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交差免疫って何?[内科、アレルギー科]

新型コロナウイルス関連のニュースの中に時折出てくる「交差免疫」という言葉、今回はこれについて少しご紹介したいと思います。

人間の免疫系には「交差免疫」もしくは「交差反応」と言われるものがあります。先日、「新型コロナウイルスに対しても、交差免疫がある」という論文が発表されました。これからさらに検証がされていくでしょうが、端的に言うと、過去に感染した旧型のコロナウイルスに対する免疫が、新型コロナウイルスに対しても有効に働くというようなことです。

ウイルスや細菌が体の中に入ると、それが抗原となり抗体ができます。例えば、ある抗原Aのタンパク質と構造的に似たような別の抗原Bがあった場合、Aに対する抗体がBに対しても作用する場合があるのです。

胃腸炎を引き起こすロタウイルスは全部で8種類あると言われていますが、ワクチンは1価、もしくは5価です。しかしワクチンに入っていない型でも交差的に抗体が働くことで、完全に発症を防げないまでも重篤化を防ぐことが出来ます。

これは免疫が良い方に作用した場合ですが、逆もあります。アレルギーにおける交差反応です。このブログでも何度か紹介していますが、一番日本人に身近なのは「スギ花粉」の交差反応です。スギ花粉に対してアレルギーを持っている場合、スギ花粉とタンパク質の構造が似ている「シラカバ」や「ハンノキ」に対してもアレルギーが発症します。さらにそれが「バラ科」の植物に広がってしまうというのが、まさに交差反応なのです。

日本で新型コロナウイルスの重症者が少ない理由は、まだ確定的に分かったわけではありませんが、日本では冬にコロナウイルスが流行するため、春先に新型コロナウイルスが入ってきたとき、免疫が残っていて作用したことが理由なのではないかという説もあります。

ただし新型コロナウイルスに関しては、抗体があることで免疫系が暴走し、症状が重くなる「抗体増強反応」があると言われているため、必ずしも抗体があることが有利に働くかは分かりません。

今世界中でワクチンの開発が進んでいますが、そのワクチンでできる抗体が本当に有効で、抗体増強反応のリスクはないのか、きちんと実証を重ねていかなければならないでしょう。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

オンライン診療について

はらこどもクリニックでは8月よりオンライン診療をスタートしました。
オンライン診療システムの「CLINICS」を使った診療になります。
現時点ではオンライン診療については、初診は受け付けておりません。一度来院していただき、オンラインでも問題ないと医師が判断した方のみのご利用とさせていただきます。
当面の間、慢性疾患をお持ちの方、育児や発達についての相談などで活用していければと考えております。

オンライン診療の利用方法
①「CLINICS」のアプリを「App store」もしくは「Googleplay」から、お手持ちのスマートフォンやタブレットにダウンロードしてください。
②アプリをインストールして、事前登録を行ってください。診察料は基本的にクレジットカードでの支払いとなりますので、クレジットカードの登録が必須になります。
③CLINICSアプリより、オンライン診療の予約を取ってください。
※はらこどもクリニックより返信がいきますので、そこで予約成立となります。予約手続きのみでは、予約は成立しておりませんので、ご注意ください。
④予約の時間になりましたらアプリを立ち上げるか、PC上にてCLINICSへログインし、お待ちください。はらこどもクリニックの担当医より呼び出しがありますので、「オンライン診療を開始する」をタップし、接続してください。
⑤医師とビデオ通話が接続され、診療が開始されます。
⑥お薬が必要な場合には、院外処方もしくはレターパックにてご自宅までお届けします。

CLINICSへの登録自体には費用は掛かりません。登録だけはしておくと、何か通院できないといった状況になった時に便利かもしれません。

オンライン診療はとても便利なシステムではありますが、触診が出来ないことや、顔色や皮膚の状態などを目で確認したくても、カメラの性能や照明の環境によって画質が左右されてしまうなど、対面診療には及ばないところも多々あります。

現在はまだ試験的な運用になり、こちらも初めてのことが多くなりますので、トラブルがあるかもしれません。なるべく多くの方に便利に利用していただける運用を目指していきますので、ご協力よろしくお願い致します。

オンライン診療についての詳細
https://hara-kodomo.com/online.html

CLINICSの詳しい使い方については、CLINICSのご利用ガイドをご覧ください。
https://clinics.medley.life/guide

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もしかして子どもが花粉症かも?ここで判断。[小児科・アレルギー科]

