。その場合は、普段よく刺される蚊とは違う虫に刺された可能性が高いと考えた方が良いでしょう。

刺されると非常にしつこい痛痒さが続くブユや、刺されると火傷のようなミミズ腫れになるアオバアリガタハネカクシ(羽アリに似ている赤い虫)、お茶畑の多い狭山市周辺ではチャドクガもなかなか厄介です。チャドクガの場合、直接虫に触れなくても、風に舞った毛が付着するだけで、皮膚炎になります。

虫刺されによる皮膚炎の治療では、ステロイド系の塗り薬を使いますが、症状がひどい場合には、効果が薄いため、飲み薬を使う場合も出てきます。

外で遊ぶ場合や、屋外でのレジャーなどでは、虫よけを上手く使って、虫刺されの被害を抑えましょう。

虫よけについては、過去のブログ記事にまとめておりますので、そちらをご覧ください。

→リンク:https://hara-kodomo.com/blog/2017/07/

 

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

夏のマスク着用と熱中症リスク[内科]

近年では当たり前のようになってしまいましたが、今年も6月に入ってから猛烈な暑さになっています。こうなってくると、マスクを着けるのもかなり辛くなりますね。

実際に気温が高い状態でのマスク着用は、熱中症のリスクを上げることになります。犬を思い浮かべていただければわかるかと思いますが、熱くなると舌をベロンと外に出し、荒く息をします。そうすることで口から体内の熱を外に逃がしているわけです。人間も、犬ほどではないものの、吐く息で熱を外に逃げしています。マスクをするとその効果が弱くなりますので、熱中症になりやすくなります。
またマスクをしていると口の渇きに気が付きにくいため、水分を補給するのが遅くなりがちです。こまめに水分補給をするように心がけましょう。

マスクは性能が良ければ良いほど、呼吸をしづらくなります。肺疾患などで肺機能が弱っている場合などでは、マスクをすると血中の酸素飽和度が下がるケースもあります。
例えば、医療用マスクとして知られるN95をしている場合、つけたままで延々と働き続けるのはかなりきつく、1時間に1回くらいは外して呼吸を整えないと辛いです。

厚労省からも熱中症対策として
・屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合はマスクを外す
・マスクを着用している場合は負荷の強い運動や作業を避け、喉が乾いていなくても小まめに水分補給する
・適宜、マスクを外して休憩する
という指針が出ています。

新型コロナウイルスの感染拡大予防という面では非常に大きな役割を果たしているであろうマスクですが、人の密度の状況や気温などを考慮しながら、外しても問題ないときは外して、熱中症のリスクを上げないようにしてください。

また、2歳未満の幼児の場合、マスクを使用しないように日本小児科医会から注意喚起が出ています。幼児の場合、マスクをすることで様々なリスクがあるということ、そして、世界的に見て、新型コロナウイルスは子どもにとってはリスクが少ないということが分かっています。

近年の日本の夏の暑さは激烈なものがあります。熱中症にならないよう、気を付けて生活してください。

厚労省「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント:
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_coronanettyuu.html
小児科医会からの注意喚起:
https://www.jpa-web.org/dcms_media/other/2saimiman_qanda20200609.pdf

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糖尿病と運動

緊急事態宣言は解除されましたが、まだまだ新型コロナウイルス感染予防のための生活様式でレジャーやスポーツが制限されたり、テレワークで自宅勤務になったりと、運動不足に陥りやすい状況になっています。特に糖尿病の方は、感染による重篤化リスクが高いということで、外出に人一倍気を付けている方も多いことと思われます。

それでいて食べる量は減らないということになると、糖尿病の症状の悪化はもちろん、糖尿病気味の方が一気に糖尿病へ…ということも考えられます。制限された生活の中ではありますが、適度な運動を心掛けるようにしましょう。

糖尿病には有酸素運動が効果的だと言われています。運動の強度としては、ウオーキングで言うとちょっと早歩きくらい、笑顔が崩れないくらいが良いです。

家でやれる運動としては、「踏み台昇降」など良いのではないでしょうか。階段を利用したり、マンションや平屋の方は、雑誌などを積み重ねガムテープなどで固定して適度な台を作れば、どこでも簡単にできます。

