病気と症状」カテゴリーアーカイブ

所沢市周辺でのRSウイルスの流行状況【内科・小児科】

感染症というと新型コロナウイルスの話題ばかりになっていますが、7月頃から全国的にRSウイルス感染症が猛威を振るっていますRSウイルスは従来秋から冬にかけて流行するウイルスでしたが、近年では夏から流行が始まるようになっています。

所沢市でも流行が広がっていて、緊急入院を要する患者さんも出てきています。

3歳までにはほぼ100%の乳幼児が感染すると言われ、初期症状としては鼻水、ひどくなると咳と発熱が長く続くことが特徴です。4~5日目が一番症状が悪くなり、咳がとれるまでに2~3週間かかる場合もあります。

基本的には命にかかわるような症状悪化はないのですが、0歳児が感染すると非常に重い症状になることがあります。悪化した場合入院して酸素を入れる必要があるので、医師の判断で酸素吸入ができる医療機関に搬送することになります。

RSウイルスには特効薬的な薬はなく、エビデンスがある有為な治療法もありません。また感染しても免疫ができにくく、何度も感染するのが特徴です。感染しやすい2歳まではマスク着用はリスクがありますので、感染しないよう手洗いや消毒を徹底することが重要です。

昨年は新型コロナウイルス対策を徹底していたことから、感染が防がれたと思われ、陽性者はほとんど出ませんでした。しかし今年はその分流行が始まった時期が早く、これから本格的なシーズンを迎えることを考えると注意が必要です。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック
〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379

お子さんの熱中症対策【小児科】

新型コロナウイルスが感染力の強い変異株に入れ替わり、日本国内の感染状況は悪化しています。その中で感染症対策は非常に重要になりますが、それと同時に暑さが厳しい中で気を付けなければならないのはお子さんの熱中症対策です。

まず感染拡大防止に役立つマスクではありますが、マスクは2歳までは推奨されていません。マスクにより熱がこもり、熱中症のリスクが高まります。(また呼吸がしにくくなり、呼吸や心臓への負担になる。顔色や表情が読み取りにくくなり、体調の変化に気づきにくくなるというリスクもあります。)

実際にマスクをして体育をしてお子さんが亡くなったという事例もありますので、十分に注意してください。

小さなお子さんが熱中症になっても、自分で異常を訴えることは難しいでしょう。熱中症はいきなり倒れるようなケースも多いので、まわりの大人がきちんと注意をはらっておく必要があります。見分け方として誰もが熱いと感じているような時に、汗をかいていない場合は注意が必要です。

熱中症の対策として、こまめに水分を摂ることはもちろん、帽子を被らせるのは有効です。日本人の場合、髪の毛が黒いことが多いので、熱を吸収しやすく、頭の温度が上がりやすくなります。黒や濃い色のものより、白に近い薄い色の方が効果は高いでしょう。また防止に水をかけておくと気化熱で熱を奪うので、良いかもしれません。

熱中症の疑いがある時は、とにかく温度を下げて水分を摂るという事が重要です。例えば水をかけて扇風機で風を送る、外の場合は霧吹きをして風を送るなどしてください。

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小児の白血病について【小児科】

競泳の池江璃花子選手が白血病からの復活を遂げ東京オリンピック代表の座を掴んだことは、非常に大きなニュースになりました。今回は白血病、特に小児の白血病について少し書いてみたいと思います。

小児の白血病は、小児が罹患するがんの中でも割合が高く、年間で700~800人程度の患者数が報告されています。大きくリンパ性のALL、骨髄性のAML、慢性骨自生白血病のCMLに分類され、ALLの方が比較的寛解率が高いと言われています。

昔はAMLだと治療は厳しいと言われていましたが、良い薬も出てきて治療法が確立されたこともあり、今ではAMLも不治の病ではなくなっています小児白血病全体として見ると、75%程度は寛解の状態に持っていけるようになっています。はらこどもクリニックでは、過去に3人小児白血病の患者さんがおりましたが、全員治りました。

白血病は小児科の治療法の方が、内科(成人)の治療法で行うよりも成績が良いことが分かってきており、現在では小児科の治療法に沿って治療が行われることも多くなっています。日本でも思春期は小児科が治療を担当することも多いです。池江さんの治療については想像の域を出ませんが、発症時18歳という年齢を考えても、小児科の治療法で治療が行われたのではないでしょうか。

