子供の2型糖尿病が増えています。昔はほとんどいませんでしたから、これは驚くべきことです。
まず第一に食生活が変わったこと、そして運動習慣のない子供が増えたこと、また外遊びをしない子供が増えたことも影響しているでしょう。
子供の糖尿病については、国や自治体の方も重く見ており、学校健診で尿糖に以上があった場合には、その場で検査センターに連絡されたうえで、すぐに家庭に連絡するというような体制ができています。(1型の場合は、急激に症状が進行することがあるため。)
小児の2型糖尿病は症状が浅い場合は治ります。しかし、治療はそれほど簡単ではありません。子供だけではなく、家族全体の生活習慣が大きく影響しているからです。子供だけを診ればよいという訳ではなく、家族全体を診療しなくてはなりません。治療には家族の理解と努力が不可欠です。
糖尿病の場合、診断基準がはっきりとしているため、データを見て「糖尿病です。」という病名はすぐに診断できますが、そこからどうコントロールするかをきちんとできる医師は多くありません。それが小児であればなおさらです。
また、男性医師の場合、糖尿病だから食生活を改善してくださいということは言えても、では具体的にどんな料理を作ればよいかという具体的なアドバイスがしにくいという面もあるでしょう。
糖尿病の治療には、まさしく家族診療・ファミリーメディスンという考え方が必要です。はらこどもクリニックでは、この理念に基づき、患者さんが信頼できる糖尿病治療を行っていきたいと考えています。
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