子育てお役立ち情報」カテゴリーアーカイブ

女児の思春期、早い?遅い?【小児科】

「思春期」は、精神的にも身体的にも大きな変化がある時期です。今回は特に女児の思春期における身体的変化とその頃に起こる様々な症状について解説していきたいと思います。

女児の場合、男児よりも様々な変化が起こります。中でも「月経」が始まるのは大きな変化です。
月経は生理と呼ばれるくらいですから、普通に起こることなのですが、中には、痛みが強いお子さんも中学生くらいの年代にはあります。
場合によっては、ピルを使って月経を止めるなどもありますが、原因を明らかにするために検査を月経周期に合わせて行う必要がある場合もあります。原因の一つである「子宮内膜症」に子どもが罹る場合も意外と多いのです。子宮内膜症は痛みが強く、時には倒れるくらいの痛みが出るようなケースもありますが、ただ単に生理痛が重いだけと思われがちです。

また稀ではありますが「思春期早発症」という病気もあります。

二次性徴の少し前、小学校3~4年生の頃に月経がきたり、乳房の発達、陰毛が出現します。一時的には身長が伸びるのですが、早く成長期が終わってしまうため、結果として背が小さくなります。

思春期早発症の場合、発見が遅れると、気付いた時には成長期が終わっていて治療ができないということにもなりかねません。また長期間の治療が必要で、精神面のコントロールが難しいこともありますし、原因として、脳腫瘍や卵巣腫瘍の可能性もあるため、早めの発見、早めの治療が非常に重要になります。(逆に二次性徴が遅い「思春期遅発症」もあります。)

このような性徴の問題は非常にデリケートで、親御さんもそこまで詳しくチェックするのが難しい場合があります。
女児の場合、乳房の発達が親御さんの判断基準になりますが、これらの症状は必ずしもそれだけでは分からないからです。実際に患者さんからの相談で見つけるよりも、何か別のきっかけで医師側が見つけるパターンが多いのです。

思春期の始まりである小学校高学年くらいになると、感染症などの病気に罹りにくくなり、病院に来る機会が減ります。その中で思春期特有の心の問題や発育などの性的な成長の問題で病院に行っていいか、子どもは分からなくなってしまうことが多いのです。

お子さんに身体や心の発達、成長で心配なことがあったら、気軽に小児科に相談してください。親御さんには言えないことでも他人である医師になら言えることもあります。

また思春期の女の子の場合、男性医師に相談するのはハードルが高いケースもあることでしょう。そんな時は遠慮なく、女性の新井医師を指名していただいて大丈夫です。実際に女性患者さんは、新井医師を指名されるケースは少なくありません。

思春期はお子さんにとっても親御さんにとっても変化の大きい時期だと思います。小児科医を上手くサポートに使ってみてください。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック
〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379

「療育」(りょういく)ってなに?【小児科】

「療育」(りょういく)とは発達に問題があると考えられるある子どもたちに対し、問題があることでの困りごとや問題を軽減し、社会的に自立できるように支援を行うことを言います。

元々は身体障害のあるお子さんへの言葉として使われていましたが、発達に問題があるお子様について一般的に認知されるようになり、発達支援の意味合いでも使われるようになっています。

お子様にかかわる方々が、その兆候を感じ取って診察を勧めても、親御さんが認めたがらないケースも少なくありません。しかし、発達の問題については早く気付いて、早く療育を受けることが、結果としてお子さんの成長に大きな好影響を及ぼします。

従来、発達障害と呼ばれ、次いで自閉症スペクトラム障害、多動集中力持続障害などと呼ばれましたが、療育を早期に行うことで大きく変わり得ることなどから「障害」という文字をつけないようになっています。

ADHD(注意欠如・多動)については、コミュニケーション自体には問題がないことも多く、ある程度年齢が上がれば、薬による対応が可能になる場合もありますが、まず療育が基本と考えられていますので、療育は受けた方が良いでしょう。

