投稿者「スタッフはらこども」のアーカイブ

大人が打つべきワクチン その1 はらこどもクリニックブログ

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今回は大人(厳密には小児以外)の方が受けるべき予防接種についてご紹介したいと思います。

まず成人の予防接種で定期接種となっているのは「高齢者の肺炎球菌ワクチン」と「高齢者のインフルエンザワクチン」の2つのみとなっています。肺炎球菌ワクチンは65歳以上で、65歳、70歳、75歳・・・と5歳刻みで接種できます。肺炎は高齢になるほど罹った時のリスクは大きく、高齢者の死亡原因の第3位となっています。まだ元気だからと油断せず、対象年齢の方はきちんと打っておきましょう。

インフルエンザは、65歳以上で毎シーズン10月頃~2月頃にかけて受けることができます。抗体を獲得するまでに2~4週間程度かかると言われていますので、流行が始まる前、秋のうちに接種するのが理想です。

肺炎球菌、インフルエンザともに定期接種ですが、小児の定期接種とは異なり全額公費負担ではありません。一部自己負担という形になりますのでご注意ください。

その他高齢者の方が接種しておきたいワクチンに「帯状疱疹ワクチン」があります。水ぼうそうを引き起こす水痘ウイルスが、体の中で休眠状態になっており、高齢になって免疫力が弱ってくると、ウイルスが活性化し、帯状疱疹になります。小児の水痘ワクチンが定期接種になったことで、水ぼうそう患者が激減しました。それにより成人が水痘ウイルスに触れる機会が少なくなり、免疫が落ちやすくなっていると考えられています。そのため、今後高齢者の帯状疱疹がますます増えると予想されることから、今後定期接種化が検討されています。

次回は若い世代が打っておくべきワクチンをご紹介したいと思います。

 

沢市の小児科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

新たな診療科のご紹介 はらこどもクリニックブログ

実ははらこどもクリニックに診療科が増えていることにお気づきでしょうか?

今までもお子さんだけではなく、親御さんをはじめとしたそのご家族の診察も行っていましたが、今回、はらこどもクリニックとして、総合診療、プライマリケアを大切にするという診療体制を、よりはっきりと分っていただけるようにするため、小児科のほかに、アレルギー科、内科、糖尿病内科の3つの科を標榜科として追加致しました。

アレルギー科は、様々なアレルギー疾患を診察する科です。日本人の2人に1人が何らかのアレルギーをもっていると言われる中で、アレルギー性の皮膚疾患、呼吸器疾患、食物アレルギーなど、生活するうえで大変な重荷となっています。

アレルギー治療については、新しい常識、新しい治療法がたくさん出てきています。所沢市の開業小児科医では唯一のアレルギー専門医である原拓麿副院長を中心に、患者さんのアレルギー症状を和らげ、生活を改善するための治療を行います。小児の喘息、アトピーなどの疾患はもちろん、大人の方の花粉症やアレルギー性の呼吸器疾患なども診察致しますので、お子さんだけではなくそのご家族の方もご相談ください。

内科については、小児だけではなく、そのご家族の健康も守るという理念の下、ご家族全体のかかりつけ医として総合的な診療を行っていきたいと考えています。お子さんとその親御さんが別々の病院、クリニックに行く必要はありません。内科医、プライマリケア医である新井恵子医師を中心に診療を行っていきます。また新井先生は経験豊富な女医さんですので、女性患者さんが男性医師には相談しにくいような女性の病気や症状についても診察に来ていただければと思います。

糖尿病内科は、糖尿病の患者さんに起こりえる様々な合併症について診察する科になります。日本人の10人に1人が糖尿病のリスクを持っていると言われるほど、国民病となっている糖尿病ですが、糖尿病そのもので死に至ることはありません。怖いのはその合併症です。

糖尿病になると、インスリンの欠乏による代謝障害が臓器や神経に重大な悪影響を及ぼします。そのため、全身のあらゆるところに合併症が出てきます。日々しっかりとコントロールしないと、徐々に体が悪くなり、いつの間にか合併症が併発しているというケースが起こりえます。そうならないよう糖尿病患者さんの主治医として、体の状態をしっかりと診ていきます。新井先生を中心に診療を行いますが、内科の中でも患者さんの数が多く、より専門性の高い知識が必要なため、通常の内科とは分けて診療科としています。

このようにご家族全体を診るファミリークリニックとして、はらこどもクリニックはより進歩していきたいと思っております。ご家族に何かあったらお気軽にご相談ください。

 

