子育てお役立ち情報」カテゴリーアーカイブ

[小児科]新学期の登校拒否、登園しぶり

学校や幼稚園・保育園の新学期、この季節はメンタル面が不安定になるお子さんが多い時期です。

特にGWで長い連休を経て集団生活に戻る時に、症状が出やすい傾向にあります。今年は連休が長かったので、その影響も大きくなっているかもしれません。

それまで普通に生活していたお子さんが、学校に行かない、朝起きれないなどの行動を見せ始めた時に、無理に登校させることは良くありません。親御さんとしては、サボりや怠けに映ってしまうかもしれませんが、メンタル面になんらかの不調が起こっている可能性があります。

特に多いのが「中1ギャップ」と呼ばれるもので、小学校から中学校に上がった時に起こる症状です。小学校では年齢の差があってもみんなでワイワイやっていたものが、中学生になると部活も始まり、急に先輩・後輩という上下関係が発生します。また勉強の専門性も高くなり、教師もそれぞれの科目で担当が替わるため、教師との人間関係も出てきます。この小・中で大きく変る学校生活にメンタルがついていけず、不調に陥る子どもが一定数いるのです。

このようなメンタルの不調に、親御さんがすぐに気づくことはなかなか難しいと思いますし、本人すら自覚できていないケースも少なくありません。親御さんが「何で学校に行けないのか?」と思うように、子ども本人も「何で学校に行けないのか?」と苦しんでいる場合も多いのです。

小児科や心療内科などの医療機関に相談しにいくこともひとつですが、今は中学校にはスクールカウンセラーがいますから、お子さんのメンタル面で不安なことがあったら、まずはそちらに相談するのが良いでしょう。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

[小児科]「子供の体臭が気になる」という親御さんへ

病気の診察のついでに親御さんに聞かれることのひとつに「子供の体臭」があります。子供の頭が臭い、足が臭い、口が臭いなどなど、においに関することを気にする親御さんも多いようです。

結論から言ってしまうと、子供の体臭については余り気にする必要はないでしょう。子供は大人に比べて新陳代謝が活発で体温も高く、汗をよくかきます。また、昔と違い靴の生活が長くなったのも、足の臭いの原因のひとつになっているかもしれません。子供は自分では足をよく洗えていないことがあるので、気になる場合は大人がしっかりと洗ってあげるのもいいかもしれません。

口臭は口内細菌の数で決まります。しいて言えば口呼吸をしないように気をつけてあげること、気になるようなら子供用のマウスウオッシュ剤を使用してもいいでしょう。

余りやりすぎても、においの事で子供が傷ついてしまうこともあるかもしれません。子供の気持ちを考えつつ、対処していくのが良いですね。

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子供の肥満 はらこどもクリニックブログ

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子供の肥満が世界的に増加傾向にあるそうです。日本はアメリカや中国に比べれば、その割合は少ないですが、それでも40年前と比べると、数倍に増えているといいます。(太りすぎの子供の割合、アメリカ42%、中国29%、日本14%、WHOの調査による)。いわゆる脂肪肝になっている子供も多く見られます。

教育界では子供の肥満に対して危機感を持っていて、それを減らすための対策をしています。学校は年に複数回身長・体重を測るようにしていて、もし肥満傾向にあるようなら、勧告のような形で病院を紹介することもあるようです。しかし、現状では教育現場での進みに、医療側が追いついていないのが実情です。子供の肥満数は多いのに対し、それをきちんと診られる医師が少ないのです。

肥満を改善するには、代謝についてきちんと診られなければなりません。そうなると数は少なく、特定の医療機関に学校からの紹介等が集中してしまう状態になっています。紹介等がない場合、子供の肥満を改善したいと親御さんが思っても、どこに行っていいか分からないという問題もあります。

子供の肥満治療については、すぐに結果が出るわけではありません。子供に無理なダイエットをさせるわけにはいきませんし、食事を改善しようと思うのなら家族の努力も必要になってきます。子供だけではなく、食生活という面で家族全体をカウンセリングしなければなりません。実際に治療を始めても、最初はなかなか痩せませんし難しいです。しかし、食事や運動習慣が改善され、痩せだすと早いのも特徴です。

