月別アーカイブ: 2020年1月

[小児科]予防接種に痛くない針を使用しています!

小さいお子さんが嫌いなものに注射がありますね。むしろ子どもに限らず、大人でも注射嫌いの方は多いかもしれません。その最大の理由が針を刺した時の「痛み」とそれに伴う「恐怖感」だと思います。

特にお子さんの注射というと「予防接種」になります。現在、予防接種の数は増え、たくさんの注射をしなければなりません。その中で、できるだけ注射が恐いものだと思わせたくないという思いから、はらこどもクリニックでは、予防接種の注射針には痛みの少ない細い針を使用しています。

使用するのは29~30G(ゲージ:針の太さの規格のことです。)の針で、外径はわずか0.3mmほどです。このくらい細いと、針が刺さるところを見ていなければ、大体の子どもは注射に気付きません。薬液を注入する時に肌にこわばる感じが出るので、その違和感で泣いてしまうことはありますが、針を刺すこと自体での痛みは余り感じないと言ってよいでしょう。

これ以上に細い針もあるのですが、細すぎると薬液がスムーズに入らず、針を刺している時間が長くなってしまいます。様々なサイズを試してみましたが、29~30Gに落ち着きました。

この細い針がもっと広く、様々な医療現場で使われると良いとは思っているのですが、現実問題として、コストが通常の注射針に比べると、かなり高くなっています。医療機関によっては、導入が難しいところもあるかと思います。
ちなみにはらこどもクリニックでは、細い針での注射だからといって、予防接種の費用が高くなったりはありませんので、ご安心ください。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

[内科]がんと貧血の関係

鉄分の欠乏による貧血についていくつか記事を書きましたが、それが原因ではない貧血もあります。他の病気に起因した貧血です。

ひとつは潰瘍などによる出血があり、貧血になってしまう場合です。30代~40代の女性に多いのは、子宮筋腫によって月経血が増え、慢性的な出血が起こることによって、貧血になるケースです。

また、がんになると、貧血の症状が起こる場合があります。出血が見られなくても、赤血球そのものの数が減って、MCV(平均赤血球容積≒赤血球の大きさと考えてください。)が大きくなります。これはがんによって代謝が下がることが原因と考えられます。(鉄欠乏の貧血の場合は、赤血球の数自体は変わらず、MCVが小さくなります。)ただし、がんも早期の場合では貧血にはならず、かなり進行してから症状が出ます。

このように赤血球の数値は、貧血だけではなく、様々な病気を発見する指針にもなります。貧血を放っておかず、健診で数値がおかしかったり、体調に変化がある場合などは、きちんと診察を受け、治療を行いましょう。

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[内科・小児科]ダイエットの悪影響

ダイエットというキーワードは、非常に耳目を集める言葉だそうです。インターネットでの検索ワード、雑誌などでの記事、TV番組のコンテンツなど、ダイエットを盛り込むことで、数字を取れるとも言われているとか。

確かに一度はダイエット経験があるという人は多いのではないでしょうか?もしくは、ご自身に経験が無くても家族や友人を見渡せば、ダイエットをしたことがあるという人が必ず1人は見つかるでしょう。それほど一般的なこととして扱われています。

もちろん太った人が適正体重に落とすことは、健康に良いことです。しかし太っていないのに痩せる、適正体重よりも大幅に体重を落とすなどの度を越したダイエットは、健康に悪影響を及ぼします。

ダイエットの悪影響のひとつは「食べない」ことによって、身体の成長や体調の維持に必要な栄養素が足りなくなるということです。ビタミン、鉄、亜鉛などが、ダイエットによって欠乏しやすい栄養素の代表的なものでしょう。以前のブログでも触れたように、鉄不足は貧血の原因となります。ダイエットをしている方が貧血で倒れるというのもそれほど珍しい話ではありませんね。

また亜鉛が不足すると、免疫力が落ちたり、皮膚病になったりします。味覚障害を引き起こす場合もあるので、とても大切な栄養素です。

もうひとつの悪影響は「摂食障害」に結びつきやすいということです。ダイエットがきっかけで過食症、拒食症になってしまう人が決して少なくありません。思春期にある女の子が、太りたくないから食べないというダイエットを行うのは、体の成長も妨げますし、心の健康も損なう可能性もあります。

ダイエットをしたいという方は、極端に食事制限をするのではなく、きちんとした運動も取り入れたダイエットを行うようにしましょう。

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[内科・アレルギー科]寒暖差アレルギーはアレルギーではない!?

この時期になると多くのメディアで「寒暖差アレルギー」という言葉が使われます。日中と朝晩の気温差、暖房の効いた部屋と外気温での寒暖差が原因で、くしゃみがとまらなくなったり、蕁麻疹がでるといったアレルギー症状が起こるというものです。

ですが、アレルギーとは何か特定のアレルゲンとなる物質に対し、体の免疫が過剰反応し起こる症状です。寒暖差の場合、アレルゲンとなる物質はありませんから、実はアレルギー反応とは言えません。

寒暖差が激しいと、血管が広がったり(暖)、縮まったり(寒)が激しくなります。この血管の激しい収縮によって起こるのが、寒暖差アレルギーとされているものです。血管の収縮によって免疫を司るマスト細胞というものが刺激され、ヒスタミンを出すことによる反応です。

プロセスは全く違っても、結果としてアレルギーと同じようにヒスタミンが出て症状を起こすので、治療法も通常のアレルギー疾患に対するものと同じになります。そういったところから寒暖差アレルギーという名称がついたのでしょう。

あくまでメディアなどが使う通称で医療界では使わない言葉です。「伝染性紅斑」を通称「リンゴ病」と言うようなものですね。

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