ジムに行けない自粛生活で、筋トレも流行っているようですが、筋トレは基本的に無酸素運動(運動中に呼吸をしないということではなく、短い時間に強い力を使う運動)です。肥満の解消には、継続的に弱い力で体脂肪を燃焼させる効果がある有酸素運動をするようにしましょう。

ちなみに尿酸値の高い方も、強い無酸素運動はNGです。無酸素運動は一時的に血中の尿酸値を上昇させることが分かっています。

自分の身体の状態にあった、適度な運動をするようにしてくださいね。

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[はらはら通信より転載]健診や予防接種が集団→個別へ変わりました。

今回は先日配信されたはらはら通信より転載の記事となります。
記事中にもありますが、所沢市では4か月児健診とBCG接種が集団から個別に変更されました。
はらこどもクリニックでは、4か月児健診、BCG接種どちらも実施しております。なお健診および予防接種については、感染症や他の疾患の患者さんとは隔離された「健康外来」での診察となりますので、安心して来院してください。

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新型コロナウイルス感染症流行のために送れていた入学式、入園式は開催されて従来通りとはならないまでも、子どもの世界が動き出したのは良かったですね。おめでとうございます。
まだ、流行が収まった訳ではありませんが、長い休みの為に生活のリズムがずれを生じていましたので、新しく作るのには少し時間が必要でしょう。もうすぐ梅雨に入りますし天候も不順になると思いますが、早く適応が出来ると好いですね。

今までは集団生活がなかったのですが、密集とは言わないまでも、集団生活が始まると、感染症が増えてきます。例年、夏になるとエンテロウイルスやアデノウイルスの感染症が多くなります。発熱で始まることが多く、発疹も出ます。新型コロナウイルス感染症の場合には子どもでは軽症のようです、高熱で始まることは少ないので発熱の際には別の病気を考えた方が良さそうです。受診の際には発熱ありと仰ってくださり感染待合の方で対応させて頂きます。

新型コロナウイルス感染症で、集団を避けるために市が行っていた健診や予防接種のBCGが個別に変わります。もう既に市からお知らせが届いていると思いますが、対応をするためにスケジュールを変更しております。クリニックのホームページをご覧いただき予約をなさって下さい。
BCGが個別になると他のワクチンと同時接種も可能になりますので、スケジュールの立て方が楽になると思います。
新型コロナウイルスの感染状況で色々な世の中の予定が大きく変更されていますので、今後も変動が大きいと思いますが、詳細は次号でもお知らせしたいと思います。


 

 

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予防接種はきちんと受けましょう![小児科]

新型コロナウイルスの感染を恐れ、医療機関に行かないという人が増えているそうです。実際のところ、高齢者の必要以上の通院なども問題になっていますので、それが適正化した側面もあるかもしれません。

しかし、お子さんの予防接種を控えるような考え方はとても危険です。今は新型コロナ一色ですが、実際には他の病気が無くなったわけではありません子どもにとっては、新型コロナよりも危険度が高いであろう病気もたくさんあります。

予防接種は月齢で期限があり、今のところ延期などの措置は取られていません。ワクチンを接種するのには効果的な月齢もあるため、スケジュールに沿って受けていただくのが良いでしょう。

日本では長い自粛生活の甲斐もあって、少しずつ感染の広がりは落ち着いているように見えますが、第2波、第3波がくれば、今後アメリカやヨーロッパのようになる可能性は完全に否定はできません。今、各健診類が延期になっているように、予防接種にも何らかの制限がかかってしまうかもしれません。受けられる時に、きちんと予防接種は受けるようにしてください。

はらこどもクリニックは「一般」・「感染症」・「健康外来」と、症状、診察内容によって、3つのエリアにゾーニングしています。予防接種や乳幼児健診の患者さんは「健康外来」で、入口、待合室ともに、病気の患者さんとはきちんと隔離して、診察を受けることができます。また発熱があり、感染症が疑われる患者さんについては「感染室入口」から「感染待合室」に入っていただき、そこで受付から会計まで済ますことができるようになっています。

予防接種は安全にできますので、怖がらずにきちんと受けにきてください。

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