子どもが新型コロナに感染してしまったら【小児科・内科】

第5波もようやく収まり、少し穏やかな日々が戻ってきました。

但し、ワクチン接種もかなり進んできている状況で、波の高さがどのくらいになるかは分かりませんが、第6波は来るだろうと予測されています。

冬を迎え感染症が広がりやすくなる中で怖いのは、ワクチンを接種していない子どもたちの間での感染の拡大です。幼稚園、学校での集団生活で子どもが感染するケースが増える可能性があります。

子どもが感染しても重症化するケースはほとんどないので、そこについてはそれほど心配する必要はないかもしれません。しかし、子どもから親に感染するケースには十分注意する必要があります。

小さなお子さんが新型コロナに感染した場合、親ごさんが看病しないわけにはいきません。特に日本の場合は、ママさんが看病するケースが多くなると思いますので、ママさんが発病してしまった時は一番大変です。

検査で陽性になった家族全員が療養施設に収容されれば良いですが、今回の第5波でみなさんもご覧になった通り、医療体制がひっ迫するとそれもままならない状態になります。
他の感染症でもそうですが、子どもが感染症を持ってきた場合、看病する親が感染せずに生活するというのはなかなか難しいことです。

日本環境感染学会でも家庭内感染を防ぐためのガイドラインを出していますが、それをできるだけ守って生活するとしても、大人ならともかく、小さなお子さんの場合は、接触を避けるというのは難しいでしょう。

また家族は濃厚接触者になりますから、患者さんの症状が治まってから2週間隔離期間となります。テレワークが進んでいるとはいえ、仕事を抱える立場ではかなり厳しい状態になります。

生活そのものも隔離となると非常に難しくなります。家族全員が隔離となれば、食料品の買い物もできなくなりますから、ネットスーパーや、ウーバーイーツなどの置き配などでしのがなければならなくなります。1日2日ならまだしも2週間以上はかなりきついですね。最悪なのは、この状態で親御さんが重症化するケースです。

このようなことを防ぐには、現状ワクチンを接種することしかありません。幸いファイザーやモデルナのmRNAワクチンは、変異株に対しても高い重症予防効果があることが分かっています。まだワクチンを接種していない方は、状況が落ち着いている今のうちに接種をお願い致します。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック
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