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接触感染/飛沫感染/空気感染/エアロゾル感染の違いとは?その2[内科]

前回に引き続き、ウイルスの感染経路についてのご説明です。

・空気感染

「空気感染」とは、飛沫から水分が蒸発した状態で、さらに小さな微粒子となり、そこにウイルスが付着して空気中を広範囲にわたって漂い、それを吸い込んで感染するものです。空気感染するウイルスは非常に感染力が強いですが、空気感染するウイルスは麻しん、水痘(水ぼうそう)と限られています。(ちなみに結核菌も空気感染します。)

・エアロゾル感染

そして最近聞くようになった「エアロゾル感染」ですが、これについては現状明確な基準はありません。エアロゾルとは空気中に漂う微細な粒子ということですが、エアロゾル感染は新しい言葉で、そもそも医療界においてはあまり使われていません。基本は飛沫感染ながらも、いわゆる三密の環境下で、空気感染に近いことが起こりえるくらいのイメージで捉えておくのがよいかもしれません。

ウイルスの感染の強さは、空気中をウイルスが漂って遠くまで広がるかどうかです。換気をよくしてどこかに流れてしまえばリスクが少なくなります。三密を避け、皆さん一人ひとりが感染予防を心がけてください。

新型コロナウイルスの場合、病院では入院患者さんの場合は1日6回を目安に換気が行われています。結核などの空気感染に準じた対応となっているようです。これから暖かくなるので、窓を開けるのにちょうどよい季節ですから、お部屋の換気を常に良くしておくのが良いでしょう。

はらこどもクリニックでは、感染症の院内感染予防対策のため、患者さんの入口を空間的に隔離された3つに分けています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック

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