アレルギーマーチとは?  はらこどもクリニックブログ

1042291

「アレルギーマーチ」という言葉があります。一人の患者さんに対し、様々なアレルギー性疾患が次々と発病していく状態のことを言います。実際アレルギー性疾患は、複数発症することが多く、それが患者さんを苦しめる原因となっています。

例えば、アレルギー性鼻炎の患者さんの場合、症状が軽いものを含めれば、8割近くがアレルギー性喘息も発症します。またアトピー性皮膚炎の患者さんは、食物アレルギーを発症することが多くなります。

アレルギー性疾患を治療する場合、病気ひとつを診るのではなく、そのほかの症状のケアを含めて、治療やケアを行っていく必要があります。

アレルギーは年齢が上がりにつれ症状が治まっていくことがほとんどです。アトピー性皮膚炎なら大人になるまでに8割程度が、食物アレルギーも3歳近くになるまでに大体治ります。喘息も小学校と中学校では、有病率に大きな差があります。(逆に中学生で直っていない場合、大人になっても治りにくいことが多いです。)

その期間までに症状をしっかりとコントロールし、生活の質をなるべく落とさないようにするのが重要です。アレルゲンに近づくな、あれを食べるな、これを食べるな、というだけの医師も少なからずおりますが、それは本当の治療とは言えないと思います。

幸い、現在では治療に使用できる薬もよくなり、通院の回数も抑えられたり、免疫療法など治療の幅も広がっています。喘息であれば、きちんと治療をすれば、症状はほとんど抑えられます。はらこどもクリニックでは、アレルギー性疾患単体を診るのではなく、患者さんのアレルギーをトータルで診て治療・コントロールを行うトータルアラジストとして、治療を行っていきたいと考えています。

 

所沢市の小児科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)