月別アーカイブ: 2018年7月

お盆休み 休診のお知らせ

お盆休み 休診のお知らせです。

8月11日(金)~ 8月15日(水)は、休診とさせて頂きます。

8月16日(木)から通常通り診療をおこないます。

ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

なお、所沢地区でお盆シーズンに診療をしている医療機関は「所沢医師会ホームページ」の休日当番医ページにて記載がありますので、万が一診療が必要な場合には参考にしてください。

> 休日急患当番医のご案内(所沢市医師会)

所沢市の小児科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

夏風邪の代表格:アデノウイルスの症状と対策 その2 はらこどもクリニックブログ

前回に引き続き、アデノウイルスについてのお話です。

アデノウイルスの予防については、手洗いうがいは有効とされていますが、飛沫感染が主な感染ルートのため、例えば学校などの集団の中にウイルスを保持しているお子さんがいた場合、有効な予防法はほとんど無いと言って良いでしょう。

また家族の中に感染者が出た場合、二次感染も多くなります。エタノールや次亜塩素酸ナトリウムによる消毒は有効ですので、感染者が出た場合は、トイレなどを中心にしっかりと消毒をする、タオルを感染者と共用しないなど、細かいことではありますが、家庭内での二次感染を防ぐためにできることはあります。繰り返しますが、症状が治まってもウイルスは排出されていますので、しばらくは消毒を続けましょう。

アデノウイルスに感染しているかどうかを調べる検査キットもありますが、それを使用することにそれほど意味があるわけではないと思います。インフルエンザのように、対応する薬があれば検査をする意味がありますが、アデノウイルスだと分かっても特段やれることはないからです。

また検査キットはそれほど感度が良いわけではないので、感染していても出ない場合もままあります。はらこどもクリニックでは、患者さんがどうしても知りたいという場合は検査をしますが、特におすすめはしていません。

学校が夏休みに入り、感染の拡大は緩やかになると思いますが、まだまだ流行しているので、気をつけてくださいね。

所沢市の小児科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

虫よけ剤について(再掲) はらこどもクリニックブログ

夏の虫よけ 虫よけ剤の特徴を知ろう!

先日、虫よけ剤について親御さんからご相談をいただきましたので、昨年書いた虫よけ剤についての記事をあげておきます。

所沢市の小児科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

夏風邪の代表格:アデノウイルスの症状と対策 その1 はらこどもクリニックブログ

274417

以前、夏風邪について書いた時にも触れましたが、今回は夏風邪の代表格であるアデノウイルスについて、もう少し詳しく紹介してみたいと思います。

アデノウイルス自体は、一年中活動しており、常に感染は起こっているのですが、最もその感染が広がるのが夏真っ盛りの時期です。代表的な症状としては、咽頭結膜熱(プール熱)、流行性角結膜炎、胃腸炎などがあります。

アデノウイルスは非常に厄介なウイルスです。まず変異しやすく、型がどんどん増えています。現在確認されているのは67種。ぞれぞれが別の型なので、一度アデノウイルスに感染し抵抗ができたとしても、別の型には感染し症状が出てしまいます。そのため、1シーズンに何回もアデノ由来の夏風邪にかかるということも珍しくありません。そして、型が多いため、何型がどんな症状を引き起こすのか、(一部代表的な型については分かっていますが)それほどよく分かっているわけではありません。

多くの型に共通するのは「発熱」で、その経過が長いことが特徴です。大体4~5日、熱が上がったり下がったりを繰り返します。ただし重症化することはほとんどなく、感染しても比較的元気なことが多いです。昼間は熱が下がっていることも多いので、その時間にお子さんがはしゃぎ過ぎたりするのには注意しましょう。ワクチンや特効薬はありませんので、基本的には感染してしまったら対症療法となります。

また、最も厄介なこととして、症状が治まっても2~3週間程度は体外へウイルスを排出します。プール熱、流行性角結膜炎の場合は学校感染症に指定されていますので、症状が治まってからプール熱は2日間、角結膜炎の場合は感染の恐れがなくなるまで登校禁止とされていますが、ウイルス自体はまだまだ排出されているわけですから、実際のところ余り意味のある対応とはいえません。そのため、集団生活の中で感染が広がりやすいのです。