自閉症スペクトラムの場合は、コミュニケーションが上手く取れないケースが多く、より療育が重要になります。
例えば自閉スペクトラム症のお子さんは、自分の興味のあるものに目線がいく傾向にあります。最初は全くコミュニケーションが取れないようなお子さんでも、その子の好きなキャラクターを、顔の横に置いて話しかけると、目線が動き、コミュニケーションに応じてくれるということがあります。それを繰り返すことで、言葉の発達に大きく影響してきます。

ただし療育を行っている施設や団体については具体的な情報が多いとは言えず、どこが良いのか分からない、また当然子どもとの相性もありますので、どこをどう選ぶかというのは難しい問題です。評判の良いところの空きを待っていて療育を受けるのが大幅に遅くなってしまうくらいなら、早めに療育を受けた方がよいと思います。

繰り返しになりますが、療育はお子さんの発達・成長に重要な役割を果たします。早めの診断、早めの療育、気になることがあれば医師に相談してみてください。また所沢市に限らず周辺の市町村では、医師の診断書をつけて申請すると、補助金が出ます。かなり負担が減りますので、上手く活用してください。

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乳歯が早く抜けてしまう時は注意!「低ホスファターゼ症」[小児科]

「低ホスファターゼ症」という病名についてご存じの方はそれほど多くないと思います。この病気自体はかなり前に発見された病気ですが、余り一般の方に知られているものではありません。

乳幼児が罹る代謝異常の病気で、健康な骨をつくるのに必要な酵素の働きが悪くなり、低身長、低体重などの発育異常が起こります。その骨の症状のひとつとして、乳歯が4歳以下で抜け落ちてしまうというものがあります。通常乳歯は6歳前後で生え変わりますが、歯の根っこである歯根部分が溶けて、歯の上部だけが抜けます。「低ホスファターゼ症」の場合は、歯根部分を残して抜けてしまうのも特徴の一つです。放っておくと永久歯にも影響があります。

それほど数が多い病気ではありませんので、親御さんが気付くのは難しいかもしれません。現在歯科医師会などでもその対策として、乳歯の早期脱落を健診できちんとチェックするような動きが出てきています。

代謝異常の病気は、治療法によって予後を変えられるものと変えられないものがありますが、この「低ホスファターゼ症」については治療法が確立されており、きちんと対処すれば患者さんの生活の質を保つことができます。

現在では比較的楽にゲノム診断ができるようになっているため(実施できる医療機関は限られますが)、疑いがあればきちんと診断をつけることができます。

今4歳以下のお子さんを子育て中の方、これから赤ちゃんを産まれる方は、乳歯の抜け落ちる時期について、頭の片隅にでも置いておいてくださると幸いです。

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ワクチン接種についての法改正 何が変わったのか?[小児科]

2020年10月に予防接種に関する法律が変わりました。これはロタウイルスワクチンの定期接種化に伴って改正されたものです。

改正されたポイントを端的にまとめると「注射生ワクチンは4週間隔空ける必要があるが、それ以外の異なるワクチンはいつ接種してもいい」となったことです。

例えばこれまでは注射生ワクチンである「MRワクチン」を接種した場合、次にどんなワクチンを接種する場合でも4週間空ける必要がありました。しかし、今回の改正により次に接種するのが経口生ワクチンや不活化ワクチンであれば、特に間隔を空ける必要がなくなりました。極端なことを言うと、異なるワクチンであれば毎日連続で接種することが可能だということです。

注意しなければならないのは「異なるワクチン」というところです。各ワクチンには効果的に免疫を獲得するための定められた接種間隔があります。例えば不活化ワクチンであるヒブワクチンは、1回目接種と2回目接種では4~8週間隔空けなければなりません。ヒブワクチンを接種した次の日に肺炎球菌ワクチンを接種することはできますが、ヒブを続けて接種することはできません

これにより予防接種の全体スケジュールの管理がかなり楽になることが予想されます。特に同時接種をしないスケジュールを組む場合は恩恵が大きいでしょう。同時接種をしている場合はそれほど影響はなさそうです。

