お薬の話」カテゴリーアーカイブ

子どもにサプリは必要?

現在日本では、大人用だけではなく子供向けのサプリもとてもたくさん出ています。

では、子どもにサプリが必要なのかというと…必要な場合もあれば、不要な場合もあり、どちらとも言えます。

例えば、サプリでよく見かける「鉄分」を見てみましょう。

実は母乳には鉄分が余り多く含まれているわけではありません母乳育児では、乳児期後期に鉄欠乏になりやすいことが知られています。

実際、沖縄の乳幼児健診では、10~20%程度貧血の子どもが見つかるというデータもあります。この場合には、鉄分を補うサプリメントは有効ということになります。

次にやはり子供向けサプリの代表格「カルシウム」です。今の日本では給食に牛乳が出ますし、ご家庭の食卓にも牛乳や乳製品が並ぶのが日常です。そのため、基本的には成長にマイナスを及ぼすほどカルシウムが不足するというのは考えにくいです。

ただし、カルシウムは吸収率が非常に悪いことで知られています。それを助け、吸収率を上げてくれるのがビタミンDです。

ビタミンDは日光に当たることで体内で生成されます。そのため冬場、日照時間が少ない北国では、ビタミンDが不足してしまうということが日本でもありました。

また日本の成人女性はビタミンDの摂取量が足りていないと言われています。その場合には、カルシウムではなく、ビタミンDをサプリで補ってあげることは有効です。(ちなみにビタミンDはしいたけなどのキノコ類に多く含まれています。特に干ししいたけは、ビタミンDが豊富です。特に女性は、普段から積極的にキノコ類を摂れるとよいですね。)

また今ではワクチン接種が進んでいるため、子どもが感染することはほとんどありませんが、はしかはビタミンAが足りていないと重症化します。そのため、かつてはビタミンAのシロップを子どもに飲ませていたということもありました。

ビタミンA、Dは脂溶性のため、過剰摂取をすると身体に害があります。またカルシウムや鉄分も摂りすぎは良くありません。しかし、過剰にならなければ問題なく、定められた使用量を守っていれば悪いことはありません。

子供向けサプリには絶大な効果がある…とは言えませんが、摂取することに問題はありません。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック
〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379

新型コロナウイルスの治療薬の現状【内科】

新型コロナウイルスが5類に変更されるまで、あと1ヵ月程度となりました。マスクについても個人の判断ということになり、徐々に日常をコロナ前に戻していくという流れが強くなっています。
その中で新型コロナの治療薬についての現状をご紹介してみたいと思います。

現在日本でスタンダードに使われているのが「ラゲブリオ」と「パキロビッド」の2つです。

どちらもウイルスの増殖を抑える経口薬で、原則成人(妊婦さんを除く)かつ、高齢者や内臓疾患など重症化リスク因子をもつ、軽症~中等症の患者さんが対象です。

どちらも重症化リスクを下げる効果が認められていますが、ラゲブリオはそれほど大きな効果はなく、パキロビッドの方が、効果は高いと言われています。ただしパキロビッドは、他の薬との併用禁忌が多く、慢性的な疾患を抱え服薬している場合には使用できないケースもあります。

また塩野義製薬のゾコーバも認可されましたが、こちらは重症化リスクを下げる効果は認められておらず、発症日数を1日減らすという程度の効果しかない(むしろそれすらも怪しい)薬なので、はらこどもクリニックでは、積極的に使用することはありません。

どの薬もかなり高価なため、5類変更で保険治療になった場合、3割負担でも薬代はかなり高額になります。特にゾコーバとパキロビッドは高いので、どうなっていくのか読めない状況です。

またどの薬も12歳以下には治験が行われておらず、使用することはできません。(12歳以下には唯一レムデシベルが使用できますが、主に重症患者向けの点滴薬のため、クリニックでの使用は現実的ではありません。)

総じて「治療」という意味では、ゲームチェンジャー的な薬は残念ながらまだありません。ワクチンを定期的に接種しつつ、できる範囲で、感染予防対策を続けていただければと思います。

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発熱した時、家庭でできる処置【内科・小児科】

新型コロナの流行で、発熱しても場合によっては医療機関ですぐに診察してもらえないような状況も出ています。そこで、発熱した時、家庭でできる処置について少し書いてみたいと思います。

まず熱があっても冷やすのはNGです。熱が出ている時の人間の身体の反応を見てみましょう。

ウイルスや細菌などの異物が体内に入ると、その反応として身体はサイトカインを出します。サイトカインは脳の体温中枢に作用し、体温のセットポイントを上げます。平熱が37℃であれば39℃になるように温度設定を上げるイメージですね。そうすると、身体はその体温になるように働きます。例えば、身体を震わせて体温を上げるといった働きです。