沢市の小児科 はらこどもクリニック

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夏風邪の代表格:アデノウイルスの症状と対策 その2 はらこどもクリニックブログ

前回に引き続き、アデノウイルスについてのお話です。

アデノウイルスの予防については、手洗いうがいは有効とされていますが、飛沫感染が主な感染ルートのため、例えば学校などの集団の中にウイルスを保持しているお子さんがいた場合、有効な予防法はほとんど無いと言って良いでしょう。

また家族の中に感染者が出た場合、二次感染も多くなります。エタノールや次亜塩素酸ナトリウムによる消毒は有効ですので、感染者が出た場合は、トイレなどを中心にしっかりと消毒をする、タオルを感染者と共用しないなど、細かいことではありますが、家庭内での二次感染を防ぐためにできることはあります。繰り返しますが、症状が治まってもウイルスは排出されていますので、しばらくは消毒を続けましょう。

アデノウイルスに感染しているかどうかを調べる検査キットもありますが、それを使用することにそれほど意味があるわけではないと思います。インフルエンザのように、対応する薬があれば検査をする意味がありますが、アデノウイルスだと分かっても特段やれることはないからです。

また検査キットはそれほど感度が良いわけではないので、感染していても出ない場合もままあります。はらこどもクリニックでは、患者さんがどうしても知りたいという場合は検査をしますが、特におすすめはしていません。

学校が夏休みに入り、感染の拡大は緩やかになると思いますが、まだまだ流行しているので、気をつけてくださいね。

所沢市の小児科 はらこどもクリニック

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虫よけ剤について(再掲) はらこどもクリニックブログ

夏の虫よけ 虫よけ剤の特徴を知ろう!

先日、虫よけ剤について親御さんからご相談をいただきましたので、昨年書いた虫よけ剤についての記事をあげておきます。

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夏風邪の代表格:アデノウイルスの症状と対策 その1 はらこどもクリニックブログ

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以前、夏風邪について書いた時にも触れましたが、今回は夏風邪の代表格であるアデノウイルスについて、もう少し詳しく紹介してみたいと思います。

アデノウイルス自体は、一年中活動しており、常に感染は起こっているのですが、最もその感染が広がるのが夏真っ盛りの時期です。代表的な症状としては、咽頭結膜熱(プール熱)、流行性角結膜炎、胃腸炎などがあります。

アデノウイルスは非常に厄介なウイルスです。まず変異しやすく、型がどんどん増えています。現在確認されているのは67種。ぞれぞれが別の型なので、一度アデノウイルスに感染し抵抗ができたとしても、別の型には感染し症状が出てしまいます。そのため、1シーズンに何回もアデノ由来の夏風邪にかかるということも珍しくありません。そして、型が多いため、何型がどんな症状を引き起こすのか、(一部代表的な型については分かっていますが)それほどよく分かっているわけではありません。

多くの型に共通するのは「発熱」で、その経過が長いことが特徴です。大体4~5日、熱が上がったり下がったりを繰り返します。ただし重症化することはほとんどなく、感染しても比較的元気なことが多いです。昼間は熱が下がっていることも多いので、その時間にお子さんがはしゃぎ過ぎたりするのには注意しましょう。ワクチンや特効薬はありませんので、基本的には感染してしまったら対症療法となります。

また、最も厄介なこととして、症状が治まっても2~3週間程度は体外へウイルスを排出します。プール熱、流行性角結膜炎の場合は学校感染症に指定されていますので、症状が治まってからプール熱は2日間、角結膜炎の場合は感染の恐れがなくなるまで登校禁止とされていますが、ウイルス自体はまだまだ排出されているわけですから、実際のところ余り意味のある対応とはいえません。そのため、集団生活の中で感染が広がりやすいのです。

長くなってしまったので、続きはまた次回。

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指しゃぶり、爪噛み、気になるけれど… はらこどもクリニックブログ

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小さいお子さんがよくやってしまう事に、指しゃぶりや爪噛みがあります。親御さんとしては早くやめさせたい事のひとつですね。「どうやったらやめさせられますか?」というご質問をいただく事のひとつでもあります。

結論から言いますと、指しゃぶりや爪噛みを無理にやめさせようとするのは良くありません。

そもそも子供はみんな赤ちゃんの時には指しゃぶりをするものです。これは赤ちゃんが精神を安定させるためだといわれています。そのまま指しゃぶりに留まる子もいれば、その後爪を噛むという行動に変わる子もいます。このような行動は幼児性の残りと思われるかもしれませんが、一般的に発育の良い子の方が指しゃぶりや爪噛みを行うことが多いと考えられています。

