投稿者「スタッフはらこども」のアーカイブ

[内科]便秘に悩む方 選択肢が広がっています その1

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所沢市はらこどもクリニック 今回は内科からの配信です。

日本人の現代病といえる症状のひとつが便秘です。最近では首都圏のサラリーマンに増えているそうです。通勤前の朝忙しいうえ、長い電車での通勤時間中に排便できず、朝の排便習慣がなくなり、便秘になりやすいのが原因と考えられています。特に女性の場合、化粧や髪のセットなども重なり、余計時間がないという面もありますし、生理前は女性ホルモンの影響で便秘になりやすいという問題もあります。

近年の研究では、便秘は健康にも大きな悪影響を及ぼすことが分かってきました。酷い便秘をそのままにしておくことは良くありません。そんな状況の中、色々な良いお薬が出てきているのでご紹介したいと思います。

これまで便秘の薬というと「酸化マグネシウム剤」がほとんどでした。これは「浸透圧性下剤」と呼ばれ、浸透圧を利用して腸内に水分を引き込んで便をやわらかくするというものです。しかし、酸化マグネシウムは、腎機能が落ちている人が使うとマグネシウム中毒による意識障害などを引き起こす可能性があり、高齢者では使用が限られます。また子供に使う場合も、中毒に注意しなければなりません。(ちなみにアメリカではマグネシウム中毒になることから、子供への使用はできないことになっています。)

新しい薬のひとつは「グーフィス」などに代表される「上皮機能変容薬」といわれるものです。これは腸の粘膜にあるタンパク質に働きかけ、水分を増やし、便をやわらかくする作用があるほか、腸の動き自体を活性化させます。副作用に吐き気や下痢などがありますが、酸化マグネシウムのように大きなものではありません。腎機能が落ちていることの多い高齢者の方にとっては、非常に良い便秘薬です。また、服用してから6時間程度で効くことから、計画排便ができることも大きなメリットのひとつではないでしょうか。

長くなってしまったので、続きはまた次回。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

糖尿病は健診で防ぐ

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所沢市はらこどもクリニック 今回は糖尿病内科からの配信です。

日本人の国民病のひとつとも言える糖尿病ですが、厄介なのは初期の状態では自覚症状がほとんどないというところです。「検査の病気」と言われていて、健診でちょっと引っかかるくらいの進行度では、症状は出ていないことが多いのです。純粋に数値を見て判断するしかありません。

比較的分かりやすい症状として「口渇(こうかつ)」といって、口や喉が渇き水分を欲しくなる状態や、多飲・多尿があります。しかし、この症状が出たときには、かなり病気が進行した状態です。また、口渇や多飲・多尿は、加齢や体重の増加などに伴う体調変化のひとつとして捉えてしまうことも多く、本人はなかなか異常とは思わないケースも多々あります。

昔はトイレが汲み置きだったため、糖尿の甘い匂いで家族が気づいたり、庭におしっこをして蟻が寄ってきたことで気づくなどという漫画のようなことも現実によくありました。それをきっかけに病院に来る人がいたのですが、現在では余りありえる話ではありませんね。会社などで定期的に健診を受けて、再検査の値が出たら、面倒がらずにしっかりと検査を受けにいきましょう。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科 はらこどもクリニック

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[内科]所沢市の感染症流行状況(2018/12/21現在)

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所沢市はらこどもクリニック 今回は、内科からの配信です。

所沢市の感染症の流行状況についてお知らせしたいと思います。

まずインフルエンザですが、12月21日現在、それほど患者さんの数は多くありません。清進小など一部の学校で、クラス単位でポツポツと流行が出ているようですが、全体的に見ると流行していると言うほどではありません。埼玉県全体をみても、流行期には入っているものの、昨年、一昨年の同時期に比べると患者数は少なくなっています。

感染性胃腸炎についても数はそれほど多くありません。代表的なノロウイルス、ロタウイルスの数も少なくなっています。

逆に全国的に流行を見せているのがパルボウイルスによる「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」、いわゆるリンゴ病です。リンゴ病という名が示すように、代表的な症状として、頬が赤くなります。ただし、腕や脚にも発疹が現れることもあり、紅斑に限らず様々な症状が出ることがあります。

子供が罹った場合、症状が重くなることは少なく、軽い風邪のような症状で、発熱をすることは多くありません。

大人が罹った場合は、子供よりも症状が強く出ることが多く、関節痛や足のむくみ、痛みが出ることがあります。女性の場合、中学生くらいから大人と同じような症状が出ることがありますので、注意が必要です。

