月別アーカイブ: 2018年11月

ワクチンの種類 その1 所沢市 はらこどもクリニック

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予防接種に使用されるワクチンにはいくつか種類があります。接種スケジュールを立てる際、この違いを知っておく必要があります。基本的なことではありますが、改めてご説明したいと思います。

 ・生ワクチン

病原性を極度に弱めた(弱毒化)ウイルスや細菌等をワクチンにしたものです。免疫獲得効果が高く、免疫の持続期間も長いのが特徴です。生ワクチンには接種間隔の制限があります。生ワクチン接種後、他のワクチンを打つ場合は、原則27日(4週間)の間隔を空ける必要があります。

生ワクチンを接種した後には、インターフェロンという物質が体内で作られます。インターフェロンは、ウイルスなど異物が体内に入ってきた場合に分泌されるタンパク質で、ウイルスの増殖を抑制する働きをします。このインターフェロンの作用が大きく残っているうちに、別の生ワクチンを打つと、免疫がつきにくくなることがあります。そのため、接種間隔の制限が定められています。

主なワクチンとして、BCG、MR(麻疹・風疹混合ワクチン)、水痘(水ぼうそう)、ムンプス(おたふくかぜ)等があります。

 ・不活化ワクチン

ウイルスや細菌に対し、ホルマリン等の薬剤によって、病原体の活力を失わせて不活化したものをワクチンにしたものです。菌全体ではなく、感染防御に働く抗原の部分を精製したものや、ウイルスの一部タンパク質を元にした物質をワクチンとしているものもあります。自然感染や生ワクチンに比べると、免疫獲得効果が弱く、複数回の接種が必要になります。また、接種後、一定期間が経つと免疫が低下しやすくなっています。

日本では原則6日(1週間)の接種間隔が定められています。主なワクチンとして、肺炎球菌、ヒブ、インフルエンザ等があります。

長くなってしまったので、続きはまた来週です。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

食物アレルギーの治療 所沢市 はらこどもクリニック

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数あるアレルギー症状の中でも、食物アレルギーは日常生活に大きな影響が出る症状のひとつです。

食物アレルギーの治療には、これという特効薬はありません。基本的には、何がアレルゲンなのかをしっかりと見極め、そのアレルゲンとなる食物を除去していく、また摂取できる限度量、過熱・調理によって食べられるのかどうかなどをきちんと見極めていくことになります。

もうひとつは定期的に少しずつアレルゲンとなる食物を摂って、徐々に摂取量を増やしていくという方法(経口免疫療法)です。この治療法は一時期マスコミなどにも取り上げられたため流行しました。しかし、適当にやると事故も多く、効果が出る患者さんは限られています。途中までは順調に摂取できる量が増えていても、突然戻ってしまうこともあります。

はらこどもクリニックでは、お昼休みを利用し、アナフィラキシーショック等の緊急事態が起こっても対処ができるようにして、少数の患者さんにのみ実施しております。この治療法はリスクも大きく、それに見合ったリターンが得られるとも限りませんので、甘い記事等に惑わされず、きちんと医師と相談して行ってください。絶対に家庭内で自己判断で行ってはいけません。本当に命を落とすことになります。

食物アレルギーは自然と治るケースが多く、3歳近くになるまでに大体治りますが、アレルギー反応の強さも人によって異なりますし、大人になっても残る場合もあります。大人の場合でもアレルゲンをしっかりと除去していく方法は変わりません。

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インフルエンザの予防接種について 所沢市 はらこどもクリニック

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毎年冬に猛威を振るうインフルエンザですが、はらこどもクリニックでも既に予防接種が始まっております。今年はまだ患者さんの数は少なく、11月15日現在、片手で数えられるほどです。

インフルエンザには様々な型があるというのを聞いたことがあると思います。ワクチンも、その型に対し有効なウイルス株を培養し、精製されます。毎年WHO(世界保健機構)が流行する型が予測し、それに基づいてワクチンメーカーがワクチンを製造します。昨シーズンは、このウイルス株の培養が上手くいかず、選定をやり直した結果、製造が遅れ、結果として、予防接種シーズン最盛期にワクチン供給が足りなくなり、日本中が大混乱に陥りました。今年に関しては、ワクチン製造も順調にいっており、供給に問題が出ることはなさそうです。

さて、インフルエンザの流行時期ですが、所沢市ですと例年年明け1月、学校の3学期が始まってからが最盛期となります。インフルエンザは接種後、免疫がつくまでしばらくかかりますので、お子さんの場合は11月12月で2回、大人の場合は遅くとも年内に1回接種しておくのがよいでしょう。