ちなみにはらこどもクリニックでは、通院の回数が少なくなり、お子さんが痛い思い、怖い思いをする回数が少なくなる同時接種を推奨しています。同時接種は医学的に安全性と効果についてきちんとエビデンスがある接種法ですので、安心して接種を受けてください。

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虫刺されがひどくなってしまった時は?[小児科]

この季節、外で子どもが遊んでいるときに悩まされるのが虫刺されです。時折、ひどく腫れてしまう、かゆみ、痛みがひどくなるようなものもあるかと思います。その場合は、普段よく刺される蚊とは違う虫に刺された可能性が高いと考えた方が良いでしょう。

刺されると非常にしつこい痛痒さが続くブユや、刺されると火傷のようなミミズ腫れになるアオバアリガタハネカクシ(羽アリに似ている赤い虫)、お茶畑の多い狭山市周辺ではチャドクガもなかなか厄介です。チャドクガの場合、直接虫に触れなくても、風に舞った毛が付着するだけで、皮膚炎になります。

虫刺されによる皮膚炎の治療では、ステロイド系の塗り薬を使いますが、症状がひどい場合には、効果が薄いため、飲み薬を使う場合も出てきます。

外で遊ぶ場合や、屋外でのレジャーなどでは、虫よけを上手く使って、虫刺されの被害を抑えましょう。

虫よけについては、過去のブログ記事にまとめておりますので、そちらをご覧ください。

→リンク:https://hara-kodomo.com/blog/2017/07/

 

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休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

はらこどもクリニックにアプリができました!

はらこどもクリニックでは、患者さんへの情報提供やお子さんの成長・病状の記録などができるスマートフォン、タブレット用アプリ「ププノート」を導入しました。今回はこのアプリについて、機能をご紹介したいと思います。

・ダウンロード、インストールの方法

このアプリは、はらこどもクリニックに通っている患者さんのみ使用できるアプリとなっています。インストールの際には、IDとパスワードが必要になります。IDとパスワードは受診の際に発行しますので、受診時に受付までご相談ください。
アプリのダウンロードは、App StoreもしくはGoogle playにて「はらこどもクリニック」で検索してください。「はらこどもクリニック ププノート」というアプリが出てきます。もしくはホームページの右側にダウンロード用のリンクが貼ってありますので、そこからダウンロードページへと移動できます。

・はらこどもクリニックより情報の発信

予防接種に関する情報や疾患に対する情報などを、タイムリーに発信していきます。
予防接種や健診のリマインドとして、また各季節で流行しやすい疾患のケアにつながるかと思います。
子どもの成長曲線も入っているので、お子さんの身長・体重の確認もできます。

・病気の症状の記録を取れる

病気の症状が出たときに、写真・動画を撮ってクラウドに保存、それがカレンダーの中に時系列で反映されます。例えば、湿疹などの皮膚疾患が出たときの写真、便の色がおかしかった時の写真、食物アレルギーが出たときの量の記録など、診察の際には非常に役立ちます。

・家族間での情報の共有

お子さんに何かの症状が出たときに、ご家族の中で情報の共有が難しいことがあります。診察時にお子さんを連れてきたご家族が、病状をよく分かっていないことも、実は珍しいことではありません。
平日でお母さんしかおらず、お父さんが子どもの病状を把握できていない。たまたま症状が出たときに、お父さんしかおらず、お母さんにどんな症状が出たのか伝わっていなかった…などなど、写真やメモを取っておけば、家族間での情報共有も無理なく行えます。

自分自身で症状を説明できないお子さんの場合、診察の際に発症時の写真・動画があることは診察の大きな助けになります。また、記録した情報は、はらこどもクリニック以外でも提示して使っていただけるのも大きな利点です。
処方箋の内容、各種検査データ、レントゲン写真などなど、何でもメモ代わりにスマホに写真で取り込んでおけば、様々な時に役に立つかと思われます。是非、ダウンロードして、有効に活用して頂ければと思います。

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[小児科]お子さんが苦手な薬の飲み方

今子育てをされている親御さんたちが子どもの頃、薬を飲むときは「水か白湯じゃないとダメ!」なんていうことを言われた方は少なくないのではないでしょうか?

