夏の虫よけ 虫よけ剤の特徴を知ろう!

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毎日真夏日が続いていますね。関東でも梅雨明けしたかのように日差しの強い日が多くなっています。

この季節になると厄介なのが、蚊をはじめとした「虫」ですね。緑の多い公園や家族で出かけた海や山で、虫に刺されることが多くなり、その対策に苦労されている方も多いのではないかと思います。

特に小さなお子さんの場合、腫れてしまったり、痒みで眠りが浅くなったりと、親御さんも気を揉まれることでしょう。

また、近年デング熱、ジカ熱など蚊が媒介する病気が話題になっています。定期接種に組み込まれている日本脳炎も、同じく蚊が媒介する病気です。どれも感染する確率でいえばごくわずかですが、海外との人・モノの往来が激しい現在、気をつけるに越したことはありません。

そんな時に役に立つのが「虫よけ剤」です。ただし虫よけ剤も色々なものが出ています。どんなものを選べば良いのか? 今回は少し虫よけ剤についてご紹介したいと思います。

現在、日本で認可されている虫よけの有効成分は2つあります。「ディート」「イカリジン」です。2つの特徴を並べてみましょう。

●ディート

ディートは昔からある虫よけ剤ですが、肌への刺激が強く、厚生労働省から乳幼児への使用の制限が通達されています。規制が緩和され、ディートの成分が30%(今までは12%が上限)のものも発売されていますが、こちらは12歳以下の子どもには使用できません。

・6か月未満の乳児には使用しないこと。

・6か月以上2歳未満は、1日1回。濃度の低い製品(10%以下)を使うこと。

・2歳以上12歳未満は、1日1~3回。濃度の低い製品(10%以下)を使うこと。

・顔や手には使わないこと。

・ディートが忌避できる虫の種類は、蚊、ブヨ、アブ、ノミ、マダニ、イエダニ、サシバエ、トコジラミ(ナンキンムシ)、ツツガムシと数が多い。

●イカリジン

イカリジンは、2015年に新たに認可された成分で、こちらはディートより肌に対する刺激が少なく、赤ちゃんや小児に対しても使用制限がありません。忌避効果のある虫の種類が異なり、「蚊、ブヨ、アブ、マダニ」の4種類。ディートより少なくなっています。

・ディートの半分の含有量で、同等の持続時間が期待できる。

・イカリジンが忌避できる虫の種類は、蚊、ブヨ、アブ、マダニ。

一般的に有効成分の濃度が高いほど、効果の持続時間が長いと考えてください。虫よけ剤は、汗や衣服との擦れで成分がとれていってしまうので、含有量が多いほど長持ちするとのことです。

市販されている虫よけ剤のパッケージの注意書きには、必ず「有効成分」という表記があり、そこに「ディート●%」、「イカリジン●%」のように明記されています。購入の際にはそこをしっかりと確認し、用途にあったものを選びましょう。

お子さんの場合は、使用制限のないイカリジンの高濃度のものがオススメです。(多少、お値段は高めですが。)

所沢市の小児科 はらこどもクリニック

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