当ブログでも度々取り上げていますが、近年子どもの花粉症は決して珍しいことではなくなっています。大人でも辛い花粉症、子どもならなおさら辛いことでしょう。

ただ花粉症は時期的にウイルス感染症に被る時期も多いので、子どもが風邪なのか花粉症なのか、判断に迷われることもあるかもしれません。
花粉症と判断する場合、特に注意したいのは「目の症状」です。頻繁に目をこすったり、目が赤くなるといった症状が出ていた場合、花粉症を疑っても良いでしょう。また、鼻水、鼻づまりの症状が室内では比較的軽く、屋外でひどくなる場合も花粉症の可能性ありです。

「ビラノア®」は12歳以上からの投与となるため、子どもの場合は「アレグラ®」・「ザイザル®」が主となります。この2つには子ども用の剤形(ドライシロップなど)があり、大きな副作用もなく安全性も高い薬です。

点眼薬については、眼科学会からの通達でステロイド系からシフトし、抗ヒスタミン系が主流です。

もし、子どもが花粉症かも?と思ったら、お気軽にご相談くださいね。

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スギ花粉症の治療方針[アレルギー科]

スギ花粉の本格的なシーズンに突入しています。温かく風の強い日などは、花粉症の患者さんにとって、辛い時期が続いていますね。
先日、患者さんからはらこどもクリニックにおける「花粉症の治療方針」について質問いただきました。ですので今回は端的にまとめてご紹介したいと思います。

まず免疫療法については、花粉症のピーク時期から新たに始めることはありません。花粉症の時期は、スギ花粉に対し体の免疫が過敏になっているため、免疫療法を行うことにリスクを伴います。

基本的にはピークの過ぎた5~6月頃から開始が理想です。(※既に治療をはじめていて服薬継続中の方は、花粉症のシーズンでも服薬を続けていただきます。)
ちなみに免疫療法については、定期的に通院→注射を打つ皮下免疫療法の方が継続率が高いです。

対症療法としての治療については、使用する薬を限定しています。花粉の薬はアレルギーを引き起こすヒスタミンの作用を抑える抗ヒスタミン剤が中心になりますが、強い薬も多く、起きているのが辛いくらい眠くなる方もいます。はらこどもクリニックでは、なるべくそういったデメリットを少なくできるように薬を選んで処方しています。

多く処方しているのが「ビラノア®」です。他の薬と違い脳に入らないので、眠気が起こりにくく、車の運転も基本的には問題ありません。食事の影響で効き目が落ちるので、空腹時に服用します。

「アレグラ®」、「ザイザル®」も、前年度から効果が出ている方については、引き続き使用しています。もちろん薬には強さの違い(※例えば「アレグラ®」は弱く眠くなりにくい等)や合う合わないの個人差がありますので、合う薬が見つかるまで変えたりすることもあります。
「アレロック®」については、脳に入り、ボーっとしたり眠くなる人が多い薬なので、はらこどもクリニックでは原則的に取扱いはしておりません。

ちなみに花粉症の薬はピークを迎えてから服用するより、すこしさかのぼった時期から服用する方が症状を抑えることができます。大体1月末くらいからが良いでしょう。来シーズンからは、こちらのブログでも早めに情報を発信させていただきます。

ちなみに喫煙、飲酒は花粉症の悪化因子となります(特に煙草)。この時期はできるだけ控えるようにすると良いでしょう。

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[内科・アレルギー科]寒暖差アレルギーはアレルギーではない!?

この時期になると多くのメディアで「寒暖差アレルギー」という言葉が使われます。日中と朝晩の気温差、暖房の効いた部屋と外気温での寒暖差が原因で、くしゃみがとまらなくなったり、蕁麻疹がでるといったアレルギー症状が起こるというものです。

ですが、アレルギーとは何か特定のアレルゲンとなる物質に対し、体の免疫が過剰反応し起こる症状です。寒暖差の場合、アレルゲンとなる物質はありませんから、実はアレルギー反応とは言えません。

寒暖差が激しいと、血管が広がったり(暖)、縮まったり(寒)が激しくなります。この血管の激しい収縮によって起こるのが、寒暖差アレルギーとされているものです。血管の収縮によって免疫を司るマスト細胞というものが刺激され、ヒスタミンを出すことによる反応です。

