新型コロナウイルス「感染防止」に関するお知らせ

はらこどもクリニックの対応

新型コロナウイルスの流行でご受診されるのも不安を感じられていると存じます。
当院では現況を鑑み、「待ち時間の短縮と患者様の不安解消」のため、4月13日現在、以下の対応策を実施させていただきます。

 

▼受診される皆様へのお願い

 

ご受診の際は「マスクの着用・手洗い・アルコール消毒の徹底」をお願いいたします。

感染防止のため、院内にある本・ぬいぐるみ等」を撤去させていただきます。

待合室・感染室に関しては、従前どおり患者様がご退室後に「換気・消毒」をさせていただきます。

熱が37.5℃以上ある方は「必ず感染室で受付・待機」をしていただきます。(診察WEB予約の問診票に症状を記載してください。電話予約の際は熱が何度あるか等症状をお伝えください)

クリニック入室前に、出入り口でもう一度お電話(04-2926-4333)をしてください。発熱している患者様同士が接触しないよう、そして感染室内の消毒・換気で時間調整をさせていただくため、入室前にもお電話をいただいております。何卒ご協力よろしくお願いいたします。

熱が37.5℃以上ある症状の方医師の指名はできず、その時点で一番はやく診察可能な医師が診察いたします。

 

ご不明点、ご不安なことがありましたら、いつでもお問合せください!
ご理解の程何卒よろしくお願いいたします。

 

▼2月から実施している項目(院内の電子掲示板より)

▼4月から実施している項目(院内の電子掲示板より)

 

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

もしかして子どもが花粉症かも?ここで判断。[小児科・アレルギー科]

当ブログでも度々取り上げていますが、近年子どもの花粉症は決して珍しいことではなくなっています。大人でも辛い花粉症、子どもならなおさら辛いことでしょう。

ただ花粉症は時期的にウイルス感染症に被る時期も多いので、子どもが風邪なのか花粉症なのか、判断に迷われることもあるかもしれません。
花粉症と判断する場合、特に注意したいのは「目の症状」です。頻繁に目をこすったり、目が赤くなるといった症状が出ていた場合、花粉症を疑っても良いでしょう。また、鼻水、鼻づまりの症状が室内では比較的軽く、屋外でひどくなる場合も花粉症の可能性ありです。

「ビラノア®」は12歳以上からの投与となるため、子どもの場合は「アレグラ®」・「ザイザル®」が主となります。この2つには子ども用の剤形(ドライシロップなど)があり、大きな副作用もなく安全性も高い薬です。

点眼薬については、眼科学会からの通達でステロイド系からシフトし、抗ヒスタミン系が主流です。

もし、子どもが花粉症かも?と思ったら、お気軽にご相談くださいね。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック

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スギ花粉症の治療方針[アレルギー科]

スギ花粉の本格的なシーズンに突入しています。温かく風の強い日などは、花粉症の患者さんにとって、辛い時期が続いていますね。
先日、患者さんからはらこどもクリニックにおける「花粉症の治療方針」について質問いただきました。ですので今回は端的にまとめてご紹介したいと思います。

まず免疫療法については、花粉症のピーク時期から新たに始めることはありません。花粉症の時期は、スギ花粉に対し体の免疫が過敏になっているため、免疫療法を行うことにリスクを伴います。

基本的にはピークの過ぎた5~6月頃から開始が理想です。(※既に治療をはじめていて服薬継続中の方は、花粉症のシーズンでも服薬を続けていただきます。)
ちなみに免疫療法については、定期的に通院→注射を打つ皮下免疫療法の方が継続率が高いです。

対症療法としての治療については、使用する薬を限定しています。花粉の薬はアレルギーを引き起こすヒスタミンの作用を抑える抗ヒスタミン剤が中心になりますが、強い薬も多く、起きているのが辛いくらい眠くなる方もいます。はらこどもクリニックでは、なるべくそういったデメリットを少なくできるように薬を選んで処方しています。

多く処方しているのが「ビラノア®」です。他の薬と違い脳に入らないので、眠気が起こりにくく、車の運転も基本的には問題ありません。食事の影響で効き目が落ちるので、空腹時に服用します。

「アレグラ®」、「ザイザル®」も、前年度から効果が出ている方については、引き続き使用しています。もちろん薬には強さの違い(※例えば「アレグラ®」は弱く眠くなりにくい等)や合う合わないの個人差がありますので、合う薬が見つかるまで変えたりすることもあります。
「アレロック®」については、脳に入り、ボーっとしたり眠くなる人が多い薬なので、はらこどもクリニックでは原則的に取扱いはしておりません。

ちなみに花粉症の薬はピークを迎えてから服用するより、すこしさかのぼった時期から服用する方が症状を抑えることができます。大体1月末くらいからが良いでしょう。来シーズンからは、こちらのブログでも早めに情報を発信させていただきます。

ちなみに喫煙、飲酒は花粉症の悪化因子となります(特に煙草)。この時期はできるだけ控えるようにすると良いでしょう。

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休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

