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糖尿病の症状にいち早く気付くには

糖尿病に罹ると、感染症に非常に弱くなるということを以前当ブログでも紹介しました。感染症に罹りやすくなったら注意が必要です。また、大人が通常罹らないような珍しい感染症の場合、糖尿病を疑って、スクリーニング検査をします。

では、糖尿病の症状で、他の病気と同じような症状が出ることがあるのでしょうか。結論から言うと、糖尿病は、初期では自覚症状が出にくいため、これといった症状で気付くことは難しいと言えます。自覚症状(喉の渇き、多汗、手足のしびれなど)が出る頃には、症状がかなり進行した状態になっていることが多いのです。

糖尿病を早期発見するには、尿糖、血糖の数値が重要な指針となります。これから会社などでの健診の季節だと思いますから、検査結果を適当に流さず、自分の数値をしっかりと確認しましょう。

糖尿病は様々な合併症を伴う全身病です。糖尿病で悪くならない臓器はないと言えます。とにかく悪化させないことが重要です。怪しいなと思ったら、早めに診断を受けて、血糖をしっかりとコントロールしましょう。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

[内科]健康診断 結果の数値で分かるポイント その2

前回に引き続き、健康診断の検査結果についての解説です。

③空腹時血糖値/HbA1c(ヘモグロビン・エーワン・シー)

空腹時血糖値とは、その名の通り食事を摂っていない状態での血糖値です。食事によって糖質を摂っていないにもかかわらず血糖値が高いということは、糖尿病の可能性があるということです。HbA1cは、検査日から過去1ヶ月程度の血糖値の平均的な状態を診ることができると言われています。これが高すぎる場合は、糖尿病の可能性があります。

④尿酸値

尿酸は、プリン体という物質が代謝されたあとの老廃物です。血中の尿酸が高い状態が続くと、尿酸は結晶化し、関節に付着し、関節炎を引き起こし、激しい痛みを伴います。これが痛風です。女性ホルモンには尿酸の排出効果があるため、痛風は男性がかかる率が圧倒的に多いのが特徴です。ただし女性も加齢によって女性ホルモンの分泌量が減ってくると、尿酸値が高くなる傾向になります。

⑤血圧

血圧が高い場合、血管がダメージを負いやすく、重い心臓や脳の疾患になりやすいといわれています。高血圧には要注意です。ただし、血圧はどのような状態で測るかによって、かなり結果が変ってきます。例えば、医師が測定すると、患者さんが緊張して血圧が高くなるという傾向があるようです。

そのため、血圧の数値は1回の測定だけで信じないことが大切です。環境を変え、何回か測った方がよいでしょう。

健康診断は年に1回、自分の体の状態を知る良い機会となります。結果を流し見するだけではなく、異常がなかった場合でも自分の日常生活を省みるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科 はらこどもクリニック

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[内科]健康診断 結果の数値で分かるポイント その1

この季節になると、会社で定期健康診断を受けられる方も多いと思います。今回は健康診断の様々な数値が何を表しているのか、その代表的なものをご紹介したいと思います。

まず健康診断の結果にはそれぞれの数値で、正常の範囲内、高め、低めなどの目安が記されていますね。社会保険に加入している方が会社で受けられる健康診断は、一般的な統一された基準なのですが、所沢市の場合、国保の方は市が指定する内容で検査項目があり、基準も所沢市独自の数値で評価がされます。

所沢市の基準は、通常よりも厳しめなので、再検査をしてみると、異常なしとなる場合も多いです。このように、判断基準にギャップがあったりもしますので、ただ異常の有無や再検査の有無を見るだけではなく、自分がどのような病気のリスクがあるかをきちんと知っておくことはとても大切です。

①LDLコレステロール/中性脂肪

LDLコレステロールは、一般的に悪玉コレステロールと言われるものです。また、中性脂肪は体内に脂肪として蓄えられたエネルギー源です。どちらも高すぎると、動脈硬化を引き起こす可能性があります。

この2つの数値が高いということは、主に食生活が原因となっていることが多いです。LDLコレステロールは、コレステロールが高い食べ物(卵黄、タコ、イカ、エビなどの甲殻類、貝類、魚卵、レバー・モツ・ホルモンなどの内臓等)を食べすぎていると高くなります。

中性脂肪は、食事より摂取したエネルギーを使いきらず、肝臓が脂肪として体内に蓄えたものです。高カロリーの食べ物を食べ過ぎて、消費エネルギーより多すぎた場合に、どんどん高くなっていきます。これらの数値が高かった場合、まず食生活を改善してみるのが良いでしょう。

②クレアチニン

クレアチニンとは、腎機能を診るための数値です。クレアチンという物質が代謝されクレアチニンという老廃物となるのですが、基本的にそのほとんどは腎臓でろ過され、尿として体外に排出されます。ろ過し切れなかったその一部が血液の中に残ります。

このクレアチンの数値が高いと、腎臓が正常に働いていない可能性があります。腎臓は自覚症状が無く、気づかないうちに悪くなることが多いので、この数値が高い場合は気をつけましょう。(ちなみに一般的には男性の方が少し高く、女性が低くなります。また腎機能は年齢と共に悪くなる場合が多いので、加齢によって徐々に数値が上がっていく場合があります。)

長くなってしまったので、次回その他の数値についてもご紹介していきます。

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