プロセスは全く違っても、結果としてアレルギーと同じようにヒスタミンが出て症状を起こすので、治療法も通常のアレルギー疾患に対するものと同じになります。そういったところから寒暖差アレルギーという名称がついたのでしょう。

あくまでメディアなどが使う通称で医療界では使わない言葉です。「伝染性紅斑」を通称「リンゴ病」と言うようなものですね。

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[アレルギー科]冬に悪化しがちなアレルギー

冬に悪化する可能性が高いアレルギー疾患といえば、まず「アトピー性皮膚炎」が挙げられます。

アトピーの大敵である乾燥によって、皮膚の保湿が難しくなるからです。乾燥に対して特効薬はありませんので、冬場はとにかくスキンケアを重視して、肌の保湿をきちんと行いましょう。

ちなみに冬の寒さ対策にヒートテックなどの化学繊維素材でできた吸湿発熱性の肌着を愛用されている方も多いと思います。しかし、吸湿発熱性の作用が強いために肌の水分が失われやすく、乾燥してしまうという状況が起こるようです。

また化繊の摩擦による刺激で肌荒れのような症状を起こすケースもあるようです。化繊の吸湿発熱性の肌着を着ると、肌のかゆみ・乾燥などがひどくなる場合には、着用を一旦控えてみるといいかもしれません。特に肌が弱い子どもや、乾燥肌になりがちな高齢者では症状が出やすいという調査もあるので、注意しましょう。

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[アレルギー科]秋冬のアトピー性皮膚炎で注意すべきこと

長かった夏も終わり、ようやく気温も下がってきました。そろそろ冬の足音も聞えてきたでしょうか。

アトピー性皮膚炎の患者さんにとって冬は辛い季節になります。空気が乾燥してくるので、一般的に冬の方が痒みが強くなることが多いからです。

冬に肌を触ってカサカサしているのは、皮膚から水分が失われてしまっている証拠です。特にアトピー性皮膚炎の方は、皮膚のバリア機能が弱くなっており、水分が逃げやすい状態になっています。冬場のアトピー対策は、とにかく保湿を最優先にすることを心がけてください。

特にお子さんの場合、自分で保湿に気をつけるということは難しいと思います。親御さんが忘れないよう、定期的に肌のチェックと保湿を行ってあげてください。

ちなみにアトピー性皮膚炎の原因としてハウスダストがありますが、冬の時期にダニの反応が多く出るのは、北海道や東北などの寒い地域です。意外かもしれませんが、寒い地域は気密性の高いお家が多く、冬場に暖房で温かくしているとダニが増えてしまうのです。ダニが多い環境になると、他のアレルギー疾患も発症しやすくなります。冬場はなるべくこまめにカーペットやお布団の掃除を行って、ダニが繁殖しないようにしてください。

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[アレルギー科]秋花粉にご注意

花粉症といえば、日本では春のスギ花粉がメインとなりますが、秋にも花粉症が出るケースがありますブタクサ、ヨモギ、イネ科の植物等の花粉が原因となる花粉症です。秋に目のかゆみやくしゃみ・鼻水が頻繁に出るという方は、秋花粉の可能性もあります。

原因となる草の花粉はスギと違って飛ぶ距離が短く(飛んで1kmと言われています。)、低く飛ぶのでそれほど広範囲には広がりません。

ひとつ注意していただきたいのは、9・10月はハウスダストも多い時期なので、秋花粉と思って調べてみると、ハウスダストのアレルギーだったというケースも少なくありません。

目安として喘息の症状が大きく出るかどうかで判断できます。スギも含め花粉は粒子が大きく、肺に達することはないため、直接喘息を引き起こすことはないからです。(※ただし、花粉症によって粘膜がダメージを受け、喘息の症状がひどくなるようなケースはあります。)

また11月になるとスギ花粉が飛ぶ場合があります。花粉は秋~冬に作られ春に飛ぶのですが、それが少し漏れてしまうイメージですね。それほど多く飛ぶわけではありませんが、症状が重い方は反応してしまうことがあるようです。