白血病は寛解しても再発の可能性があるため、5年、10年というスパンで経過観察をしていく必要があります。

一昔前までは白血病と言うと不治の病で、発症したら命を落としてしまうというイメージだったかもしれませんが、今は決してそうではありません。早期発見し、急性への転化を遅らせきちんと治療すれば、池江選手のように元の生活に戻ることは可能です。

初期症状としては、貧血が一番わかりやすい症状で、はらこどもクリニックで診察した患者さんも、貧血がきっかけで白血病が判明しました。このように貧血は大きな病気のサインの可能性もあるので、たかが貧血と放置せず、きちんと医師に診てもらうようにしてください。

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女性に多い病気 側弯症(そくわんしょう)【小児科】

側弯症(そくわんしょう)とは背骨が左右に弯曲し、ねじれを伴う場合もある病気です。女性の方が圧倒的に発症例の多い病気で、男性の5~7倍になると言われています。

原因は分からないことが多く、代謝や他の疾患による影響が大きいと考えられています。

背が伸びる思春期の時期に発症することが多く、発症頻度としては高いのですが、発症していてもほとんどの場合が軽度なので、診断がつかずにそのまま過ごしてしまうケースも少なくありません。

学校健診の中でチェックしますが、軽度の場合、学校健診の短い時間で診断をつけるのは難しいのが現状です。また自治体によっては専門である整形外科が関わっていることもありますが、学校健診は内科医が務めることが多いのも、診断が難しい理由のひとつです。

また診断の方法として、上半身裸で屈ませ、後ろから肩の位置を見るという形になるため、思春期の女子生徒を裸にするという事に対する抵抗感(担任が男性教諭だった場合は特に)も、診察を難しくさせています。

側弯症は高度になると心肺を圧迫するなどの大きな影響が出ますが、軽度の場合、放っておいてもそれほど問題が無いことが多いです。

もし側弯症の疑いがあった場合、精密検査を行い、症状の重さによって経過観察や矯正治療、重度の場合は手術を行います。

ちなみに原院長は56年ほど小児科医として経験を積んでいますが、学校健診で見つかった事例で、手術までに至った例を経験したことはありません。(手術例は全て骨の系統疾患を持つ例でした。基本的に手術を必要とするほど重度の症例は極めて稀です。

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摂食障害は治療が難しい病気【内科・小児科】

女性に多く見られる病気に「摂食障害」があります。食事を食べない、食べられなくなる「拒食症」と際限なく食べてしまう「過食症」の2つの症状があり、どちらか一方ではなく、拒食と過食を行ったり来たりするようなケースもあります。

はらこどもクリニックでも過去30数人の患者さんを診ていますが、男性は1人だけで、残りは全員女性です、

摂食障害を患っている人の数は、最新の統計によると日本国内で20万人を超えると言われています。症状が軽い人を入れると、決して珍しい病気とは言えません。近年若年化も進んでおり、小学校高学年でも摂食障害になるお子さんもいます。

摂食障害は治療がとても難しい病気です。自殺率を含めた致死率も高く、危険な病気でもあります。メンタル面の影響が強く、何かのきっかけで発病しても、明確な原因が特定できることは少なく、特効薬的な治療薬もありません。
近年では発達の問題も関わっている可能性も指摘されています。はらこどもクリニックで診た患者さんでは、真面目で成績の良い子が多く、父親との葛藤を抱えている子が多かった印象です。

患者さんご本人、治療に当たる医師、そして患者さんのご家族が辛抱強く付き合っていかなければならない病気です。

また摂食障害をきちんと診てくれる医療機関が少ないという問題もあります。

摂食障害は治療が難しく、時間がかかるため、そもそも診ないというところも多いのです。
治療としても医師よりも心理士のような対応が必要で、きちんと診れる医師も多くありません。設備の揃った大きな病院だから診てくれるというわけでもなく、治療を断られてしまうケースもあります。

