1型糖尿病と2型糖尿病 はらこどもクリニックブログ

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みなさんは糖尿病には大きく2つのタイプがあるということをご存知でしょうか?

そもそも糖尿病とは、インスリンの作用が上手く働かないため、血中のブトウ糖を上手く活用できず、血糖値が高くなっている状態を言います。

1型、2型があって、それぞれ発症のプロセスや治療についても全く異なります。(ちなみに他にも妊娠糖尿病などもあります。)一般的に「糖尿病」として知られているのは2型糖尿病のことで、日本においては糖尿病の大多数(約90%)を2型が占めています。

1型は、インスリンを作る細胞に対し、自分自身の身体の免疫が働いてしまい、細胞を壊してしまうことが原因で起こります。体内でインスリンを作ることができなくなるため、治療としては定期的にインスリンを体内に注入する必要があります。小児に発症することが多く、糖尿病全体で見ると1型の割合は約3%となっていますが、15歳以下でみると、約15%という高い割合となっています。子供が1型糖尿病を発症した場合には注意が必要です。高血糖になり、急激に合併症が進んで死に至る可能性もあります。

2型はインスリンの分泌量が減ってしまったり、インスリンに対し身体が鈍感になり効きにくくなるという病気です。食生活や運動不足が原因とされ、症状が軽い場合は、生活習慣を改善することで症状が治まる可能性もあります。昔はほぼ完全に大人の病気でしたが、現在は子供でも2型糖尿病がみられるようになっています。

次回のブログでは、子供の2型糖尿病について書いてみたいと思います。

 

所沢市の小児科 はらこどもクリニック

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