長くなってしまったので、続きはまた次回。

所沢市の小児科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

指しゃぶり、爪噛み、気になるけれど… はらこどもクリニックブログ

678215

小さいお子さんがよくやってしまう事に、指しゃぶりや爪噛みがあります。親御さんとしては早くやめさせたい事のひとつですね。「どうやったらやめさせられますか?」というご質問をいただく事のひとつでもあります。

結論から言いますと、指しゃぶりや爪噛みを無理にやめさせようとするのは良くありません。

そもそも子供はみんな赤ちゃんの時には指しゃぶりをするものです。これは赤ちゃんが精神を安定させるためだといわれています。そのまま指しゃぶりに留まる子もいれば、その後爪を噛むという行動に変わる子もいます。このような行動は幼児性の残りと思われるかもしれませんが、一般的に発育の良い子の方が指しゃぶりや爪噛みを行うことが多いと考えられています。

幼稚園に入るくらいになると、親御さんとしては、みっともないからやめさせたいと思う方も多いと思います。しかし、そこで「ダメ」と叱るような形で指摘して、やめさせようとするのは良くありません。そうすると、子供は指しゃぶりや爪噛みを行動として意識してしまい、余計にやめられなくなる可能性があるからです。やめさせたいのであれば、指しゃぶりや爪噛みしているのを見つけたら、他の事に自然と意識や興味がいくように話しかけたりしてあげることです。そうすることで自然と指と口を離してあげるのが良いでしょう。

上で書いたように指しゃぶりには精神を安定させる効果があります。それで子供の精神が安定するならさせておいて問題ありません叱ったり指摘したりしなければ、いつかは自然にやめることでしょう。また、不安なことがあるからそういう行動を起こしてしまうとしたら、お子さんが何か不安に思っていることはないか、その原因を考えてあげてください。

ちなみに指しゃぶりが治らないからといって、おしゃぶりのようなものを代わりに与えてしまうのはいけません。これはおしゃぶりから離れられなくなってしまいます。

所沢市の小児科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

ムンプスワクチン、やった方がよい理由 その2 はらこどもクリニックブログ

1042764

前回に引き続き、ムンプスのお話です。

ムンプスウイルスは、基本的に唾液などを介した飛沫感染です。その一番の予防はムンプスワクチンの接種です。ムンプスワクチンは、おたふく風邪ワクチンと呼ばれることも多く、おたふく風邪を予防するワクチンと思われている方が多いと思いますが、実際には前回書いたような様々な病気(髄膜炎、脳症、難聴、膵炎等)を予防することにつながる重要なワクチンです。

しかし残念ながら、日本では接種率は30%ほどだといわれています。日本ではムンプスワクチンは定期接種ではなく、任意接種となっているからです。自治体によって公的補助が出るところもありますが、そうでないところでは、かなり接種率が低いというのが現状です。

世界的に見ると、先進国では定期接種になっている国がほとんどです。ムンプスの単独ワクチンではなく、MMR-麻疹、ムンプス、風疹の混合ワクチンで接種するのが一般的です。欧米のデータでは、2回接種している国では、ムンプス患者数は99%減少しています。

日本では、MMRワクチンは未承認のため、ムンプスの単独ワクチンとなります。基本的には2回接種で、1歳になったら1回、その後2年経ったら2回目を接種するようなスケジュールです。本来ならば他の国と同様に定期接種にするべきワクチンですので、現在定期接種化に向けて議論が行われており、近い将来、定期接種化されることが期待されています。

8,000人に1人程度の割合で、無菌性髄膜炎になることがありますが、本物のムンプスワクチンでの髄膜炎より症状は軽く、重症にもなりにくいものです。接種後、発熱や嘔吐が続くような場合には、病院で診察を受けてください。

所沢市の小児科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)