かかりつけ医があればそちらに相談し、摂食障害に対応できるしかるべき医療機関を紹介してもらいましょう。

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子どもの鼻血 どんな原因がある?【小児科】

大人に比べて子どもの方が頻度が高いものに「鼻血」があります。余りに頻繁に鼻血が出るようだと親御さんも心配になってしまうかと思いますが、そのほとんどは病気などではなく、医学的に問題ないものです。

子どもの鼻血は朝が多く、その原因は朝方無意識にムズムズする鼻をこすってしまうためです。鼻血の多くは、鼻の入口に近いところ「キーゼルバッハ部位」と呼ばれる部分からの出血です。ここは血管の表面が余り保護されておらず、比較的簡単に出血してしまうためです。

このような鼻血の場合は15分程度で止まりますので、小鼻の部分を押さえて、出血した血を飲まないよう少し下を向いてください。
親御さんの世代が小さい頃には、鼻の根本の硬い部分を押さえ上を向くと教わったかもしれませんが、硬い部分を押さえても意味がないうえ、上を向くと血を飲み込んでしまい、吐き気などを起こす可能性があるので、やめましょう。

またティッシュペーパーを鼻の穴に詰めるということもやりがちですが、それを抜く時にかさぶたがはがれてしまい、また出血する可能性があるのでおすすめできません。小鼻を押さえて安静にするのがベストです。

鼻血がなんらかの病気との関連があるケースの判断基準としては、ひと月に6回以上鼻からの出血がある場合、鼻血が出た時に15分以上経ってもなかなか止まらないという場合です。
また子どもの鼻血は朝が多いと書きましたが、昼夜問わず15分以上の鼻血が頻繁に起こるようなら注意が必要かもしれません。

可能性として、血液を固めるためのタンパク質が少なく、血が固まりにくくなる「血友病」や白血病などが疑われます。

子どもの鼻血は、多くの場合それほど心配する必要はありませんが、もし先に書いたような症状があった場合は、ご相談ください。

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女性特有の病気 甲状腺の疾患[内科]

甲状腺系の疾患は男女で発症の割合が大きく異なり、女性の方が圧倒的に多くなっています。

実に成人女性の10人に1人が甲状腺に何らかの問題を抱えると言われているので、女性にとっては非常にポピュラーな病気と言えるでしょう。これは免疫についての遺伝子が、女性が持つX染色体に乗っていることが影響しているからと言われています。はらこどもクリニックでも事例は多いです。

甲状腺の疾患は、機能の亢進と低下の両方があります。

機能亢進の症状としては、座っていても走った時と同じような体の反応が出ます。発汗や動悸、メンタル面ではイライラするようになったりします。また首の腫れも特徴のひとつです。

対して機能低下の症状としては、だるい、冷える、少しメンタル的にのんびりボケたような感じになります。甲状腺ホルモンは人間のメンタルに大きく影響します。例えば、とても穏やかで大人しい女性が、実は甲状腺の機能低下があったというケースもあります。

思春期においては「バセドウ氏病」が多いです。バセドウ氏病は亢進系の疾患ですので、代謝機能が強くなり、多食になるのに、全く太らないといったことが特徴のひとつです。思春期という時期とその症状から、周囲からは心身症と間違われることが少なくありません。きちんと検査してみたらバセドウ氏病だったというケースも珍しいことではありません。

治療法としては薬でホルモンをコントロールしますが、根治はせず、寛解と増悪(ぞうあく)を繰り返すことが多いです。

非常にポピュラーな病気でありながら、患者さん自身も周囲の人も病気と気づかなかったり、他の病気と思い込んでしまうことも多いので、上記のような症状が気になるという方は、きちんと医療機関で診察してもらいましょう。

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乳歯が早く抜けてしまう時は注意!「低ホスファターゼ症」[小児科]

「低ホスファターゼ症」という病名についてご存じの方はそれほど多くないと思います。この病気自体はかなり前に発見された病気ですが、余り一般の方に知られているものではありません。

乳幼児が罹る代謝異常の病気で、健康な骨をつくるのに必要な酵素の働きが悪くなり、低身長、低体重などの発育異常が起こります。その骨の症状のひとつとして、乳歯が4歳以下で抜け落ちてしまうというものがあります。通常乳歯は6歳前後で生え変わりますが、歯の根っこである歯根部分が溶けて、歯の上部だけが抜けます。「低ホスファターゼ症」の場合は、歯根部分を残して抜けてしまうのも特徴の一つです。放っておくと永久歯にも影響があります。