なぜこのような働きになるかというと、基本的にウイルスやバクテリアなどは、温度が高い方が増殖しにくい、かつ体温を上げることで免疫の働きが高くなるからだと言われています。体温を高く保っておいた方が、体の中に入った異物を退治しやすいのです。

このように脳と身体が体温をあげようとしている時に体を冷やせば、身体はさらに熱を出す方に働くので、逆効果になります。

熱が高くなってつらい場合は、身体を冷やすのではなく解熱剤を使いましょう。解熱剤は脳に作用し、体温のセットポイント自体を下げる効果があります。セットポイントが下がれば、体温を上げようとする働きは弱くなるので、熱が下がるという仕組みです。

さらにサイトカインは最低2つの働きを持っており、発熱サイトカインは免疫を高める効果も持っています。解熱剤は、体温を下げる働きをしても、免疫を抑える効果はないので、解熱剤を使用しても問題ないのです。

また体温が1℃上がるだけでカロリー消費は約12%大きくなると言われています。また汗をかくことで水分が失われるので、発熱時にはしっかりとカロリーと水分を摂るようにしてください。汗をかいたら衣類を着替えるのも大切です。

ちなみに風邪という身近で不思議な病気について書かれた「かぜの科学」という本があります。風邪について勉強になるだけではなく、雑学的な読み物としてもとても面白いので、興味のある方は是非読んでみてください。

「かぜの科学」:https://amzn.to/3k2ozj6

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市販薬は長期間飲み続けても大丈夫なのか?【内科・小児科】

医療機関にかかる時間などが無い時や、ちょっとした症状が出た時に便利なのが薬局で買える市販薬です。そんな市販薬を常備薬として、長期間飲み続けても大丈夫なのか?という質問を患者さんからいただきました。

昔からあるような市販薬に関しては、基本的に誰が飲んでも副作用が出ないようなレベルの安全性で作られているため、飲み続けても問題はありません。逆に言えば、有効成分が処方薬に比べるとかなり少なめになっているため、効果の程は…ということになります。

ただし特に風邪薬は、小さいお子さんには飲ませない方が良いでしょう。市販の風邪薬には、第一世代の抗ヒスタミン剤(脳に入り作用する)や、咳止めの成分が入っています。症状が良くなる程は有効成分が入っていないことが多いですが、逆に悪い方には効果が出てしまう可能性があります。

薬局で買えるような医薬品は、O T C(Over The Counter)医薬品(=カウンターで気軽に買える医薬品のこと)と言われています。原則的に2歳未満には、市販薬は推奨されていません。イギリス、フランスについては6歳未満、アメリカでは2歳未満の小さいお子さんについては、市販の風邪薬は売らないという指針になっています。

解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン)は市販薬でもきちんとした量を服用すれば効果はあります。アセトアミノフェンは非常に安全性が高いので、こちらはお子さんに飲ませても問題ありません。

最近認可されている薬については、処方薬に成分が近いものもあります。花粉症の時期の抗ヒスタミン剤などがこれに当たります。これらの薬については、合う合わないもありますので、副作用や効果を確かめてから使用する薬を決めると良いでしょう。

また第一種医薬品にあたるロキソニンや、胃酸を抑える効果があるガスター10などは、薬剤師の指導の元での販売となりますので、服用には注意が必要です。

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新型コロナ感染症治療薬「ゾコーバ」に関する見解【内科】

国産の新型コロナ感染症治療薬として承認された「ゾコーバ」についての見解を書いていきたいと思います。

ゾコーバはウイルスの増殖を抑える薬です。高齢者や基礎疾患をお持ちの方などを除外した重症化しない患者さんが対象となる薬です。小さい子どもへの治験は行われていないため、12歳未満への処方はできません。また催奇形性があることから、妊婦さんへの処方はできません。

では、効果のほどはどのくらいかということになりますが、承認薬ということで様々なデータが公開されています。最初の治験では、新型コロナの症状20項目について、プラセボ(偽薬)と有為差が無いという結果が出てダメになりました。

今回は改めて症状5項目についての治験を行った結果、8日続く症状が7日に短縮されたという結果になりました。さらにこの治験では解熱剤を併用しているため、残念ながら、実際にはほとんど効果は無い可能性が高いでしょう。

ウイルスの増殖を抑えるタイプの薬は、ウイルスが増える前に服用しなければあまり意味がありません。症状が出るか出ていないかくらいのごく初期に服用すれば効くのかもしれませんが、新型コロナの検査自体が、ある程度ウイルスが増えてからではないと正確な判断が出せないため、ここに矛盾が生じてしまいます。