幼稚園に入るくらいになると、親御さんとしては、みっともないからやめさせたいと思う方も多いと思います。しかし、そこで「ダメ」と叱るような形で指摘して、やめさせようとするのは良くありません。そうすると、子供は指しゃぶりや爪噛みを行動として意識してしまい、余計にやめられなくなる可能性があるからです。やめさせたいのであれば、指しゃぶりや爪噛みしているのを見つけたら、他の事に自然と意識や興味がいくように話しかけたりしてあげることです。そうすることで自然と指と口を離してあげるのが良いでしょう。

上で書いたように指しゃぶりには精神を安定させる効果があります。それで子供の精神が安定するならさせておいて問題ありません叱ったり指摘したりしなければ、いつかは自然にやめることでしょう。また、不安なことがあるからそういう行動を起こしてしまうとしたら、お子さんが何か不安に思っていることはないか、その原因を考えてあげてください。

ちなみに指しゃぶりが治らないからといって、おしゃぶりのようなものを代わりに与えてしまうのはいけません。これはおしゃぶりから離れられなくなってしまいます。

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ムンプスワクチン、やった方がよい理由 その2 はらこどもクリニックブログ

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前回に引き続き、ムンプスのお話です。

ムンプスウイルスは、基本的に唾液などを介した飛沫感染です。その一番の予防はムンプスワクチンの接種です。ムンプスワクチンは、おたふく風邪ワクチンと呼ばれることも多く、おたふく風邪を予防するワクチンと思われている方が多いと思いますが、実際には前回書いたような様々な病気(髄膜炎、脳症、難聴、膵炎等)を予防することにつながる重要なワクチンです。

しかし残念ながら、日本では接種率は30%ほどだといわれています。日本ではムンプスワクチンは定期接種ではなく、任意接種となっているからです。自治体によって公的補助が出るところもありますが、そうでないところでは、かなり接種率が低いというのが現状です。

世界的に見ると、先進国では定期接種になっている国がほとんどです。ムンプスの単独ワクチンではなく、MMR-麻疹、ムンプス、風疹の混合ワクチンで接種するのが一般的です。欧米のデータでは、2回接種している国では、ムンプス患者数は99%減少しています。

日本では、MMRワクチンは未承認のため、ムンプスの単独ワクチンとなります。基本的には2回接種で、1歳になったら1回、その後2年経ったら2回目を接種するようなスケジュールです。本来ならば他の国と同様に定期接種にするべきワクチンですので、現在定期接種化に向けて議論が行われており、近い将来、定期接種化されることが期待されています。

8,000人に1人程度の割合で、無菌性髄膜炎になることがありますが、本物のムンプスワクチンでの髄膜炎より症状は軽く、重症にもなりにくいものです。接種後、発熱や嘔吐が続くような場合には、病院で診察を受けてください。

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ムンプスワクチン、やった方がよい理由 その1 はらこどもクリニックブログ

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皆さんはNHKの朝の連続テレビ小説「半分、青い。」をご覧になっているでしょうか?

視聴率が20%を超えることもあり、とても好評なようです。この物語の主人公は、幼い頃、左耳の聴力を失ってしまいます。「ムンプス難聴」というもので、ムンプスウイルスが原因とされています。

ムンプスウイルスは、一般的にはいわゆる「おたふく風邪」を引き起こすウイルスとして認識されています。しかし実際には、「半分、青い。」の主人公のように、他にも様々な症状を引き起こす厄介なウイルスのひとつなのです。

おたふく風邪は、正式には「流行性耳下腺炎」と言われます。耳の下あたりにある唾液腺が腫れるのが特徴の感染症で、頬が腫れる様子がおたふくに似ていることから、おたふく風邪といわれるようになりました。症状としては、唾液腺の腫れ、それに付随する痛み、発熱などがあります。症状は軽いことが多いのですが、髄膜炎、脳症、難聴、膵炎など、まれに重篤な合併症を引き起こす場合があります。特に髄膜炎は、10%程度の割合で発症するとされていて、他の感染症と比べてもかなり高い割合となっています。(ただし、ムンプスからの髄膜炎は比較的予後が良いと言われています。)