それほど数が多い病気ではありませんので、親御さんが気付くのは難しいかもしれません。現在歯科医師会などでもその対策として、乳歯の早期脱落を健診できちんとチェックするような動きが出てきています。

代謝異常の病気は、治療法によって予後を変えられるものと変えられないものがありますが、この「低ホスファターゼ症」については治療法が確立されており、きちんと対処すれば患者さんの生活の質を保つことができます。

現在では比較的楽にゲノム診断ができるようになっているため(実施できる医療機関は限られますが)、疑いがあればきちんと診断をつけることができます。

今4歳以下のお子さんを子育て中の方、これから赤ちゃんを産まれる方は、乳歯の抜け落ちる時期について、頭の片隅にでも置いておいてくださると幸いです。

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更年期障害って何?[内科]

女性特有の症状のひとつに「更年期障害」があります。個人差はありますが、女性は女性ホルモンのバランスが身体に及ぼす影響が大きく、「更年期障害」もそのひとつです。

時期としては閉経前2年~閉経後2年程度と言われています。主な症状としては顔に大量の汗がでる「ホットフラッシュ」のほか、精神、身体に様々な症状が出ることがあります。

何となくメンタル的な疾患と誤解されがちですが、閉経による女性ホルモンの欠乏によって起こる症状です。女性ホルモンの数値をきちんと調べて、その数値を指針として治療や対処を行うことが大切です。メンタル的な疾患とは混同せず、きちんと分けて治療を行う必要があります。

というのも女性は家族の形態が変わることが大きなストレスになる人が多いと言われています。更年期障害が起こるような時期は、ちょうどお子さんの独り立ちなどで、家族に変化が起こる時期と重なっていることが多いのです。
このストレスからくる不調と、女性ホルモンからくる不調は同じような症状に見えたとしても、全く原因が異なる別物なのです。決して混同してはいけません。また、甲状腺の疾患やうつ病など、似たような症状がみられる疾患を除外せず、きちんと診断をつけることも非常に重要になります。

更年期障害は基本的に女性ホルモンが減少した状態に体が慣れてしまえば症状は治まります。しかし症状がひどいような場合には、欠乏した女性ホルモンを投与するホルモン補充療法を行うこともあります。ただホルモン補充療法は副作用もあり、乳がんや血栓などの発症率があがることもあり、日本人はあまり好まない傾向にあります。

症状に個人差が大きく、副作用の大きいホルモン補充療法を避けるため、副作用が比較的少ない漢方を処方するケースも多くあります。更年期障害については原院長も診ておりますし、女性医師である新井先生もおりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。

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子どもの中耳炎について[小児科]

お子さんがかかりやすい病気のひとつに「中耳炎」があります。耳と鼻、喉はつながっており、そこからウイルスや細菌が耳の方に侵入して、鼓膜の奥の中耳に炎症を起こすという病気です。基本的に1年を通じてある病気ですが、感染症ですので集団生活をしている方が圧倒的に罹る方が多くなります。

子どもがかかりやすい理由として、耳と鼻をつなぐ管である「耳管(じかん)」の角度にあります。特に5歳未満の子どもは、耳管の角度が立った時に水平に近い状態です。寝ている時は縦になって90度に近くなるため、鼻から鼓膜の方に鼻水などが流れ込みやすいのです。

大人になると角度が斜めになるので、中耳炎にはなりにくくなります。耳管の角度の問題なので、体質的になりやすい方もおり、中耳炎になる人は何度もなってしまうこともあります。

日本の場合、治療に抗菌薬を使うことも多いですが、実際には外来でくる中耳炎の患者さんの8~9割については抗菌薬は必要ありません基本的には何もしなくても治ることが多いので、痛みを緩和し、みみだれや鼻水をしっかりとケアするという治療になります。抗菌薬を使用するのはかなり症状がひどい時で、ペニシリン系の抗菌薬を使用すると非常によく効きます。

はらこどもクリニックでは、鼓膜の炎症具合を目視で確認し、ティンパノメトリーという中耳に水が溜まっているかどうかを調べる機器などを使用し診察を行い、症状の程度を判断し治療を行っていきます。

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