月経」タグアーカイブ

月経(生理)の悩み【内科・小児科】

思春期に入り月経(生理)が始まると、女の子にとっては、大きな悩みの一つとなることがあります。

月経(生理)のリズムが落ち着くまでは、初潮から3年と言われています。日本の初潮の平均年齢が11歳ですので、大体中学2~3年くらいまでは、症状が安定せず、自分の月経周期、症状の重さが分からないなど戸惑うことも多くなると思います。

はらこどもクリニックでも月経(生理)の事で相談が多いのが、月経(生理)が始まった頃です。例えば月経(生理)が終わったと思ったらまたすぐに始まる、周期が不定期、月経(生理)の期間が長く続くなどの相談が寄せられます。

特に日本の場合、中学生になると部活動が始まるため、部活によってはオーバートレーニングとなり、黄体ホルモンの安定に悪いという事があります。

月経(生理)は病気ではありませんので、薬などは使わずできるだけナチュラルにしておきたいという気持ちはあるでしょう。ですが、りに長く続くと貧血になったり、痛みが強いと勉強や日常生活にも支障が出てきます。

期間をコントロールするためにピルを服用したり、痛みを抑えるために鎮痛剤を服用することは決して悪いことではありません。

薬を処方する場合でも、アセトアミノフェン、イブプロフェンを成分とした安全性の高い薬を処方しますし(子どもにロキソニンはNGです)、ピルを処方する場合も、量や服用期間に十分配慮しての処方となります。

日本では、月経(生理)の悩みをきちんと相談できるところが少ないこともあり、辛い症状があっても我慢しかできないというケースも少なくありません。

小児科でも若い男性医師には相談しにくいこともあると思いますので、思春期の世代から見ておじいちゃんの世代にあたる原院長であれば話しやすいという事でしたら、指名していただいて大丈夫です。

ご家庭でも、本人から話しにくいこともあるかもしれません。親御さんがさりげなくケアをしてあげてください。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック
〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379

女児の思春期、早い?遅い?【小児科】

「思春期」は、精神的にも身体的にも大きな変化がある時期です。今回は特に女児の思春期における身体的変化とその頃に起こる様々な症状について解説していきたいと思います。

女児の場合、男児よりも様々な変化が起こります。中でも「月経」が始まるのは大きな変化です。
月経は生理と呼ばれるくらいですから、普通に起こることなのですが、中には、痛みが強いお子さんも中学生くらいの年代にはあります。
場合によっては、ピルを使って月経を止めるなどもありますが、原因を明らかにするために検査を月経周期に合わせて行う必要がある場合もあります。原因の一つである「子宮内膜症」に子どもが罹る場合も意外と多いのです。子宮内膜症は痛みが強く、時には倒れるくらいの痛みが出るようなケースもありますが、ただ単に生理痛が重いだけと思われがちです。

また稀ではありますが「思春期早発症」という病気もあります。

二次性徴の少し前、小学校3~4年生の頃に月経がきたり、乳房の発達、陰毛が出現します。一時的には身長が伸びるのですが、早く成長期が終わってしまうため、結果として背が小さくなります。

思春期早発症の場合、発見が遅れると、気付いた時には成長期が終わっていて治療ができないということにもなりかねません。また長期間の治療が必要で、精神面のコントロールが難しいこともありますし、原因として、脳腫瘍や卵巣腫瘍の可能性もあるため、早めの発見、早めの治療が非常に重要になります。(逆に二次性徴が遅い「思春期遅発症」もあります。)

このような性徴の問題は非常にデリケートで、親御さんもそこまで詳しくチェックするのが難しい場合があります。
女児の場合、乳房の発達が親御さんの判断基準になりますが、これらの症状は必ずしもそれだけでは分からないからです。実際に患者さんからの相談で見つけるよりも、何か別のきっかけで医師側が見つけるパターンが多いのです。

思春期の始まりである小学校高学年くらいになると、感染症などの病気に罹りにくくなり、病院に来る機会が減ります。その中で思春期特有の心の問題や発育などの性的な成長の問題で病院に行っていいか、子どもは分からなくなってしまうことが多いのです。

お子さんに身体や心の発達、成長で心配なことがあったら、気軽に小児科に相談してください。親御さんには言えないことでも他人である医師になら言えることもあります。

思春期はお子さんにとっても親御さんにとっても変化の大きい時期だと思います。小児科医を上手くサポートに使ってみてください。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック
〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379

[内科]女性にとって身近な疾患 子宮筋腫

女性特有の病気の中でも、多くの女性にみられるのが「子宮筋腫」です。文字通り、筋肉でできた良性の腫瘍が子宮壁にできます。30代~40代に多く、早い人だと20代で筋腫が出来てしまう場合もあります。ごく小さなものも含めれば、45歳までに7割程度の女性に発生すると言われています。

筋腫が大きくなってしまうと、下腹部に圧迫感が出たり、頻尿になるケースもあります。厄介なのは筋腫により月経血の量が多くなることです。出血が多くなると、貧血になり身体に様々な変調をきたすことがあります。貧血の症状が出たので、検査してみたら子宮筋腫だったというようなことも珍しくありません。

実際には月経血が多いという理由で病院に来る女性は多くありませんので、婦人科の健診で判明することが多いです、また、最近では出産年齢が上がっていることもあり、妊娠した時に子宮筋腫があることが分かるケースも珍しくありません。

全ての筋腫が身体に害があるかというとそうではありません。小さいものであれば特に悪さはしないので、手術はせずに経過観察だけにとどめるケースもあります。特にホルモンの関係から、閉経すると筋腫が大きくならないことが分かっていますので、50代くらいで特に害がないのであれば、そのままにしておくケースが多いと思います。筋腫自体がガン化することはほとんどありませんが、重要なのは、悪性の肉腫との鑑別をきちんとつけることです。

女性にとっては非常に発生しやすい病気ですが、このように症状の出方は千差万別ですし、年齢によって対処の方法も変わってきます。月経血の量が多い、月経時の痛みが強いなどの場合は、病気ではないと思われがちですが、婦人科系の病気のシグナルである可能性もあります。一人で抱え込まずに一度診察を受けてみてください。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)