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糖尿病患者が夏に気を付けること

糖尿病の患者さんでも、きちんと血糖のコントロールができていれば、暑い夏だからといって何らかのリスクが上がるということはありません。ただし、水分補給には注意が必要です。

熱中症や脱水症状の予防にはスポーツドリンクが良いとよく言われますが、スポーツドリンクは糖分を多く含むものが少なくありません。暑いからといって飲み過ぎると、血糖値が上がってしまいます。スポーツドリンクは無糖のものを選ぶか、麦茶などのミネラル分を含むお茶を飲むようにしましょう。

またインスリンを携帯している方も注意が必要です。インスリンは温度で変性するので、夏の高温には弱いです。薬液が変色したり、透明タイプのものが白濁している場合は、使用するのはやめましょう。

概ね30℃以内であれば変性を防げるので、持ち歩く際には保冷バッグに保冷剤と一緒に入れるなどの対策をしてください。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

夏のマスク着用と熱中症リスク[内科]

近年では当たり前のようになってしまいましたが、今年も6月に入ってから猛烈な暑さになっています。こうなってくると、マスクを着けるのもかなり辛くなりますね。

実際に気温が高い状態でのマスク着用は、熱中症のリスクを上げることになります。犬を思い浮かべていただければわかるかと思いますが、熱くなると舌をベロンと外に出し、荒く息をします。そうすることで口から体内の熱を外に逃がしているわけです。人間も、犬ほどではないものの、吐く息で熱を外に逃げしています。マスクをするとその効果が弱くなりますので、熱中症になりやすくなります。
またマスクをしていると口の渇きに気が付きにくいため、水分を補給するのが遅くなりがちです。こまめに水分補給をするように心がけましょう。

マスクは性能が良ければ良いほど、呼吸をしづらくなります。肺疾患などで肺機能が弱っている場合などでは、マスクをすると血中の酸素飽和度が下がるケースもあります。
例えば、医療用マスクとして知られるN95をしている場合、つけたままで延々と働き続けるのはかなりきつく、1時間に1回くらいは外して呼吸を整えないと辛いです。

厚労省からも熱中症対策として
・屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合はマスクを外す
・マスクを着用している場合は負荷の強い運動や作業を避け、喉が乾いていなくても小まめに水分補給する
・適宜、マスクを外して休憩する
という指針が出ています。

新型コロナウイルスの感染拡大予防という面では非常に大きな役割を果たしているであろうマスクですが、人の密度の状況や気温などを考慮しながら、外しても問題ないときは外して、熱中症のリスクを上げないようにしてください。

また、2歳未満の幼児の場合、マスクを使用しないように日本小児科医会から注意喚起が出ています。幼児の場合、マスクをすることで様々なリスクがあるということ、そして、世界的に見て、新型コロナウイルスは子どもにとってはリスクが少ないということが分かっています。

近年の日本の夏の暑さは激烈なものがあります。熱中症にならないよう、気を付けて生活してください。

厚労省「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント:
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_coronanettyuu.html
小児科医会からの注意喚起:
https://www.jpa-web.org/dcms_media/other/2saimiman_qanda20200609.pdf

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