またもうひとつの問題としては薬価がかなり高いということがあります。新型コロナが2類扱いとされている現状では、治療にかかる費用は全て公費になります。しかし、仮に2類→5類に変更されると、患者さん3割負担となります。

先日ゾコーバを処方できる医療機関が拡大される方向となったため、取り扱う医療機関は多くなると思われますし、患者さんからの要望は増えることが予想されます。

はらこどもクリニックでは、もし患者さんから強い希望があった場合には処方いたしますが、積極的にはおすすめはいたしません。

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薬の飲み方 食前・食間・食後・空腹時

薬を服用するタイミングとして、食前・食間・食後・空腹時などがありますね。一般的に、食前は食事の前30分以内、食後は食事の後30分以内、食間は、食後2時間、食前2時間頃のことを言います。

実際には各薬ごとにいつ服用するかが細かく定められています。それほど意識する必要がない薬もあれば、服用時間を守らないと効き目が悪くなったりする薬もあります。
例えば、糖尿病の薬については、血糖コントロールの問題があるので、厳密に服用時間を守る必要があります。

逆に小さいお子さんに処方する薬については、それほど飲ませるタイミングにこだわる必要はありません。ご飯を食べていなくても胃が荒れないような弱い薬が多く、服用時間にこだわって飲ませないよりは、時間がズレても飲んだ方が良いです。

胃の粘膜や胃の内容物に影響を受けやすい薬は、食間に服用することになります。特に漢方薬には食間に飲むものが多いです。

飲みなれていない薬を処方された場合は、医師や薬剤師に聞いて、飲み方を把握しておくと良いですね。

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舌下免疫療法の新規受付開始しています。【アレルギー科】

6月よりスギ花粉の舌下免疫療法の新規受付を開始しています。(舌下免疫療法の詳細についてはこちら

はらこどもクリニックでは、アレルギー専門医である原拓麿副院長のもと、舌下免疫療法に力を入れています。舌下免疫療法は花粉症を寛解状態にする可能性のある数少ない治療法です。

現在、スギ花粉アレルギーのお薬であるシダキュア、ダニアレルギーのお薬であるミティキュアどちらも服用している方が約300人、どちらか片方の方も含めると約500人の方が、はらこどもクリニックで舌下免疫療法を受けています。薬剤メーカーによると、はらこどもクリニックの治療実績は全国でも有数とのことです。

注射で行う皮下免疫療法と違い、1日1回のお薬の服用で良いため続けやすく、服用の時間を決めてルーティン化をしてしまえば、飲み忘れも少なくなります。最低でも3年、可能なら5年程度続けるため、治療は長期に渡りますが、夏ごろから始めれば、来年の花粉シーズンにはある程度の効果が見込めます。(※個人差があります。)

また最近ではお子さんの花粉症も多いことから、はらこどもクリニックでは、親子での治療もおすすめしています。親子でやると、親御さんはお子さんに飲ませなくてはいけないという意識から飲み忘れが少なくなりますし、仮に忘れてしまった場合も、お子さんからの指摘で気づくなど、続けやすくなります。トータルとして、8割程度の方がきちんと治療を継続できています。

舌下免疫療法は健康保険適用となりますので、お子さんの場合、中学生までは自己負担なしで治療ができます。ただし中学生になると部活等で忙しくなり、治療が途切れがちになりますので、なるべく小学生のうちに治療を終えられるようなスケジュールが良いでしょう。

ちなみに夏が暑いと次のシーズンの花粉量が多いと言われています。これだけ梅雨が短く暑くなっているので、来年は花粉症の方にとってかなり辛いことになる可能性があります。気になる方は早めに始めた方が良いと思いますので、ご相談ください。

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アトピー性皮膚炎 子どものかゆがりにはどう対処する?

お子さんのアトピー性皮膚炎では、かゆみに耐え切れずついつい患部をかいてしまうということがよくあります。

例えば、皮膚を清潔に保つようにする、保湿をきちんと行う、爪を短く切っておく、寝る時に無意識にかかないよう手袋をつけて寝るなど、家庭でできる対応は非常に大切です。

ですが、かゆみそのものを改善していくには、やはりきちんとした治療を行うことが必要不可欠です。

教科書的には、アトピー性皮膚炎のかゆみには軟膏を使います。ただ同じ軟膏を塗り続けるという治療でも、軽度の患者さんなどは何とかなってしまうことも多いのですが、実際には、軟膏の使い方を工夫することで、もう少し症状を抑えられるはずです。

薬というと強いものは身体にデメリットが大きく、弱いものはデメリットが少ないようなイメージがあります。特にステロイド剤にはそのようなイメージを持たれる方が多いかもしれません。