院長退院のお知らせ

肝膿瘍により入院しておりました原朋邦院長ですが、3月30日に無事退院致しましたので、ご報告させていただきます。

まだ本調子ではありませんので、しばらく診察には戻れませんが、追ってブログにてご連絡させていただきます。

ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒よろしくお願い致します。

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[はらはら通信より転載]コロナウイルスの情報など

今回は先日配信されたはらはら通信より転載の記事となります。
コロナウイルスの話題を中心に、役に立つ情報が載っておりますので、是非参考になさって頂きたいと思います。
はらはら通信は、登録制のメールマガジンとなっております。定期的に役に立つ情報を発信しておりますので、興味のある方は登録してみてください。

こちらのページから登録できます。

新型コロナウイルス感染流行で、毎日ニュースはそのことばかりです。
とうとう、オリンピックも開催が延期になりました。学校は閉鎖、そして春休みに突入、4月は開校予定ですが予断は許されません。

今わかっていることは以下のようです。
感染した人の80%は軽症におわります。しかし、20%は重症です。死亡者も出ています。
子どもの発生数は少なく、軽症とされていますが、中には重症例もありますので、感染しないにこしたことはありません。

家族内での感染率は高いです。誰が発端者になっても、家族の罹患は予防しずらいのが事実です。家族内に高齢者、糖尿病、高血圧、心臓呼吸器の疾患、高脂血症の基礎疾患を持っている方の家族は、もちこまない、持ち込んでもうつさない、ことが大切です。
これらの基礎疾患があることが悪いのは勿論ですが、あっても良くコントロールされていればリスクは低くなりますので、治療を必ず正しくお受けになってください。
嗅覚、味覚などの感覚障害が発病初期に出る人が居るそうです。上気道感染症ではよくあることなのですが、初期症状として気になれば、医師にご相談ください。
初期はせき、鼻水、痰、などの上気道症状があり、肺炎の下部気道症状・所見が加わるのは7~10日目です。以後、一気に悪くなる人が多いようです。一般医療機関では対応ができないので、相談センターに相談して指定された医療機関に受診なさってください。待合室でほかの患者さんに感染させる、させられるのが完全に予防できないからです。
都知事をはじめ関東各県知事も不要不急の外出はさけるように、人が集まる行事はしないように、狭い、空気が動かない、人と人の距離が短い空間が危険でそのような橋に行かないようにと勧告をしています。医療機関では、新型コロナウイルス感染症でなくとも他の病気が減ったわけではありませんので、そのような患者さんに対応しつつ、医療機関そのものが感染の場にならぬように工夫をしています。
私共のクリニックは、幸いというか感染症、一般、健康と3つのゾーンに分けた部位を持っていますので、それをうまく生かして対応したいと思います。事前にどのような患者さんが来られるのかを把握することが重要になるので、ぜひ、情報を入れてください。いつもより時間がかかることになり、お待たせすることもあろうかと思いますがぜひ、ご協力をお願いいたします。

●院長が急に入院をしてご心配頂いたり、ご迷惑をおかけしていますが、幸いに経過良好で、来週は退院が可能です。肝膿瘍という病気で、退院後すぐには無理かもしれませんが4月2週目には復帰できるかと考えています。もうしばらくご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。

●もう数日しかありませんが、4月に小学校に入られる方の2期の麻疹風疹の予防接種が3月31日までです。お忘れの方はぜひ、駆けこみでもよいので接種をお受けになってください。

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休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

<おしらせ>しばらくの間、診療体制が変更になります。

原朋邦院長が3月18日より「肝膿瘍(かんのうよう)」で入院しております。最低2週間の入院となりますので、しばらくの間、院長抜きでの診察体制になります。
ご不便をおかけすることも出てくるかと思いますが、ご了承頂けますと幸いです。

ちなみに「肝膿瘍」は細菌感染によって、肝臓に膿がたまってしまう病気です。ヒトからヒトへは感染せず、院内感染もない病気ですので、ご安心ください。

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糖尿病になると他の病気に罹りやすくなる[糖尿病内科]

連日新型コロナウイルスのニュースが報じられています。肺炎による死者も出ていますが、中国、そして台湾での肺炎による初の死者は、糖尿病を患っていたということです。

実は糖尿病に罹ると感染症に非常に弱くなります。血糖値のコントロールができていないと免疫の機能が弱くなってしまうのです。きちんと通院していて、薬などで症状をコントロールしつつ、医師が身体の様子を把握しているケースでは対策も打てますが、厄介なのは糖尿病の自覚症状がなく、病院には通っていない方が、様々な感染症にたくさん罹ってしまうケースです。

糖尿病の患者さんは大人だと普通は罹らないような感染症にも罹ってしまうことがあります。例えば、中耳炎や腸腰筋(ちょうようきん:腰の前側にあるインナーマッスル)の炎症などです。逆に珍しい感染症の場合、糖尿病の可能性を疑ってスクリーニング検査を行います。

これを防ぐためには、きちんと予防接種をすることが重要です。予防接種の優先度は1位が妊婦さん、その次が糖尿病などの慢性疾患をもっている方です。大人の場合は子どもと違い、公費助成があるケースは少ないですが、もし糖尿病の気がある方は、自費でもきちんと接種することをおすすめします。

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子どもに解熱剤を使うタイミング[小児科]

お子さんが発熱した時、どのタイミングで解熱剤を使ったら良いか、そもそも子どもに解熱剤を使って大丈夫なのか、お悩みの親御さんは多いのではないでしょうか?