パスボウイルスはそこそこ感染力が強いウイルスなので注意したいところなのですが、上に書いた通り子供は症状が軽いことが多いので、集団生活を続けてしまい、感染が広がりやすい面があります。これから学校が冬休みに入りますので、他の感染症も含め、一旦流行は落ち着くのではないかと思います。

年明け、学校の3学期が始まってからが、本格的な流行期となってくる可能性があります。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科 はらこどもクリニック

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[内科・小児科]インフルエンザ新薬 ゾフルーザ

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所沢市はらこどもクリニック 今回は、内科・小児科からの配信です。

冬の厄介な感染症であるインフルエンザに対し、新薬が出ているのはご存知でしょうか?

2018年3月から発売された「ゾフルーザ」という薬です。この「ゾフルーザ」は、今後、抗インフルエンザ薬の主役となるであろう薬なので、今回ご紹介したいと思います。

まず、ゾフルーザは「経口で1回だけ」飲めばいいというのが、大きな魅力のひとつです。毎日1回飲むのではなく、インフルエンザに罹ったら1回飲んでおしまいです。1回飲むだけで成分の血中濃度が5日間程度キープされるという仕組みです。

ゾフルーザはタミフル・リレンザなどの既存の抗インフルエンザ薬とは異なる作用をもっています。端的に言うと、既存の抗インフルエンザ薬は、細胞内で増えたインフルエンザウイルスが他の細胞に移動するのを防ぐのに対し、ゾフルーザは、インフルエンザウイルスの増殖そのものを抑えるという作用があります。

インフルエンザウイルスのみ攻撃するため、副作用不が少なく、効果が高いと言われ、解熱の期間が短くなる、ウイルスの排出期間が短くなるのではと言われています。また、既存薬はB型には効きにくいとされてきましたが、ゾフルーザに関しては全ての型に効くとされています。

薬価については高めになっていますが、服用は1回なので、結果タミフル5日分より安くなっています。このように良いこと尽くめの新薬なので、2018年~2019年にかけてのシーズンでは、おそらく多くの医療機関でゾフルーザが中心的に使われることになると思います。

ちなみに今年からタミフルの後発薬も発売されています。タミフルと比べて5~6割程度の価格となっているので、タミフルを使う場合でもこちらに切り替わるケースが多くなるかもしれません。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科 はらこどもクリニック

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ワクチンの種類 その2 所沢市 はらこどもクリニック

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先週に引き続き、予防接種のワクチンについてのお話です。

比較的知られている生ワクチン、不活化ワクチンの他にも、「トキソイド」と言われる種類のワクチンがあります。

・トキソイド

病原体が増殖する過程で出す毒素をホルマリンで処理し、免疫原生を失わないように無毒化したものです。生ワクチンに比べると、接種後、一定期間が経つと免疫が低下しやすくなっています。日本では、トキソイドも不活化ワクチンと同じく、原則6日(1週間)の接種間隔が定められています。ジフテリアトキソイド、破傷風トキソイドがあります。4種混合ワクチンは、不活化(ポリオ、百日せき)、トキソイド(ジフテリア、破傷風)の混合ワクチンです。

ちなみに不活化とトキソイドの接種間隔について、「日本では」という書き方をしています。これは、インターフェロンの誘導が起こる生ワクチンに対し、不活化、トキソイドでは、接種間隔を空ける医学的根拠は特になく、他のワクチン先進国では、特に接種間隔の制限がないからです。

また、生ワクチンの場合も、生ワクチンを打った後、別の生ワクチンを打つ場合は間隔を空けることが必要ですが、生ワクチンの次に不活化、トキソイドを打つ場合には、間隔を空ける必要がないというのが、世界的なスタンダードです。

ただし、同じワクチンを続けて打つ場合(追加接種の場合)、各ワクチンによって免疫を獲得するために有効な接種間隔が定められているため、その間隔に沿って接種する必要があります。

予防接種はスケジュールを立てるのがとても大変です。お子さんの体調が悪く打つのを後ろにずらしたり、ついうっかり打ち忘れてしまったりもあることでしょう。分からなくなってしまったら、遠慮なく相談してくださいね。

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ワクチンの種類 その1 所沢市 はらこどもクリニック

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予防接種に使用されるワクチンにはいくつか種類があります。接種スケジュールを立てる際、この違いを知っておく必要があります。基本的なことではありますが、改めてご説明したいと思います。

