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乳歯が早く抜けてしまう時は注意!「低ホスファターゼ症」[小児科]

「低ホスファターゼ症」という病名についてご存じの方はそれほど多くないと思います。この病気自体はかなり前に発見された病気ですが、余り一般の方に知られているものではありません。

乳幼児が罹る代謝異常の病気で、健康な骨をつくるのに必要な酵素の働きが悪くなり、低身長、低体重などの発育異常が起こります。その骨の症状のひとつとして、乳歯が4歳以下で抜け落ちてしまうというものがあります。通常乳歯は6歳前後で生え変わりますが、歯の根っこである歯根部分が溶けて、歯の上部だけが抜けます。「低ホスファターゼ症」の場合は、歯根部分を残して抜けてしまうのも特徴の一つです。放っておくと永久歯にも影響があります。

それほど数が多い病気ではありませんので、親御さんが気付くのは難しいかもしれません。現在歯科医師会などでもその対策として、乳歯の早期脱落を健診できちんとチェックするような動きが出てきています。

代謝異常の病気は、治療法によって予後を変えられるものと変えられないものがありますが、この「低ホスファターゼ症」については治療法が確立されており、きちんと対処すれば患者さんの生活の質を保つことができます。

現在では比較的楽にゲノム診断ができるようになっているため(実施できる医療機関は限られますが)、疑いがあればきちんと診断をつけることができます。

今4歳以下のお子さんを子育て中の方、これから赤ちゃんを産まれる方は、乳歯の抜け落ちる時期について、頭の片隅にでも置いておいてくださると幸いです。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック
〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379

発熱外来について[内科・小児科]

埼玉県では県医師会や各市町村医師会と連携し、昨年12月より、新型コロナウイルスとインフルエンザの診療・検査の両方に対応できる医療機関を「埼玉県指定診療・検査医療機関」として整備しました。

医療機関名については県のHPで公表されていますので、ご覧ください。(※埼玉県HPはこちら

いわゆる発熱外来的なもので、発熱があった時に患者さんがどうすればよいか迷わないようにするための措置となります。はらこどもクリニックについても、指定医療機関となっています。

これらの発熱外来では、発熱のある患者さんについては、他の患者さんと接触しないようにするよう定められています。

はらこどもクリニックでは、元々発熱の患者さんについては、入り口、待合室が隔離された感染室での受付、待合となっているため、これまでと対応が変わるわけではありません。医師も複数人おりますので、きちんと対策をおこなったうえで診察いたします。(クリニック内の空調の流れについても確認済みです。感染室から一般、健康外来の空気の流れはありません。)

他医療機関では受付時間、診療時間に制限を設けている場合がありますが、はらこどもクリニックについては特に時間の制限等は設けておりません

発熱外来の受付につきましては、通常のWEB予約はできませんのでご注意ください。お電話にて熱が何度あるかなどの症状を伺いますので、必ず連絡の上、来院いただけるようお願い致します。

また感染待合室に一度に入れる人数に限りがあるため、状況によっては、車の中などでお待ちいただく可能性もございます。発熱外来にお越しの場合、クリニック到着後に改めてもう一度お電話(04-2926-4333)いただけるようお願い致します。

なおPCR検査につきましては、医師の判断で実施しておりますので、ご了承いただけますと幸いです。

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ワクチン接種についての法改正 何が変わったのか?[小児科]

2020年10月に予防接種に関する法律が変わりました。これはロタウイルスワクチンの定期接種化に伴って改正されたものです。

改正されたポイントを端的にまとめると「注射生ワクチンは4週間隔空ける必要があるが、それ以外の異なるワクチンはいつ接種してもいい」となったことです。

例えばこれまでは注射生ワクチンである「MRワクチン」を接種した場合、次にどんなワクチンを接種する場合でも4週間空ける必要がありました。しかし、今回の改正により次に接種するのが経口生ワクチンや不活化ワクチンであれば、特に間隔を空ける必要がなくなりました。極端なことを言うと、異なるワクチンであれば毎日連続で接種することが可能だということです。

注意しなければならないのは「異なるワクチン」というところです。各ワクチンには効果的に免疫を獲得するための定められた接種間隔があります。例えば不活化ワクチンであるヒブワクチンは、1回目接種と2回目接種では4~8週間隔空けなければなりません。ヒブワクチンを接種した次の日に肺炎球菌ワクチンを接種することはできますが、ヒブを続けて接種することはできません

これにより予防接種の全体スケジュールの管理がかなり楽になることが予想されます。特に同時接種をしないスケジュールを組む場合は恩恵が大きいでしょう。同時接種をしている場合はそれほど影響はなさそうです。