ムンプスウイルスは、体内に侵入すると脳や脊髄に入ってしまうウイルスだということが分かっています。ムンプスウイルスは不顕性感染、何も症状が現れない感染も多いのですが、そのような場合でも調べると、髄液中の細胞が増えていることがあります。難聴も同様で、耳下腺が腫れるなどの症状が出ておらず、感染に気がつかないまま、いつの間にか耳がやられてしまうケースが発生します。ムンプス難聴は、700人に1人程度の割合といわれていますが、片側だけではなく両側難聴になる場合もあるので注意が必要です。

今回はムンプスに感染した時の症状などを紹介しました。次回はそのワクチンについて書いてみたいと思います。

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夏の食中毒対策 はらこどもクリニックブログ

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梅雨時から夏にかけて心配なものに「食中毒」がありますね。夏の食中毒は菌が体内に入り、その菌が体内で毒素を作り出すことで発生するものが多いです。主な原因菌としてサルモネラ菌、カンピロバクター、病原性大腸菌などが挙げられます。

サルモネラ菌は鶏肉や鶏卵に付着していることが多い細菌です。少量のサルモネラ菌を摂取しても食中毒になることはなく卵1個や少量の鶏肉で発症することはまれです。理論上は1gほど鶏のフンを食べなければ発症しません。しかし、高温・高湿度では、爆発的に増殖するため、サルモネラ菌のついた食品を、夏の室温で放置しておくと危険です。6時間程度で発症レベルにまで増殖するといわれています。バーベキューなどでお肉を常温放置する場合などは気をつけたほうが良いかもしれませんね。ちなみにサルモネラ菌は、低温に強く、冷凍保存しても死滅はしません。

カンピロバクターは動物のフンにいる菌です。比較的少ない菌量(100個程度)で発症するといわれています。こちらも低温に強く、4℃でも長期間生存します。冷蔵庫の温度では死滅しません。近年、細菌性食中毒の中では発生件数が最も多く、年間300件、患者数にして2,000人程度おられるようです。少し前に野外のフードイベントで、お肉の寿司が原因の大規模な食中毒が出ましたが、これもカンピロバクターが原因と分かっています。またお肉だけではなく、魚介類を生で食べた場合にも発症する可能性があります。

病原性大腸菌は、様々な種類があるのですが、最も注意しなければならないのが、腸管出血性大腸菌です。代表的なものにO-157があり、ニュースなどで見聞きしたことがあるかと思います。こちらも少量の菌(100個程度)で発症します。ベロ毒素という強い毒素を出し、溶血性尿毒症症候群というものを引き起こす場合があります。毒素によって赤血球が破壊され溶血がおき、腎不全を引き起こし、尿毒症を発症します。

最近では、冷蔵・冷凍技術が上がり、小児の夏の食中毒は少なくなってきています。とはいえ、油断は禁物です。どの菌が引き起こす食中毒も、生食や加熱不足による感染が多くなっています。夏場はしっかりと食品に火を通して食べるようにしましょう。

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アレルギー各種検査について はらこどもクリニックブログ 

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最近、お問い合わせが多いアレルギーの血液検査や経口負荷試験について、ご紹介したいと思います。

はらこどもクリニックでは、いくつかのアレルギー検査を実施しています。アレルギーの原因物質を調べる「血液検査」気管支喘息の気道炎症の評価を行う「呼気一酸化窒素(NO)測定」涙の中のIgEの値を測定し、アレルギー結膜炎を調べる「アレルギー結膜炎迅速診断」、食物アレルギーに関して、皮膚で検査する「プリックテスト」、実際にアレルゲンとなる食物をどれぐらい食べられるか、安全性を確認する「経口食物負荷試験」です。

このうち、「プリックテスト」と「経口食物負荷試験」については、予約制となっています。時間としては、昼休みの時間帯に来て頂き、試験を実施します。これは試験の中で、何か症状が出てしまったときでも、迅速に対処できるようにするためです。

負荷試験については、予約すれば誰でもできるというわけはありません。はらこどもクリニックでは、検査のみ実施ということはしておりません。検査は診療の一部であって、将来的な症状の改善を目指す流れの中で行うものです。「経口食物負荷試験」は負担も伴います。できる患者さんがそれほどいるわけではありません。検査をすることが目的なのではなく、その先、何のために検査を行うのかが重要なのです。

近年、何らかのアレルギーをもつお子さんは増えていることから、アレルギー検査については、医療機関によっては数ヶ月待ちというようなところもあるようです。実際に検査のご要望も増えてきています。しかし、はらこどもクリニックでは、上に述べたような考え方にもとづき、しっかりとした診察・治療の中で検査を行っています。アレルギー検査をご希望の方は、まずその必要性も含め、診察に来たいただければ幸いです。

 

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