今回は若い世代がうっておきべきワクチンのご紹介です。
若い世代が接種しておきたいワクチンとして、B型肝炎ワクチンがあります。B型肝炎ワクチンは2016年から定期接種化されたため、それ以前では接種していない方も多くおられます。B型肝炎ウイルスは、血液や体液を介して感染します。性行為による感染が多くなりますので、特にこれから恋愛をするような年齢で接種をしていない方は接種をおすすめします。
同じようにHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンも若い方に接種していただきたいワクチンです。運動障害など重篤な副反応が出る可能性があるということで、定期接種でありながら国として積極的な接種を推奨しないという歪な形になっていますが、様々な検証の結果、それらの症状とワクチンとの因果関係を示す根拠はありませんでした。HPVワクチンは、決して危険なワクチンではありません。
HPVワクチンで予防できる子宮頸がんは、女性のがんの死亡率第2位、20代~30代の若い女性で言えば第1位です。毎年多くの女性がこのがんで命を落としています。ワクチンで予防することができるならそれに越したことはありません。HPVの主な感染経路も性行為です。間違った情報に惑わされず、接種していない方は是非接種するべきです。
また、海外に渡航する際には、現地の感染症に対する予防接種を忘れてはいけません。日本では見られなくなっても、海外で蔓延している感染症は数多くあります。例えば、マラリア、黄熱病、狂犬病などです。
このうち狂犬病ワクチンについては、はらこどもクリニックでも扱っておりますので、ご相談ください。
海外旅行や海外出張に行く際は、必ず行く先の感染症情報を調べ、それに対応する予防接種を受けておきましょう。ご家族で旅行する際には、お子さんに接種してあげるのも忘れないでくださいね。
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