ちなみにはらこどもクリニックでは、通院の回数が少なくなり、お子さんが痛い思い、怖い思いをする回数が少なくなる同時接種を推奨しています。同時接種は医学的に安全性と効果についてきちんとエビデンスがある接種法ですので、安心して接種を受けてください。

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子どもがADHDかも?と思った時は[小児科]

近年子どもの発達障害について取り上げられることが多くなり、一般的にも認知されるようになってきました。発達障害の中でもADHD(注意欠陥・多動性障害)については数も多いことから、かなり浸透している印象です。
逆にテレビやネットで様々な情報があふれており、不安になってしまう親御さんもいるのではないかと思います。今回はお子さんがADHDかも?と思った時にどうすれば良いか、参考になるように書いてみたいと思います。

まずADHDの兆候は早くて1歳数か月には見られるようになります。他の子とは動きが異なり、そこら中を動き回る、走り回るような行動を見せます。集中力で判断しようとしてもこの年代では分かりづらいですが、保育園などに入園すると他の子と行動が違うため、目立つようになります。

4歳、5歳頃になると、動きが活発になるので危険性も高くなります。特徴的なのは回りからのコントロールが効かないことで、それによって保育園では手に負えなくなるケースも出てきます。保育園では年中、年長でADHDの兆候が分かりやすくなることも多いです。

お子さんがADHDかも?となった時、発達障害をきちんと診ている医療機関に相談するという方法もありますが、余り医者に行こうという発想になる親御さんは少ないと思います。大概の方が、まずどこに相談すれば良いか迷ってしまうのではないでしょうか。
まず最初の相談窓口としては自治体があります。各自治体によって名称や体制は様々ですが、発達障害などを支援する部署や機関があります。所沢市の場合、こどもと福祉の未来館内の「こども支援センター 発達支援エリア『マーガレット』」があります。

ちなみに医師が健診や診察の際に様子を見て、ADHDなどの兆候を確認することもありますが、乳幼児健診などですと判断しづらいのが実際のところです。所沢市の場合、5歳児健診がないので、時期的にも難しい状況があります。

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インフルエンザの流行状況[内科・小児科]

新型コロナウイルスと共に流行が危惧されたインフルエンザですが、今のところ流行の兆しはありません。11月の感染者数は、去年の0.2%ほどとのことです。秋から冬にかけて流行するインフルエンザ以外の感染症も例年と比べるとかなり少なくなっています。
みなさんが新型コロナ対策として、きちんとした予防行動を続けていることが大きいのだと思われます。

一方でインフルエンザワクチンの予防接種の状況を見てみると、今年は政府や医師会などが積極的にプロモーションした結果、例年は接種しない方たちも接種を受けたりするなどしたため、ワクチンの需要に供給が追い付かない状況になっています。
インフルエンザワクチンは必要だからといってすぐに作れるものではありませんので、新規の安定した供給は難しいでしょう。現在でもお子さんに接種できていないというご家庭もあるのではないでしょうか。

ただ始めに書いたように、インフルエンザの流行はまだきておりませんので、焦る必要はないかと思います。とはいえワクチンは接種した方が当然良いので、今からでも接種できるのであれば、なるべく接種してください。
例年年末年始に里帰りや旅行などで日本国民大移動が起こるため、そこで一気に感染が広がることが多いのです。今年はコロナの影響で公共交通機関を使った移動をする人も少ないとは思いますが、これから接種すれば流行の終わりである3月頃まできちんと抗体価がもつでしょう。

はらこどもクリニックでは、新型コロナウイルス感染対策のため、1日に接種できる人数を制限しておりますが、インフルエンザワクチン接種を引き続き行っていますこちらから、予約ページにお入りください。

本格的な冬に突入し新型コロナがまた感染拡大している中では、いつもなら何でもないようなちょっとした発熱にも神経質にならざるをえないかもしれません。ただ新型コロナウイルスは現在まで子どもへの感染が少なく、子ども間で感染が広がるというケースがほとんどみられません。子どもへの感染は、家庭内での同居家族からの感染がほとんどです。

通常の感染症は、集団生活をしている子どもたちが感染し、そこからお子さんといる時間の多いお母さんへ、そこからお父さんへという流れで感染が広がるケースが多いのに対し、新型コロナウイルスの場合は、まず外に出ることが多いお父さんが感染→お母さん→お子さんという、逆パターンの流れをとることが多いです。

大人が最初に風邪の症状をしめし、その後でお子さんにうつったというケースは注意した方が良いかもしれません。

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冬にかけてウイルス感染症にかかりやすくなるのはなぜ?[内科・小児科]