またインフルエンザの予防接種は、生後6ヶ月までは接種できません。その間の予防対策として、妊娠後期のお母さんに予防接種を行い、その免疫で生まれた子供を守る、という方法があります。

これは海外ではスタンダードな免疫獲得方法で、きちんとしたエビデンスもありますので、これからお母さんになる方は、安心して予防接種を受けてください。

ちなみにインフルエンザの流行は、都道府県によってバラつきがあります。また、インフルエンザは鉄道沿線に沿ってやってくるなどと、医師たちの間ではまことしやかに囁かれています。インフルエンザは不特定多数の人が集まる場所で急激に感染が広がるので、満員電車は格好の感染場となるということでしょう。今年はどの路線に乗ってくるか分かりませんが、お住いの地域だけではなく、沿線の感染情報も見ておくと良いかもしれませんね。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科 はらこどもクリニック

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アレルギーマーチとは?  はらこどもクリニックブログ

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「アレルギーマーチ」という言葉があります。一人の患者さんに対し、様々なアレルギー性疾患が次々と発病していく状態のことを言います。実際アレルギー性疾患は、複数発症することが多く、それが患者さんを苦しめる原因となっています。

例えば、アレルギー性鼻炎の患者さんの場合、症状が軽いものを含めれば、8割近くがアレルギー性喘息も発症します。またアトピー性皮膚炎の患者さんは、食物アレルギーを発症することが多くなります。

アレルギー性疾患を治療する場合、病気ひとつを診るのではなく、そのほかの症状のケアを含めて、治療やケアを行っていく必要があります。

アレルギーは年齢が上がりにつれ症状が治まっていくことがほとんどです。アトピー性皮膚炎なら大人になるまでに8割程度が、食物アレルギーも3歳近くになるまでに大体治ります。喘息も小学校と中学校では、有病率に大きな差があります。(逆に中学生で直っていない場合、大人になっても治りにくいことが多いです。)

その期間までに症状をしっかりとコントロールし、生活の質をなるべく落とさないようにするのが重要です。アレルゲンに近づくな、あれを食べるな、これを食べるな、というだけの医師も少なからずおりますが、それは本当の治療とは言えないと思います。

幸い、現在では治療に使用できる薬もよくなり、通院の回数も抑えられたり、免疫療法など治療の幅も広がっています。喘息であれば、きちんと治療をすれば、症状はほとんど抑えられます。はらこどもクリニックでは、アレルギー性疾患単体を診るのではなく、患者さんのアレルギーをトータルで診て治療・コントロールを行うトータルアラジストとして、治療を行っていきたいと考えています。

 

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風疹の流行 まずは抗体検査をしよう はらこどもクリニックブログ

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前回に引き続き、流行中の風疹のお話です。

風疹に対するリスクが高いのが、現在30代~50代の世代です。この世代は、風疹のワクチンを打っていない可能性の高い世代になります。昭和37~54年生まれの場合、女性しかワクチン接種が行われておらず、男性は風疹の免疫がない人が多くいます。また、昭和54~62年生まれの方は、予防接種制度の問題で接種率が低く、風疹の免疫がない人が多くなります。

昭和60年代生まれの女性は、2018年現在30代前半ということになりますから、妊娠される可能性は大いにあります。またその配偶者の方も、世代的に免疫のない人が多くなることでしょう。

この世代に当てはまる方たちには、まず風疹の抗体検査を受けることをお勧めします。埼玉県は、風疹のワクチン接種を受けていない、妊娠を希望される女性やその配偶者に対し、抗体検査の助成をしており、無料で検査を受けることができます。(すでに妊娠されている方は接種が受けられませんので、注意してください。)

検査で抗体価が低かった場合は、ワクチン接種を受けてください。また、この助成の対象にはなりませんが、妊婦さんと同居、もしくは頻繁に会うことがあるご家族も抗体検査をなるべく受けたほうが良いでしょう。ちなみにこの助成事業で抗体検査を受けた方のうち、免疫が十分ではなく、風疹の予防接種を推奨された方は約27%ということなので、4人に1人くらいの割合です。

通知などがあるわけではないため、この助成制度をご存じない方も多くいらっしゃるでしょう。実際に利用数は決して多いとは言えません。助成事業のホームページへのリンクを貼っておきますので、上に挙げた世代の方を中心に、是非、制度を利用して検査を受けてみてください。

埼玉県の風疹抗体検査の助成事業

https://www.pref.saitama.lg.jp/a0701/fuusinn-kanzyazouka.html

 

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