では実際のところ、薬は水で飲まないと効き目が悪くなるのでしょうか?・・・結論から言いますと、基本的に効き目が悪くなることはありません。何で飲んでも大丈夫ということです。お子さんが薬の苦味を嫌がる場合などは、ゼリーやジュースで飲んでもらって構いません。(※ただし、グレープフルーツジュースについては、一部特定の薬とNGな飲み合わせがあります。他のかんきつ類は大丈夫です。)

そもそも人間の胃の中はpH2ほどの強酸性です。飲み薬はその環境下でも効くようにできているので、食べ物・飲み物で大きな影響を受けることはまずないでしょう。

また錠剤が苦手なお子さんも多いですね。そんな時はチョコレートを使って練習してみましょう。板チョコを小さな粒状にして飲んでみたり、ベビーチョコのような粒状のチョコを使ったり、チョコだと思うと錠剤と同じような大きさでもすんなり飲めてしまうことも多いようです。最終的にマーブルチョコが飲めるようになれば、もうどんな薬だって怖くありません(笑

錠剤は砕いて飲ませてもいいのですが、苦い薬を糖衣で覆っている場合が多く、砕くとその苦味が出てしまいます。なるべくそのままで飲めるように練習してみましょう。

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[小児科]乳幼児健診ってどんなもの?

みなさんは「乳幼児健診」がどんなものかご存知ですか?意外にお子さんをお持ちの方でも、どんなことをやっているか理解している人は少ないのではないでしょうか。

乳幼児健診は、定められた月齢ごとに、お子さんが順調に育っているか、発達に問題がないか、病気にかかっていないかなどを診察する健診です。所沢市の場合、4ヶ月、10ヶ月、1歳6ヶ月、3歳と計4回の乳幼児健診があります。その内10ヶ月健診を除く3回は、保健センターでの集団検診、10ヶ月健診は、健診実施医療機関での個別健診となります。はらこどもクリニックも、もちろん乳幼児健診実施医療機関です。

健診実施の月齢は、各自治体によって多少の違いはありますが、基本的には「キーマンス」と言われる月齢で、これができていないと問題があるかもしれないというような基準に基づいて診察していきます。例えば4ヶ月健診の場合は、「首がすわっている」かどうかということです。また、○○という病気は●●の月齢で見つかりやすいから、それをきちんと診察しましょうというようなことです。

日本では厚労省が管轄する「健やか親子21」というものがあり、そこが発行する乳幼児健診のマニュアルをベースに行われています。その中で「発育・発達の確認」、「疾病のスクリーニング」と共に重要視されているのが、「教育」と「支援」です。

子供の健康を考えた時、その親御さんをはじめとするご家族も健やかな生活を送れていないといけません。子供の健康を促進するということは、健診で病気を見つけて終わりではなく、そのご家族が子育てで悩んでいることはないか、育てにくさを感じていることはないかということをヒアリングし、そのサポートをする必要があります。

はらこどもクリニックの考え方として、乳幼児健診のときだけでなく、普段の診察から多角的に診察していくという理念があります。小さいお子さんは自分で体の異変を説明することはできません。だからこそ医師が注意深く診る必要があります。例えば風邪や発熱で通院された時にも、他の病気の可能性や発育・発達の異変をしっかりと診るというようなことです。

同時にご家族の健康もできる限りサポートしていきたいと考えています。これは体の健康だけではなく、心の健康もしかりです。ですので、診察の際には、お子さんについてお悩みのこと、心配なこと、些細なことでも気軽に相談してくださいね。

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[小児科]あせもと他の発疹の違い

今年は久しぶりの長梅雨ですね。関東地方の梅雨明けはいつ頃になるのでしょうか?

梅雨が明け気温が上がってくると、汗をかいて発疹の症状に悩まされるお子さんも多いことでしょう。

この季節、発疹が出ると「あせも」とよく言われますが、本当にそれはあせもなのでしょうか?