 ・生ワクチン

病原性を極度に弱めた(弱毒化)ウイルスや細菌等をワクチンにしたものです。免疫獲得効果が高く、免疫の持続期間も長いのが特徴です。生ワクチンには接種間隔の制限があります。生ワクチン接種後、他のワクチンを打つ場合は、原則27日(4週間)の間隔を空ける必要があります。
2020年10月の法改正で、注射生ワクチンの場合は4週間空ける必要がありますが、それ以外のワクチンを接種する場合は接種間隔の制限はなくなりました。

生ワクチンを接種した後には、インターフェロンという物質が体内で作られます。インターフェロンは、ウイルスなど異物が体内に入ってきた場合に分泌されるタンパク質で、ウイルスの増殖を抑制する働きをします。このインターフェロンの作用が大きく残っているうちに、別の生ワクチンを打つと、免疫がつきにくくなることがあります。そのため、接種間隔の制限が定められています。

主なワクチンとして、BCG、MR(麻疹・風疹混合ワクチン)、水痘(水ぼうそう)、ムンプス(おたふくかぜ)等があります。

 ・不活化ワクチン

ウイルスや細菌に対し、ホルマリン等の薬剤によって、病原体の活力を失わせて不活化したものをワクチンにしたものです。菌全体ではなく、感染防御に働く抗原の部分を精製したものや、ウイルスの一部タンパク質を元にした物質をワクチンとしているものもあります。自然感染や生ワクチンに比べると、免疫獲得効果が弱く、複数回の接種が必要になります。また、接種後、一定期間が経つと免疫が低下しやすくなっています。

日本では原則6日(1週間)の接種間隔が定められています。2020年10月の法改正で、接種間隔の制限はなくなりました。
主なワクチンとして、肺炎球菌、ヒブ、インフルエンザ等があります。

長くなってしまったので、続きはまた来週です。

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食物アレルギーの治療 所沢市 はらこどもクリニック

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数あるアレルギー症状の中でも、食物アレルギーは日常生活に大きな影響が出る症状のひとつです。

食物アレルギーの治療には、これという特効薬はありません。基本的には、何がアレルゲンなのかをしっかりと見極め、そのアレルゲンとなる食物を除去していく、また摂取できる限度量、過熱・調理によって食べられるのかどうかなどをきちんと見極めていくことになります。

もうひとつは定期的に少しずつアレルゲンとなる食物を摂って、徐々に摂取量を増やしていくという方法(経口免疫療法)です。この治療法は一時期マスコミなどにも取り上げられたため流行しました。しかし、適当にやると事故も多く、効果が出る患者さんは限られています。途中までは順調に摂取できる量が増えていても、突然戻ってしまうこともあります。

はらこどもクリニックでは、お昼休みを利用し、アナフィラキシーショック等の緊急事態が起こっても対処ができるようにして、少数の患者さんにのみ実施しております。この治療法はリスクも大きく、それに見合ったリターンが得られるとも限りませんので、甘い記事等に惑わされず、きちんと医師と相談して行ってください。絶対に家庭内で自己判断で行ってはいけません。本当に命を落とすことになります。

食物アレルギーは自然と治るケースが多く、3歳近くになるまでに大体治りますが、アレルギー反応の強さも人によって異なりますし、大人になっても残る場合もあります。大人の場合でもアレルゲンをしっかりと除去していく方法は変わりません。

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インフルエンザの予防接種について 所沢市 はらこどもクリニック

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毎年冬に猛威を振るうインフルエンザですが、はらこどもクリニックでも既に予防接種が始まっております。今年はまだ患者さんの数は少なく、11月15日現在、片手で数えられるほどです。

インフルエンザには様々な型があるというのを聞いたことがあると思います。ワクチンも、その型に対し有効なウイルス株を培養し、精製されます。毎年WHO(世界保健機構)が流行する型が予測し、それに基づいてワクチンメーカーがワクチンを製造します。昨シーズンは、このウイルス株の培養が上手くいかず、選定をやり直した結果、製造が遅れ、結果として、予防接種シーズン最盛期にワクチン供給が足りなくなり、日本中が大混乱に陥りました。今年に関しては、ワクチン製造も順調にいっており、供給に問題が出ることはなさそうです。

さて、インフルエンザの流行時期ですが、所沢市ですと例年年明け1月、学校の3学期が始まってからが最盛期となります。インフルエンザは接種後、免疫がつくまでしばらくかかりますので、お子さんの場合は11月12月で2回、大人の場合は遅くとも年内に1回接種しておくのがよいでしょう。

