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子どもの新型コロナ感染の後遺症【小児科】

新型コロナウイルスについては、子どもが感染しても、無症状や軽症が多く、発熱する割合が低いため、決して頻度的に高くはありませんが、感染後の後遺症が報告されています。

年齢が高い方が多く報告されていますが、これは小さいお子さんですと、後遺症の症状を自分ではわからない、表現できないことも影響していると思われます。もしかしたら大人と同じような後遺症が出ているかもしれないですが、そこを明確にできないところに難しさがあります。

例えば味覚障害を発症していた場合、食べ物の好き嫌いになってしまうかもしれませんし、だるさや頭のもやもや感など、ただの怠けに思われてしまうかもしれません。

ワクチン接種によって感染率、重症率は下がりますから、結果として後遺症に苦しむ可能性も少なくなります。お子さんのワクチン接種には、慎重な方も多いかもしれませんが、できるだけ前向きに接種を検討していただけますと幸いです。

また症状のある後遺症というわけではありませんが、0〜2歳くらいまでのお子さんについては、保育園などで保育士がずっとマスクをしているため、マスクを外した状態ですと誰だか理解できないというようなことも起こっているとのことです。

この年代の子どもたちは、言葉はもちろんですが、相手の表情を見ることでコミュニケーションを学んでいきます。どこまで発育・発達に影響が出るか分かりませんが、親御さんがマスクなしで積極的にコミュニケーションをとってあげてください。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック
〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379

新型コロナウイルス感染症の後遺症について

新型コロナウイルス感染症については、急性期における発熱や肺炎などの症状とは別に、新型コロナ後遺症と言われる症状を訴える人が多くなっています。

典型的な症状として、倦怠感、咳や息苦しさ、味覚・嗅覚障害、脱毛、気分の落ち込みなどが報告されています。

新型コロナ後遺症は、現状、原因がはっきりせず、有効な治療法が確立しているわけではありません。そのため医療界でも大きな問題のひとつとなっていて、埼玉県医師会では2022年3月に「新型コロナ後遺症(罹患後症状)診療の指針のための症例集」というものをまとめるなど、対策に力を入れています。

何らかの後遺症状を訴える患者さんの頻度は高く、はらこどもクリニックでも味覚・嗅覚障害で治療をしている患者さんもいますし、症状によっては信頼できる耳鼻咽喉科の医療機関へ紹介したケースもあります。新型コロナが流行した初期に感染し、そこから約2年ずっと後遺症に苦しむというケースもあります。

今流行しているオミクロン株は感染しても症状が軽いということで、ワクチン接種(追加接種も含む)に積極的でない方もいるかもしれませんが、重症化率こそ低いものの、感染の絶対数が多いので、結果として後遺症で苦しむ患者さんの数が多くなっている現状があります。

ワクチン接種によって感染を防ぐ=後遺症のリスクも減るということですので、急性症状だけではなく、後遺症のことも念頭に入れて、ワクチン接種を検討していただきたいと思います。

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