世界でも子どもが寝ない国が日本と韓国と言われています。それに伴って、子どもの睡眠障害も増えています。
原因は様々ですが、まず子どもが大人の行動様式に合わせざるをえない社会状況があるでしょう。例えば仕事が遅く、子どもが寝るような時間に帰宅し、そこで子どもの目が覚めてしまう。遅い時間帯の大人の外食や遊びに子どもを頻繁に付き合わせるようになったことなどが挙げられます。
またスマホが普及したこともその原因のひとつでしょう。人間は、朝しっかりと明るい光を目に入れてあげることが大切で、逆に夜は余り強い光を目に入れるのは良くありません。それによってメラトニンというホルモンがコントロールされ、睡眠の質が良くなるのです。スマホの強い光を遅い時間帯に見ることで、そのコントロールが崩れる恐れがあります。
子育ての中で、親御さんがお子さんをおとなしくさせようとすると、ついついスマホに頼りがちになります。それが遅い時間帯になると、余り良くない影響が出てしまうかもしれません。
また少し上の年齢になると子どもが自分の部屋を持つことも多くなります。そうなると親が子どもの生活を細かいところまで見守ることは難しでしょう。寝る前に長時間スマホを見ているお子さんも多いと思いますので、なかなか難しいところです。
不眠は日本の国民病ともいえるほどになっていて、現在では様々なサプリや薬が世に出回っています。しかし、睡眠の質を向上させるためには、早寝・早起き・きちんと朝ごはんという規則正しい生活をすること以上のものはありません。
現代の日本人の生活様式の中で、規則正しい生活を送るということはなかなか難しいとは思いますが、なるべくお子さんには、早寝・早起きを実践してもらうようにしましょう。
所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック
〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379