余り知られていない食物アレルギーの発症パターンに、「運動誘発性食物アレルギー」というものがあります。
これは普段アレルギー反応を起こしていないのに、アレルゲンを食べた後、運動するとアナフィラキシーのように強いアレルギー反応を起こす症状です。
例えば給食でそばを食べた後に、体育の授業で走ったら、いきなりアナフィラキシーの症状が出たり、林間学校で食事後に登山をしたら症状が出たりといった具合です。
はらこどもクリニックでも、給食にボンゴレを食べた後で走ったら、症状が出たお子さんを診察したことがあります。
運動誘発性食物アレルギーは、普段アレルギー症状が無いのにいきなり症状が出るので、発症者自身も周りもそれに備えることができず、どのくらいの量だったら大丈夫とか、食事後、何分だったら安全というのが分からないのです。
はらこどもクリニックでは、お昼休みの時間にも必ず誰かしらスタッフが応対できる状況にしています。これは、周辺の学校や保育施設などで、給食後に食物アレルギーの症状を起こした場合、すぐに対応できるようにするためです。お昼休みの時間は食物アレルギーのリスクがありますが、開いている医療機関が限られてしまうのです。
食物アレルギーは、症状が重くてもすぐに対応すれば命にかかわるケースは少なくなります。親御さんも知識として、運動誘発性食物アレルギーを知っておいていただけると、いざという時の対応が早くなるのではないかと思います。
所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック
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