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アレルギー持ちの人のワクチン接種について【内科】

ワクチン接種の際にアナフィラキシーという大きな症状を引き起こす可能性があるのがアレルギー反応です。可能性はごく低いのですが、こればかりは接種してみないと分からないことが多く、100%大丈夫とは言い切れません。

現状、新型コロナウイルスのワクチンについて、日本でアナフィラキシーの発生件数が増えたという報告はありませんので、基本的には何らかのアレルギーをお持ちの方でも、ワクチン接種に問題はありません。

ただしポリエチレングリコールに対しアレルギーがある人は、アナフィラキシーを起こす可能性が高いです。

ですが、ポリエチレングリコールは、歯磨き粉、化粧品、薬のカプセルなど、日常生活の様々なものに使われているので、アレルギーをお持ちの方は、既に何らかのアレルギー症状を起こした経験がある可能性が高く、ワクチン接種の現場で初めてポリエチレングリコールアレルギーが判明するケースはそれほどないはずです。

また接種前には、化粧品などでかぶれなどの症状を起こしたことが無いかなどを問診するので、基本的には、ワクチン接種によるアナフィラキシーが起こる可能性は低いと思われます。

アナフィラキシーは放っておいたら危険ですが、きちんと処置を行えば、重篤な症状を起こしたり、命を落とすことはありません。接種現場には医師がいて、きちんと対策をして接種を行っていますので、安心して接種を受けるようにしてください。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック
〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379

ワクチン接種によるアナフィラキシーショックについて【内科・小児科】

ワクチン接種の副反応としてアナフィラキシーがあります。

アナフィラキシーとは、体内にアレルゲンとなる物質が入ることで、全身にアレルギー反応が現れることです。中でも蕁麻疹などの皮膚症状、呼吸困難、血圧の低下、意識の低下など命にかかわるような症状が起きることをアナフィラキシーショックと言います。

ワクチンには抗原となるタンパク質だけではなく、免疫効果を高めるためのアジュバントをはじめ、様々な成分が添加されています。ごくまれにその添加物に反応してしまうケースがあります。これらの成分は製薬会社の技術の核となる部分であるため、一般的には公開されていないこともあり、事前に防ぐというのはなかなか難しくなっています。

アナフィラキシーは、接種後15分以内に起こることが多いですが、起こった時に医師がいればきちんと対処することが出来ますので、死に至ることはほとんどありません。はらこどもクリニックでは接種後15分以上は院内に残っていただき、様子を見ることにしています。(お会計などの事務手続きの時間も含みますので、それほど長い時間には感じられないと思います。)何かあった時にはすぐに対処できるよう準備しておりますので、ご安心いただければと思います。

はらこどもクリニックでは、開業以来予防接種でのアナフィラキシーショックは0件で、点滴等で3人ほどアナフィラキシーが起こったケースがあります。数字的にみても、かなり珍しいケースであることは事実です。ちなみに日本のワクチンでアナフィラキシーが最も多いのは3種混合ワクチンです。

新型コロナウイルスのワクチンについても、海外での接種事例から副反応のデータがとられていますが、ファイザー製のワクチンでアナフィラキシーショックが報告されています。これらの方については、全員アドレナリンの処方で助かっているということです。

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