結論から申しますと、基本的にお子さんが辛そうでしたら、解熱剤を使ってもらって構いません。解熱剤を使うことで、治りが遅くなったり、強い副作用が出ることはありません。

発熱のメカニズムで多くの方が勘違いしているのが、体温が上がることによって細菌やウイルスを熱で殺していると思っていることです。細菌やウイルスが熱に弱いといっても、体温では増殖を抑えることができるかもしれませんが、さすがに殺せるほどではありません。
細菌やウイルスが体の中に入ってくると、発熱サイトカインという物質が作られます。この物質が脳に届くと、脳は体温を上げるための指令を出します。それによって体温が上がっていくのです。身体が温かくなることで免疫機能が高まるという仕組みです、解熱剤は、熱こそ下げますが発熱サイトカインを阻害するわけではないので、免疫機能を抑えることはないのです。

また子どもの解熱剤には、基本的にはアセトアミノフェンという薬しか使いません。アセトアミノフェンはそれほど強くなく安全な薬です。昔フィリピンの人が、自分の旦那さんを殺そうとして、アセトアミノフェンの錠剤800錠をアルコールに溶かして飲ませるという事件がありました。しかし、それを飲んだ旦那さんは命を落とすことはありませんでした。(それにしても800錠もの錠剤を溶かすにはどれほどの手間がいったことでしょう!?)事例として出すにはあまり良いものではありませんが、それくらい安全性が高いということです。

 

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[小児科]お子さんが苦手な薬の飲み方

今子育てをされている親御さんたちが子どもの頃、薬を飲むときは「水か白湯じゃないとダメ!」なんていうことを言われた方は少なくないのではないでしょうか?

では実際のところ、薬は水で飲まないと効き目が悪くなるのでしょうか?・・・結論から言いますと、基本的に効き目が悪くなることはありません。何で飲んでも大丈夫ということです。お子さんが薬の苦味を嫌がる場合などは、ゼリーやジュースで飲んでもらって構いません。(※ただし、グレープフルーツジュースについては、一部特定の薬とNGな飲み合わせがあります。他のかんきつ類は大丈夫です。)

そもそも人間の胃の中はpH2ほどの強酸性です。飲み薬はその環境下でも効くようにできているので、食べ物・飲み物で大きな影響を受けることはまずないでしょう。

また錠剤が苦手なお子さんも多いですね。そんな時はチョコレートを使って練習してみましょう。板チョコを小さな粒状にして飲んでみたり、ベビーチョコのような粒状のチョコを使ったり、チョコだと思うと錠剤と同じような大きさでもすんなり飲めてしまうことも多いようです。最終的にマーブルチョコが飲めるようになれば、もうどんな薬だって怖くありません(笑

錠剤は砕いて飲ませてもいいのですが、苦い薬を糖衣で覆っている場合が多く、砕くとその苦味が出てしまいます。なるべくそのままで飲めるように練習してみましょう。

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[内科]抗菌薬と耐性菌について

抗菌薬の乱用と、それが引き起こす耐性菌の問題については、当ブログでも度々触れてきましたが、未だに医療界に大きな問題として存在しています。

(※一般的には抗生物質と言われることが多いですが、抗生物質というと抗がん剤なども含むほか、カビや細菌から生成するのではなく、化学的に合成される薬もあるため、現在では「抗菌薬」と言います。)

日本は他の国に比べて抗菌薬の使用頻度が高く耐性菌が発生しやすい状況となっており、世界的に見て耐性菌の輸出国と認知されてしまっています。数年前のサミットで安倍首相がその汚名を返上するため、抗菌薬の使用を1/3に減らすという宣言を行いました。それにより医療行政の流れも変わり、抗菌薬の乱用は、一時期よりは減りつつあります。

大きな病院などでは、抗菌薬を医師一人の判断でむやみに使えないようにしているケースも多くなりました。京都大学附属病院が、抗菌薬を使用するための委員会を設置し、その使用を厳格に管理し始めたのを皮切りに、全国にその流れは波及しています。

ただし個人の開業医の場合は、医師個人の知見、判断に拠ることになります。そのため、開業医はきちんと抗菌薬の有効性と危険性を学ばなければならないのです。

実際には多くの人にとって、耐性菌は余り身近なものではないかもしれません。耐性菌に感染したとしても、健康な人は軽い症状でおさまる場合が多く、問題になるのは病院などでの院内感染だからです。ですが、もし何かの病気にかかって入院した時、特に小さいお子さんや高齢の親御さんなどを想像してみてください。耐性菌による感染症に対し有効な手立てが打てず、症状が重篤化することは決して珍しい話ではないのです。

抗菌薬と耐性菌の問題は、医師だけではなく、患者さん側の問題もあります。日本には「何でも抗菌薬を飲めば治る」という概念が少なからずあるからです。

是非耐性菌の問題、頭の中に入れておいてくださると幸いです。

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