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[アレルギー科]アレルゲン免疫療法のメリットと欠点

当ブログでも度々話題にしているアレルゲン免疫療法ですが、今回は改めてそのメリットと欠点についてご紹介したいと思います。

現在のアレルゲン免疫療法には、定期的に通院してもらい注射を打つ「皮下免疫療法」毎日患者さん自身で薬を飲んでもらう「舌下免疫療法」があります。全てのアレルギーに対し認められているわけではなく、スギ・ダニ(ハウスダスト)に対する治療が一般的なものとなります。

免疫療法のメリットは、治療を続けることでアレルギー症状が出なくなったり、長期にわたり症状をおさえることができるということです。また、新たな花粉(ハンノキ、シラカバ等)の反応(感作)を抑えることもできると言われています。

ただし、免疫療法は長期間継続して治療を行う必要があり、なかなか続かないのが欠点でもあります。免疫療法の治療期間は最低3年できれば5年と言われています。2年ですと治療を止めると症状が戻ってしまうことが多く見られます。

はらこどもクリニックでは、40歳以下の方の継続率が6割程度といったところでしょうか。特に花粉症の治療として行う場合、花粉の季節に近い時期は患者さんも危機感を持って通院、薬を続けてくれるのですが、喉もと過ぎれば熱さを忘れるという言葉があるように、しばらくすると忘れてしまう、止めてしまうことが多くなります。逆に高齢者の方の場合、薬を毎日飲む習慣があるため舌下免疫の治療が問題なく続くケースもあります。

最近では幼いお子さんでも花粉症の症状が強く出る子もいます。お子さんの場合、保険診療は5歳からとなっています。皮下免疫療法でお子さんの治療が続かない原因として、中学校から高校になるとクラブや部活動などで学校の時間が遅くなり、定期的な通院をするには生活パターンが合わなくなるというのがあります。

舌下免疫療法の場合、ある程度親御さんによるコントロールが必要になります。お子さんの場合、命にかかわる薬でも飲み忘れることがあるので、きちんと親御さんが薬を飲ませないと続かないでしょう。

中高校生になった時に薬を飲まなくても良いような状態にするには、小学校低中学年から治療を開始する必要があるため、小さい頃から始めておくのも選択肢のひとつです。

はらこどもクリニックでは、アレルゲン免疫療法を始めたいという方には、皮下と舌下どちらの治療法が良いのかを含め、それぞれのメリット、デメリットをきちんと説明し選択していただいています。

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[アレルギー科]花粉-食物アレルギー症候群とは?

食材による口腔内のアレルギー反応を「口腔アレルギー症候群」と言います。口の周りがピリピリしたり、喉の奥がイガイガしたりといった症状が現れます。その中でも、花粉との交差反応により起こるアレルギー症状を「花粉-食物アレルギー症候群=pollen-food allergy syndrome(PFAS)」と呼ぶようになりました。

少し前に大田区の小学校でビワを食べた子どもたち11人がアレルギー症状で救急搬送されるというニュースがありました。これはPFASが原因と思われ、花粉によるアレルギーが、他の植物に対するアレルギーを引き起こした分かりやすい例でしょう。

日本における花粉症のほとんどは「スギ花粉」が原因です。しかしこのスギ花粉に対するアレルギー反応が、徐々にハンノキやシラカバに対しても広がっていくケースがあります。さらにこのハンノキへの反応が、バラ科の植物への反応に広がっていきます。バラ科には食用にされる果物が多いため(ビワ、モモ、リンゴ、サクランボ、イチゴなど)、普段の何気ない食生活で、急にアレルギー反応を引き起こしてしまうケースが出てくるのです。

なぜこんなことが起こるのでしょうか。植物が感染防御のために持っているタンパク質(PR-10)があります。花粉とバラ科でこのPR-10の構造が似ているため、交差反応が起こってしまうのです。

最近では、スギ花粉から他の植物へアレルギー反応が広がるケースが本当に多くなっています。小さいお子さん、2歳くらいでもハンノキ、シラカバへの反応が見られる患者さんも少なくありません。症状としては軽い方が多いのですが、ごくまれにアナフィラキシーを起こす方もいます。スギへの反応が高い方に起こりやすいので、花粉症自体も症状が重い方が多いです。

PFASを防ぐ治療のひとつが「免疫療法」です。他のアレルギーが起こる前、早めにスギに対する免疫療法を行うと、他の植物に対する交差を抑えることができると言われています。免疫療法は花粉の時期には始められませんので、もし「PFASかも?」という方は、きちんと検査をして今のうちに免疫療法を検討するのも良いかもしれませんね。

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