正確には、「あせも」とは汗を出す管が何らかの原因で詰まり、汗が管の中に溜まってしまい炎症を起こした状態を言います。水疱が出ることが多いのが特徴です。

したがってよくあせもと言われるもののほとんどはあせもではなく、汗をかきやすい場所で、何らかの湿疹や皮膚の炎症が、汗によって悪化したケースで、汗の管に汗が詰まったあせもではないのです。エアコンが普及し、温度・湿度が一定に保たれることが多くなっている現在では、あせもの患者さんはそれほど多くありません。

あせもがよく出るのは、頭のまわりです。小さなお子さんで髪の生え際などに赤い発疹が出るようなケースがあせもになります。先ほど書いたとおり、あせもは皮膚の中で汗の管に汗が詰まっている状態なので、皮膚の外から薬を塗っても効きにくく、治りにくいです。それが真皮(奥のほうにある部分)に近い方であればなおさらです。また二次的な発疹も出ることがあります。

予防としては、こまめにシャワーなどを浴びて汗を流し、身体を清潔にすること。そして汗はきちんと拭くということです。皮膚にホコリや汚れがついていると汗が詰まりやすくなります。

ちなみに本当のあせもと、あせもによく間違えられる皮膚湿疹も治療法や薬がそれほど異なるわけではありません。子供に対して使える薬は限られているからです。

本当のあせもだった場合は長引くケースもあるので、湿疹がひどいようなら早めに受診しましょう。

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[小児科]川崎病について

小児がかかる重篤な病気のひとつに「川崎病」があります。子育て世代の親御さんたちの中には、聞いたこともあるという方もいれば、「川崎病って何?」という方もいるでしょう。

川崎病は1967年に、小児科医の川崎富作先生によって初めて報告された比較的新しい病気で、現在では年間約15,000人程度の子ども達が発病しています。川崎先生ご自身は、「指趾の特異的落屑を伴う小児の急性熱性皮膚粘膜淋巴腺症候群」という長い病名をつけられましたが、最終的には発見者である川崎先生のお名前から「川崎病」と呼ばれています。(ちなみに原拓麿副院長は、横浜での病院勤務時代は、川崎病の責任者をやっていました。)

川崎病の症状として、全身性の血管炎が起こります。それに伴って高熱や両目の充血、発疹、手足が赤く腫れるなどの症状が出ます。川崎病が厄介なのは、血管炎によって心臓の冠動脈瘤(かんどうみゃくりゅう)、血管が変形して瘤のようなってしまう症状が出ることです。冠動脈瘤ができてしまうと、心筋梗塞などを引き起こす可能性もあり、川崎病の疑いがあるときには、迅速に各種検査をして、早めの治療を始めなければなりません。何もしないと約25%の患者さんに心臓の後遺症が残るといわれています。

川崎病は発見されてから現在までずっと研究が続けられていますが、明確な発病原因については今でも分かってはいません。比較的アジア人に多く、冬季に発病することが多いことから、遺伝的な要因+何らかの感染症が引き金になるという推測がされていますが、特定には至っていないのです。

しかし幸いなことに治療法(免疫グロブリンの大量投与)は確立されています。グロブリン療法が無かった時には死亡例も多かったのですが、予後はだいぶ良くなりました(後遺症の割合も2~3%に下がります。)。ただし、グロブリン療法もなぜ効くのかについては詳しく分かっておらず、やってみたら効いたというのが本当のところです。現在では治験が繰り返され、1日にどの程度のグロブリンを投与すれば最も効果があるのか、きちんとしたデータがあります。

回復後5年間は、冠動脈をはじめとして経過を見る必要があります。また、川崎病の既往がある人は、冠動脈が細くなる傾向があり、将来的に動脈硬化のリスクが上がる可能性が指摘されています。川崎病が報告された当時、罹患していた3歳くらいの患者さんたちが、今50代後半になろうかというところ、実際のリスクについてはこれから判明していくことになるでしょう。

子供がかかる病気として、親御さんたちが知っておいて損はありませんので、もし原因不明の発熱が何日も続くような時は、早めに検査を受けましょう。

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