親御さんも通院回数を減らしたい、なるべく負担を減らしたいという思いもあり、弱い軟膏を多めに欲しいという方もいらっしゃいます。しかし弱いステロイド剤を長く使うことのデメリットもあるのです。

アトピー性皮膚炎では、炎症の期間を短くすることが重要です。炎症の期間が長いと、皮膚へのアレルゲンの接触で他のアレルギーを併発する可能性があるからです。

そのため、症状がひどい時には、少し強い薬を使って症状をきちんと抑え、良くなったら徐々に軽い薬にレベルダウンしていくことが効果的なのです。

こうすることで結果的にステロイドの総量が少なく、副作用が出にくいことが論文でも証明されています。

はらこどもクリニックでは、アトピー性皮膚炎に対しては、症状の程度を見て、細かく軟膏を変えていきます。また軟膏の塗り方も医師から指導させていただきますので、薬を効果的に使って、アトピー性皮膚炎を少しでも良くしていきましょう。

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根拠のない「脱ステロイド」に注意【アレルギー科】

先日某テレビ番組で根拠のない脱ステロイドが礼賛され、大きな問題となりました。このブログでも度々記事を書いていますが、ステロイドに対してのネガティブイメージは根強く、ステロイドを忌避する人はまだかなりおられます。

病気の診断が間違っていない限り、ステロイドそのもので病気が悪化することはありません。またステロイドの副作用を怖がる方もいますが、外用薬レベルで重い副作用が出ることはまずありません。ステロイドで副作用が考えられるのは、ネフローゼの治療で内服で大量投与するようなレアケースです。

スポーツにおける筋肉増強剤としてステロイドが取り上げられることも、負のイメージを持たれる理由のひとつかもしれません。ただし物質の構造がステロイド構造を持っていればステロイドと呼ぶため、筋肉増強剤として使用されるステロイド(タンパク同化ホルモン)と、アトピーや湿疹の治療に使用するステロイド(副腎皮質ホルモン)は全くの別物です。

身体の部位によって成分の吸収率も異なるため、強さや剤形を判断して適切に使用することで、とても効果の高いお薬です。根拠のない情報に惑わされず冷静に判断をお願い致します。

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ウイルスと薬 その2[内科]

ウイルスと薬についてのお話の続きです。今回はウイルスとワクチンについて書いてみます。

ウイルスは増殖するとき、宿主の細胞増殖の機能を利用して、自分の遺伝子であるRNAをどんどんコピーしていきます。この時、約3%の割合で何らかの変異があると言われています。ウイルス感染症では、体内に何百万個ものウイルスがいる状態になります。わずか3%の変異率でも、母数が多いので、変異したウイルスが登場する可能性が非常に高いのです。さらに多くの人に感染が広がればなおさらです。このようにウイルスはめまぐるしく変異を繰り返すため、ワクチンができても有効な効果を得にくい場合があるのです。

また、報道番組やワイドショーなどでは、抗体ができていれば、コロナウイルスに罹りにくい、症状が出ないというような論調もありますが、これは正しくありません。

新型コロナウイルスの感染では、ウイルス感染が引き金となって自己免疫系が自分の血管や臓器を攻撃することによって、血管系の疾患や多臓器不全などの重い症状が起こるということが分かってきています。この場合、むしろ抗体がある方が、症状が重篤化する可能性があります。(サイトカインストーム、ADE。)

例えばデング熱は、4つの型があり、ある型に感染し抗体ができると、次に別の型に感染した場合、重篤化する可能性が高いことが分かっています。またネココロナウイルスでは、ウイルスに抗体をもった猫が、同じウイルスに感染すると重篤化することがあるそうです。

実は単純に「接種したときに抗体を作る」だけのワクチンであれば簡単に作れます。不活化や弱毒化したウイルスを体内に入れれば抗体自体はできるからです。ただし、その抗体が正しくウイルスの抑制に働くかどうかは、きちんと検証を積み重ねなければ分からないのです。

同じくコロナウイルスが原因のSARS、MERSでは、ワクチンはできていません。上に書いた変異や抗体・免疫の問題で、有効なワクチンが作れなかったのです。ウイルスに対するワクチンの開発は、とても難しいのです。

アメリカでは早ければ年内にワクチンが接種できるという報道もありましたが、これがどこまで有効なのかは、実際に接種してみないと分からない部分がかなりあると思います。

しばらくはこのウイルスとうまく付き合いながら、感染を押しとどめていくしかありません。3密を避ける、手洗いをする、マスクを上手に使うなどの対策をきちんととって、なるべく感染しない、させないようにしていきましょう。

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