親御さんが悩まれることのひとつに「おねしょ」がありますね。昼はすぐに外れても、夜寝る時には、なかなかおむつを卒業できないという場合も少なくありません。今は紙おむつの質も良くなり、おねしょをしても違和感が少ないことも、おねしょの原因のひとつかもしれません。
おねしょは、多くの場合、病気というわけではないので、自然とおさまるのを待てばよいと思うのですが、やはり小学校に入ったりすると、子供本人の気持ちも含め、色々と難しい問題も出てきます。
まず、おむつを外すトレーニングについてですが、アメリカの小児科学会では、2歳前に始めないように勧告を出しています。そのことがトラウマとなって、かえっておむつが外れるのが遅くなるということが分かっているからです。
おねしょをした時に子供を叱ることも良くありません。「おねしょは悪である」、「おねしょをした子供は悪い子である」というメッセージになり、子供の自尊心を傷つけてしまいます。自尊心が傷ついた子供がおおらかに、希望をもって育つことは難しくなります。おねしょは必ず治る、仕方がないこととと親も子も受け入れていることも大切なのです。
では、何歳までにおねしょがおさまらなかったら、治療を考えた方が良いのか?という問題ですが、これには明確な年齢はありません。おねしょの原因は、明確には分からない事も多く、身体的なことだけではなく、精神的なことも大きく関係しているからです。
相談が多いのは、5・6歳の小学校に上がる頃です。5歳で約15%のお子さんが、おねしょをしているという統計があります。そして小学校高学年になったタイミングです。学校行事で林間学校や修学旅行に行くまでに、おねしょを治しておきたいという希望が多いからです。
次回はおねしょの治し方についてご紹介しようと思います。
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