今回はコロナウイルスをはじめとして、インフルエンザウイルス、ノロウイルス、RSウイルスなどウイルス感染症が、秋から冬にかけて増える理由を解説していきたいと思います。

まずひとつが「温度」です。ウイルスは一般的に温度が低い方が活発化して増えやすくなる種類が多いと言われています。例えば風邪の原因となるライノウイルスは32~33度で増殖しやすくなります。人間の体温はもっと高いわけですが、寒くなると鼻で息を吸う時、冷たい外気にさらされるため鼻孔の温度が32~33度程度になります。それで鼻の奥でウイルスが増えてしまい、風邪の症状がでるというわけです。

次に「湿度」です。新型コロナウイルスにとって「ソーシャルディスタンス」という言葉が一般的になりましたが、ウイルスの感染力の強さには、どこまで広範囲にウイルスが飛んで広がるかも重要なファクターとなります。ウイルスが体内から外に出る時は飛沫などに付着して浮遊するのですが、湿度が高いとこの飛沫が重くなるため、飛ぶ距離が短くなると言われています。

逆に乾燥していると飛沫が軽くなり遠くまで飛ぶので感染が広がりやすくなります。乾燥しても失活しないタイプのウイルスが、この利点を生かして秋から冬の乾燥した時期に感染力が強くなります。代表的なものがノロウイルスです。

また乾燥によって鼻やのどの粘膜の機能が働きにくくなるという影響もあるでしょう。

元々コロナウイルスは冬に流行するウイルスですので、新型コロナウイルスもおそらくそうでしょう。Go toキャンペーンをはじめとして、感染者数の増加の原因が色々と取りざたされていますが、冬になると感染が広がるのは、ある意味で当然のことと言えます。

こまめな手洗い、マスク、人との距離、換気、栄養バランスの取れた食事と十分な睡眠、できることをきちんとして感染しない、感染させない生活を心がけましょう。

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子どもの中耳炎について[小児科]

お子さんがかかりやすい病気のひとつに「中耳炎」があります。耳と鼻、喉はつながっており、そこからウイルスや細菌が耳の方に侵入して、鼓膜の奥の中耳に炎症を起こすという病気です。基本的に1年を通じてある病気ですが、感染症ですので集団生活をしている方が圧倒的に罹る方が多くなります。

子どもがかかりやすい理由として、耳と鼻をつなぐ管である「耳管(じかん)」の角度にあります。特に5歳未満の子どもは、耳管の角度が立った時に水平に近い状態です。寝ている時は縦になって90度に近くなるため、鼻から鼓膜の方に鼻水などが流れ込みやすいのです。

大人になると角度が斜めになるので、中耳炎にはなりにくくなります。耳管の角度の問題なので、体質的になりやすい方もおり、中耳炎になる人は何度もなってしまうこともあります。

日本の場合、治療に抗菌薬を使うことも多いですが、実際には外来でくる中耳炎の患者さんの8~9割については抗菌薬は必要ありません基本的には何もしなくても治ることが多いので、痛みを緩和し、みみだれや鼻水をしっかりとケアするという治療になります。抗菌薬を使用するのはかなり症状がひどい時で、ペニシリン系の抗菌薬を使用すると非常によく効きます。

はらこどもクリニックでは、鼓膜の炎症具合を目視で確認し、ティンパノメトリーという中耳に水が溜まっているかどうかを調べる機器などを使用し診察を行い、症状の程度を判断し治療を行っていきます。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

はらこどもクリニックには3つの入口があります。

感染症の診察においては、院内感染対策として、予防接種や乳幼児健診と発熱患者さんなどの診療は、空間的に隔離することが効果的です。

はらこどもクリニックでは、患者さんの症状に合わせ、3つの入口、および待合室を空間的に隔離した状態で設置しています。
現在新型コロナウイルスが流行している中で、待合、診察の場所を分けるということは、患者さん、そして院内で働く職員を守るためにとても大切なことです。
今回は改めて、はらこどもクリニックの3つの入口についてご紹介したいと思います。

①一般診療入口
一般患者の方と急患の方専用の入口です。

②健康外来
予防接種や乳幼児健診など、病気にかかっていない健康な方用の入口です。

③感染室入口
発熱をされているなど感染症の疑いが強い患者さん専用の入口です。

これら3つは待合室、診療場所も分かれており、空間的に隔離されています。
またそれぞれの空間で会計からお薬の受け取りまでできますので、最後まで他の待合・診療スペースと重なることはありません。

お電話での予約の際には必ず「発熱の有無」をお伝えください。
ネット予約の場合は必ず発熱があるかどうかの記載をお願い致します。
それによりどの入り口から入っていただくかをご案内させていただきます。

