月別アーカイブ: 2021年10月

ワクチン接種後の飲酒・運動【内科】

新型コロナに限らず、予防接種の際に一番多く質問されるのが「飲酒」についてです。

ワクチンの方が自然感染より身体の反応は早く、接種後、サイトカインがたくさん作られます。人によって個人差はありますが、数日間は身体に影響があると考えられます。

アルコールは、このサイトカインに影響を及ぼすと考えられているので、飲まない方が良いに越したことはありません。

ただ上記のような質問をしてくる時点でお酒を飲みたいという事だと思いますので、数日間は我慢して、免疫が付くまでの期間は適量で飲みすぎないようにしてください。そもそも予防接種に関係なく、深酒は体に良くありません(笑)

「運動」はワクチンの注意書きにもありますから、やらないという人が多いですし、そもそもやめるのは簡単です。ただし中高生で「部活」がある場合には、なかなか運動をやらないというのは難しいケースも出てくるかもしれません。

埼玉県内の県立・公立の学校では、接種日は欠席扱いにならない、副反応が出て休んだ場合も公休的な扱いになるそうなので、まず接種日と副反応が出ている期間は無理をせずに休むこと副反応が収まれば、ある程度様子を見ながら、そこまで激しくなければ徐々に運動を再開するようにしてください。

新型コロナウイルスの影響で、部活動自体の活動がセーブされているところも多いですが、もし、ワクチン接種とお子さんの部活動が重なってしまった場合は、親御さんも体調には注意して見てあげてください。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック
〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379

子どもが新型コロナに感染してしまったら【小児科・内科】

第5波もようやく収まり、少し穏やかな日々が戻ってきました。

但し、ワクチン接種もかなり進んできている状況で、波の高さがどのくらいになるかは分かりませんが、第6波は来るだろうと予測されています。

冬を迎え感染症が広がりやすくなる中で怖いのは、ワクチンを接種していない子どもたちの間での感染の拡大です。幼稚園、学校での集団生活で子どもが感染するケースが増える可能性があります。

子どもが感染しても重症化するケースはほとんどないので、そこについてはそれほど心配する必要はないかもしれません。しかし、子どもから親に感染するケースには十分注意する必要があります。

小さなお子さんが新型コロナに感染した場合、親ごさんが看病しないわけにはいきません。特に日本の場合は、ママさんが看病するケースが多くなると思いますので、ママさんが発病してしまった時は一番大変です。

検査で陽性になった家族全員が療養施設に収容されれば良いですが、今回の第5波でみなさんもご覧になった通り、医療体制がひっ迫するとそれもままならない状態になります。
他の感染症でもそうですが、子どもが感染症を持ってきた場合、看病する親が感染せずに生活するというのはなかなか難しいことです。

日本環境感染学会でも家庭内感染を防ぐためのガイドラインを出していますが、それをできるだけ守って生活するとしても、大人ならともかく、小さなお子さんの場合は、接触を避けるというのは難しいでしょう。

また家族は濃厚接触者になりますから、患者さんの症状が治まってから2週間隔離期間となります。テレワークが進んでいるとはいえ、仕事を抱える立場ではかなり厳しい状態になります。

生活そのものも隔離となると非常に難しくなります。家族全員が隔離となれば、食料品の買い物もできなくなりますから、ネットスーパーや、ウーバーイーツなどの置き配などでしのがなければならなくなります。1日2日ならまだしも2週間以上はかなりきついですね。最悪なのは、この状態で親御さんが重症化するケースです。

このようなことを防ぐには、現状ワクチンを接種することしかありません。幸いファイザーやモデルナのmRNAワクチンは、変異株に対しても高い重症予防効果があることが分かっています。まだワクチンを接種していない方は、状況が落ち着いている今のうちに接種をお願い致します。

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月経(生理)の悩み【内科・小児科】

思春期に入り月経(生理)が始まると、女の子にとっては、大きな悩みの一つとなることがあります。

月経(生理)のリズムが落ち着くまでは、初潮から3年と言われています。日本の初潮の平均年齢が11歳ですので、大体中学2~3年くらいまでは、症状が安定せず、自分の月経周期、症状の重さが分からないなど戸惑うことも多くなると思います。

はらこどもクリニックでも月経(生理)の事で相談が多いのが、月経(生理)が始まった頃です。例えば月経(生理)が終わったと思ったらまたすぐに始まる、周期が不定期、月経(生理)の期間が長く続くなどの相談が寄せられます。

特に日本の場合、中学生になると部活動が始まるため、部活によってはオーバートレーニングとなり、黄体ホルモンの安定に悪いという事があります。

月経(生理)は病気ではありませんので、薬などは使わずできるだけナチュラルにしておきたいという気持ちはあるでしょう。ですが、りに長く続くと貧血になったり、痛みが強いと勉強や日常生活にも支障が出てきます。

期間をコントロールするためにピルを服用したり、痛みを抑えるために鎮痛剤を服用することは決して悪いことではありません。

薬を処方する場合でも、アセトアミノフェン、イブプロフェンを成分とした安全性の高い薬を処方しますし(子どもにロキソニンはNGです)、ピルを処方する場合も、量や服用期間に十分配慮しての処方となります。

日本では、月経(生理)の悩みをきちんと相談できるところが少ないこともあり、辛い症状があっても我慢しかできないというケースも少なくありません。

小児科でも若い男性医師には相談しにくいこともあると思いますので、思春期の世代から見ておじいちゃんの世代にあたる原院長であれば話しやすいという事でしたら、指名していただいて大丈夫です。

ご家庭でも、本人から話しにくいこともあるかもしれません。親御さんがさりげなくケアをしてあげてください。

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