肥満そのものは病気ではありませんが、肥満を原因とした様々な病気を発症します。生活習慣病などは大人の病気と思いがちですが、太っている子供の場合、同じように病気のリスクを抱えてしまうのです。また、子供の肥満はそのまま大人になってからの肥満にもつながりやすいことが分かっています。

子供の肥満の予防には、家族の意識も大切です。もし心配なことがあれば、お気軽にご相談ください。

 

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ステロイド外用薬についての正しい知識 はらこどもクリニックブログ

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お子さんの皮膚疾患で処方されるステロイド系の外用薬、いわゆるステロイド軟膏やクリームですが、何となく「怖い」というイメージを持っていませんか?

確かにステロイドは副作用もあります。皮膚の萎縮や腎機能の低下などですが、これは不必要に強い薬を不必要な期間まで使用した場合の話です。効果的に使えば、ステロイド外用薬はとても有効なお薬です。厳密に言えば、副作用のない薬はありません。どんな薬でも誤った使い方をすれば副作用は起きてしまうのです。

では、なぜ「ステロイド=怖い」というイメージがついたのでしょうか。そのひとつとして、ステロイド軟膏が出回り始め、従来の軟膏と切り替わった時、ステロイドのレベルとしては弱いものであるにもかかわらず、非常によく効きたということがあるのではないかと考えています。効きすぎるゆえに怖い、よく効く薬は副作用が強いというなんとなくのイメージですね。

もうひとつは誤った使い方による副作用が起きているということが挙げられます。

ステロイド外用薬は、患者さんが自分で適当に使ってしまうことが多い薬のひとつなのです。例えば塗り忘れてしまったり、自己判断で塗るのを止めてしまったり、逆に多めに使いすぎてしまったりといったものです。患部に塗るだけという手軽さゆえに、適当な使い方も増えてしまうのでしょう。

現在ステロイド外用薬は強さが5段階に分かれており、軟膏とクリームにも分かれています。症状によって強さと使用期間をしっかりと判断し、正しい使い方をすれば、非常に有効な薬です。また、ステロイド外用薬に含まれているステロイド成分は、1%にも満たないレベルです。残りの99%以上は別の成分ということになります。本来ならばステロイドだけではなく、薬のほとんどを占める成分を重要視すべきです。しかし、そこをきちんと調べて使っているケースというのは、決して多くないでしょう。

ワクチンなどもそうですが、根拠はなくてもなんとなく「怖い」というイメージがついてしまった薬は、たくさんあります。中には絶対に使いたくないという親御さんもおられることでしょう。しかし、重要なのは、どんな薬もいかに正しい使い方をするかです。

もしお薬で不安なことがあれば、きちんとお話させていただきますので、不安を抱え込まずご相談くださいね。

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虫よけ剤について(再掲) はらこどもクリニックブログ

夏の虫よけ 虫よけ剤の特徴を知ろう!

先日、虫よけ剤について親御さんからご相談をいただきましたので、昨年書いた虫よけ剤についての記事をあげておきます。

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指しゃぶり、爪噛み、気になるけれど… はらこどもクリニックブログ

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小さいお子さんがよくやってしまう事に、指しゃぶりや爪噛みがあります。親御さんとしては早くやめさせたい事のひとつですね。「どうやったらやめさせられますか?」というご質問をいただく事のひとつでもあります。

結論から言いますと、指しゃぶりや爪噛みを無理にやめさせようとするのは良くありません。

そもそも子供はみんな赤ちゃんの時には指しゃぶりをするものです。これは赤ちゃんが精神を安定させるためだといわれています。そのまま指しゃぶりに留まる子もいれば、その後爪を噛むという行動に変わる子もいます。このような行動は幼児性の残りと思われるかもしれませんが、一般的に発育の良い子の方が指しゃぶりや爪噛みを行うことが多いと考えられています。