感染待合室については個室が2室のみとなっておりますので、待合室に入れる患者さんの数に限りがあります。また、はらこどもクリニックに到着しましたら、一度お電話にてご連絡ください。
待合室の状況を見て、車の中でお待ちいただくなどの対応を取らせていただくことがございますので、ご了承お願い致します。

新型コロナウイルスやインフルエンザの疑いがある患者さんの場合には、感染室入口から入っていただき、感染室専用の待合室で待っていただくことになりますので、他の患者さんとの空間的な接触はありません。

安心してご来院ください。

院内設備のご案内につきましては、動画でわかりやすくまとめておりますので、そちらをご覧ください。

院内のご案内はこちら:https://hara-kodomo.com/info.html

まだしばらくの間、新型コロナウイルスの影響が続くと思いますが、ご協力をお願い致します。

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受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

HPVワクチンの重要性と安全性 その2[小児科]

前回に引き続きHPVワクチンのお話です。

過去、HPVワクチンが原因とされる失神やけいれんが取り沙汰され、積極的な接種が控えられてしまったわけですが、その後の調査でワクチンに問題はなく、これらの症状はワクチンとの因果関係がないことが分かっています。名古屋で因果関係の有無を調べた大規模な調査(通称:名古屋スタディ)でも、ワクチンを接種した人と接種していない人の間で、有為な差は出ないことが分かっています。

当時はマスメディアが、科学的根拠やエビデンスなしにセンセーショナルに報じたことで、世間に漠然とした恐怖が広がってしまいました。しかし、安全なワクチンをイメージだけで危険ととらえ、実際に死の危険性がある子宮頸がんに罹患してしまっては本末転倒です。

ちなみにHPVワクチンは粘性が強めのため、太い針で接種することが多いワクチンなのです。そのため痛みも強めのため、失神は注射そのものに対するショック反応が大きいことが分かっています。特に接種年齢が思春期真っ只中にあるため、精神的なストレスが身体に及ぼす影響も大きいのでしょう。アメリカではHPVワクチン接種の際に失神するケースがクローズアップされたことがありましたが、日本では件数は少ないです。

このようなことが分かってきていますから、現在では接種の際には心理的な不安やストレスをきちんとケアして接種することが求められています。お子さんだけではなく、親御さんも含め、HPVワクチン接種に不安のある方に対しては、きちんと安全性や効果について説明させていただきます。

HPVワクチンを怖がらず、定期接種の期間内にきちんと接種してください。

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受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

HPVワクチンの重要性と安全性 その1[小児科]

定期接種に指定されているワクチンながらも、厚労省が積極的な推奨をしないという方針を打ち出したため、大きく接種率が下がってしまっているのが「HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン」です。

HPVは、子宮頸がんの原因となるウイルスであり、HPVワクチンを接種することで、子宮頸がんのリスクを大幅に下げることが出来ます。子宮頸がんはワクチンで防げる数少ないがんなのです。

日本では、毎年約1万人の女性が子宮頸がんに罹患し、約3千人が死亡しています。またこれまでは40~50代が罹患のピークだったものが、20~30代の若い女性にも増えてきており、患者数、死亡者数も増加傾向にあります。接種率の低下が、如実に悪い方向へ出てしまっているのです。

HPVは元々人間の体にはいないウイルスで、基本的に性交渉で感染することが多いです。最初の性交渉で感染することがあるため、その前にワクチンを接種しておく必要があります。

現在日本で流通しているワクチンは4価ですが、既に世界の流れは9価ワクチンであり、日本でも先日9価の製造承認が下りていますので、もうしばらくすれば9価ワクチンが出回るのではないかと思っています。

日本では定期接種は女性のみで、12歳から16歳の3月31日までが定期接種の期間に指定されています。もしまだ期間に猶予があるようでしたら、少し待って9価を接種した方が良いかもしれません。

ちなみにアメリカでは、HPVワクチンは女性だけではなく、男性も定期接種になっています。男性も接種しておけば、それだけ女性への感染リスクも下がるわけですから、本来は男性も接種すべきです。そもそもHPVは子宮頸がんの原因となりますが、それ以外の外性器周辺にできる疾患も引き起こします。

代表的なものに「尖圭コンジローマ」がありますし、陰茎がん、オーラルセックスをした場合は、咽頭がんの原因にもなります。

感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、感染してしまった後は取り除くことは難しいため、基本的にはワクチンで予防するしかないウイルスです。(※ただし感染しても自然と体内から排出されることもあるため、必ずしもすべての人に、ウイルスが体内にとどまり続けるわけではありません。)

長くなってしまったのでこのへんで。次回はHPVワクチンの安全性について書いてみたいと思います。

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