またインフルエンザの予防接種は、生後6ヶ月までは接種できません。その間の予防対策として、妊娠後期のお母さんに予防接種を行い、その免疫で生まれた子供を守る、という方法があります。

これは海外ではスタンダードな免疫獲得方法で、きちんとしたエビデンスもありますので、これからお母さんになる方は、安心して予防接種を受けてください。

ちなみにインフルエンザの流行は、都道府県によってバラつきがあります。また、インフルエンザは鉄道沿線に沿ってやってくるなどと、医師たちの間ではまことしやかに囁かれています。インフルエンザは不特定多数の人が集まる場所で急激に感染が広がるので、満員電車は格好の感染場となるということでしょう。今年はどの路線に乗ってくるか分かりませんが、お住いの地域だけではなく、沿線の感染情報も見ておくと良いかもしれませんね。

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アレルギーマーチとは?  はらこどもクリニックブログ

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「アレルギーマーチ」という言葉があります。一人の患者さんに対し、様々なアレルギー性疾患が次々と発病していく状態のことを言います。実際アレルギー性疾患は、複数発症することが多く、それが患者さんを苦しめる原因となっています。

例えば、アレルギー性鼻炎の患者さんの場合、症状が軽いものを含めれば、8割近くがアレルギー性喘息も発症します。またアトピー性皮膚炎の患者さんは、食物アレルギーを発症することが多くなります。

アレルギー性疾患を治療する場合、病気ひとつを診るのではなく、そのほかの症状のケアを含めて、治療やケアを行っていく必要があります。

アレルギーは年齢が上がりにつれ症状が治まっていくことがほとんどです。アトピー性皮膚炎なら大人になるまでに8割程度が、食物アレルギーも3歳近くになるまでに大体治ります。喘息も小学校と中学校では、有病率に大きな差があります。(逆に中学生で直っていない場合、大人になっても治りにくいことが多いです。)

その期間までに症状をしっかりとコントロールし、生活の質をなるべく落とさないようにするのが重要です。アレルゲンに近づくな、あれを食べるな、これを食べるな、というだけの医師も少なからずおりますが、それは本当の治療とは言えないと思います。

幸い、現在では治療に使用できる薬もよくなり、通院の回数も抑えられたり、免疫療法など治療の幅も広がっています。喘息であれば、きちんと治療をすれば、症状はほとんど抑えられます。はらこどもクリニックでは、アレルギー性疾患単体を診るのではなく、患者さんのアレルギーをトータルで診て治療・コントロールを行うトータルアラジストとして、治療を行っていきたいと考えています。

 

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風疹の流行 まずは抗体検査をしよう はらこどもクリニックブログ

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前回に引き続き、流行中の風疹のお話です。

風疹に対するリスクが高いのが、現在30代~50代の世代です。この世代は、風疹のワクチンを打っていない可能性の高い世代になります。昭和37~54年生まれの場合、女性しかワクチン接種が行われておらず、男性は風疹の免疫がない人が多くいます。また、昭和54~62年生まれの方は、予防接種制度の問題で接種率が低く、風疹の免疫がない人が多くなります。

昭和60年代生まれの女性は、2018年現在30代前半ということになりますから、妊娠される可能性は大いにあります。またその配偶者の方も、世代的に免疫のない人が多くなることでしょう。

この世代に当てはまる方たちには、まず風疹の抗体検査を受けることをお勧めします。埼玉県は、風疹のワクチン接種を受けていない、妊娠を希望される女性やその配偶者に対し、抗体検査の助成をしており、無料で検査を受けることができます。(すでに妊娠されている方は接種が受けられませんので、注意してください。)

検査で抗体価が低かった場合は、ワクチン接種を受けてください。また、この助成の対象にはなりませんが、妊婦さんと同居、もしくは頻繁に会うことがあるご家族も抗体検査をなるべく受けたほうが良いでしょう。ちなみにこの助成事業で抗体検査を受けた方のうち、免疫が十分ではなく、風疹の予防接種を推奨された方は約27%ということなので、4人に1人くらいの割合です。

通知などがあるわけではないため、この助成制度をご存じない方も多くいらっしゃるでしょう。実際に利用数は決して多いとは言えません。助成事業のホームページへのリンクを貼っておきますので、上に挙げた世代の方を中心に、是非、制度を利用して検査を受けてみてください。

埼玉県の風疹抗体検査の助成事業

https://www.pref.saitama.lg.jp/a0701/fuusinn-kanzyazouka.html

 

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