幼稚園に入るくらいになると、親御さんとしては、みっともないからやめさせたいと思う方も多いと思います。しかし、そこで「ダメ」と叱るような形で指摘して、やめさせようとするのは良くありません。そうすると、子供は指しゃぶりや爪噛みを行動として意識してしまい、余計にやめられなくなる可能性があるからです。やめさせたいのであれば、指しゃぶりや爪噛みしているのを見つけたら、他の事に自然と意識や興味がいくように話しかけたりしてあげることです。そうすることで自然と指と口を離してあげるのが良いでしょう。

上で書いたように指しゃぶりには精神を安定させる効果があります。それで子供の精神が安定するならさせておいて問題ありません叱ったり指摘したりしなければ、いつかは自然にやめることでしょう。また、不安なことがあるからそういう行動を起こしてしまうとしたら、お子さんが何か不安に思っていることはないか、その原因を考えてあげてください。

ちなみに指しゃぶりが治らないからといって、おしゃぶりのようなものを代わりに与えてしまうのはいけません。これはおしゃぶりから離れられなくなってしまいます。

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乳幼児健診はとても大切

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小さなお子さんが健やかに育っているかを確認し、子育てについての様々な悩みを相談できるのが乳幼児健診です。所沢市では、国によって定められた4ヶ月、1歳6ヶ月、3歳の3回は、基本的に保健センターでの集団健診となり、10ヶ月健診は医療機関で行うようになっています。(乳幼児健診の実施時期や実施場所は、自治体によって異なりますので、所沢市以外の方は、「乳幼児健診 自治体名」で調べてみましょう。)

乳幼児健診はとても大切です。乳幼児健診をしっかりとできるかによって、お子さんの「運命が変わる」こともあるのです。お子さんが今現在病気に罹っていないかはもちろん、生まれつきの疾患などを持っていないか、発育・発達に異常がないかなどを調べていきます。そこで何らかの病気が見つかることもありますし、身長や体重が成長曲線から外れていないかなども調べてもらえます。

あるお子さんの例では、健診で身長の伸びが悪いということがわかり、その後は専門医によって成長ホルモンが正常に出ているかの検査を行い、大きくなった現在では、身長について定期的に検査し、低身長の治療を行っているというケースもあります。

先ほど書いたように所沢市では基本的に4回健診があるわけですが、本来はこの4回以外にも成育のハブとなる時期にはやったほうが良いのです。特に行政のシステムの中に乳幼児健診が組み込まれている中では、健診の連続性が保てなかったり、健診後のフォローなどがやりきれず、健診さえできればOKという状態になってしまうこともあるからです。

親御さんがお子さんを見てちょっと様子がおかしいな?とか、ちゃんと育っているのかな?など不安になってしまった時に、乳幼児健診を行って、きちんと医師に診てもらい不安を解消することは、子育てにおいてとても有意義なことです。ですので、気になることがあったら、いつでもお気軽に乳幼児健診の相談をしてください。

ちなみに乳幼児健診については、医師の側でも課題になっています。健診においてしっかりと子供を診るには、様々なポイントがあり、若手の医師に対しては、本来はきちんとした教育が必要なのです。しかし、乳幼児健診の正しいやり方というのは体系化されているとは言えず、若い医師たちが経験を積みにくい分野でもあるのです。

そういった問題を少しでも解決しようと、原院長は医療誌に若手医師やコメディカル(医師以外の医療従事者)向けに「乳幼児健診のコツ」を編集・寄稿したり、乳幼児健診の効果的なやり方をまとめた書籍を出版するなどの活動を行っています。(※書籍については、まだ出版前ですので、出版時期が明確になりましたら、またブログにてお知らせいたします。)

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子供は風の子?

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連日寒い日が続いています。この冬は冬型の様相が強く、日本海側では大変な大雪で困っているようです。

そんな中でも子供は外で遊びたがり、時として非常に薄着で走り回りたがりますね。まさに「子供は風の子」とはよく言ったものです。しかし親御さんからしてみれば、薄着で外に出るのは心配になりますね。実際に子供に厚着をさせたほうが良いのかという相談を受けることも良くあります。

基本的には、子供が寒がっていないのならば、そこまで気にすることはないでしょう。子供は代謝がよく暑がりですから、大人が感じる寒さは参考になりません

ちなみに子供の暑がり、寒がりは2歳までに育つ環境に左右される部分もあります。大体2歳くらいまでに汗を出す汗腺の数が決まるので、それによって暑がりになったり、寒がりになったりします。例えば、夏にエアコンの効いた涼しい部屋ばかりにいると、汗をかくことが少ないので、汗腺の数が少なくなり、暑い時の体温調節が得意ではなくなり、暑がりになるといったことです。

寒い日の薄着問題よりも注意して頂きたいのは、温度差による体調の変化です。激しい温度差は、体に大きな負担を与えます。余りにも暖房が効きすぎた暖かい部屋から寒風吹きすさむ外に出たり、また逆も然りです。大人でも体調を崩すことがありますので、そういう時こそ上着を着せたり脱がせたりで、うまく調節してあげてください。また、冬場に遊んで汗をかいた場合には、そのままにせずきちんと着替えさせてあげることも大切ですね。

 

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鼻水の色でみる風邪の進行度

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風邪を引くと鼻水が出ますが、その時々により色や粘度が違いますね。一般的に風邪の初期には水っぽく透明な鼻水が、たらたら流れるように出ます。これは体内に侵入した細菌やウイルスを鼻水で外に洗い流そうという反応です。(ちなみに英語では「ランニングノーズ」と言います。)

黄色い鼻水がでるのは、細菌やウイルス増殖の最前線である鼻の奥の部分に白血球が集められ、その戦いによって死んだ菌や白血球が鼻水に含まれるためです。体が細菌やウイルスを殺そうとしているので、そうなってくると多くの場合、治りかけになっているといえるでしょう。

しかし、風邪の症状がひどくなると、鼻の奥にある副鼻腔が炎症を起こし、そこに膿性で粘度の高い鼻水がたまる副鼻腔炎になることがあります鼻水の症状だけではなく、寝ていると喉に鼻水が垂れ、咳がひどくなることもあります

10日程度で症状が改善すればよいのですが、急性の副鼻腔炎にかかると、副鼻腔に溜まった膿が更なる炎症を引き起こし、慢性の副鼻腔炎になる場合があります。俗に「蓄膿(ちくのう)症」と呼ばれるものです。こうなってしまうと、副鼻腔の炎症を抑え、溜まった膿を出すという治療が必要になってきます。

鼻水の色は風邪を引いた際の一種のバロメーターにもなりますので、お子さんが風邪を引いた時には、ちょっと注意してみておくと良いかもしれません。

 

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「言葉が早い・遅い」を決めるのは子供との会話

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親御さんから良く聞かれることのひとつに「言葉の早い・遅い」があります。特にそれが将来的に影響してくるのか、もしくは何か疾患的なことがあるのかというポイントです。

結論から言ってしまうと、言葉が早い場合、特に問題はありません。そして残念ながら、言葉が早い子が天才的な能力をもっているというわけでもありません。しかし、言葉が極端に遅い場合には、少し注意が必要です。

目安として、

・1歳6ヶ月で単語が出ている。

・2歳で2語文をしゃべる。

これを満たしていれば大丈夫でしょう。3歳を過ぎて言葉があまり出ないようなら、検査したほうがいいかもしれません。

基本的に言葉の早い・遅いは、子供がどれだけ親御さんとコミュニケーションを取って、会話しているかにかかってきます

統計では、平均すると第一子が一番言葉が早い、ということがわかっています。これは親が子供に接する時間が一番長いからと考えられています。そして、テレビやYoutubeなど、言葉が出ているものを見せておくだけでは喋れるようにはなりません言葉に対し、応答・反応があることが重要なのです。

子供の言葉が遅いという心配をするのなら、まず自分がしっかりとお子さんと話しているか、ということを見直してみてください。家事やお仕事が忙しくても、なるべくコミュニケーションの時間を取ること、兄弟姉妹がいる場合、コミュニケーションが上の子だけ、下の子だけに偏っていないか、考えてみてください。

 

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