鼻水の色でみる風邪の進行度

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風邪を引くと鼻水が出ますが、その時々により色や粘度が違いますね。一般的に風邪の初期には水っぽく透明な鼻水が、たらたら流れるように出ます。これは体内に侵入した細菌やウイルスを鼻水で外に洗い流そうという反応です。(ちなみに英語では「ランニングノーズ」と言います。)

黄色い鼻水がでるのは、細菌やウイルス増殖の最前線である鼻の奥の部分に白血球が集められ、その戦いによって死んだ菌や白血球が鼻水に含まれるためです。体が細菌やウイルスを殺そうとしているので、そうなってくると多くの場合、治りかけになっているといえるでしょう。

しかし、風邪の症状がひどくなると、鼻の奥にある副鼻腔が炎症を起こし、そこに膿性で粘度の高い鼻水がたまる副鼻腔炎になることがあります鼻水の症状だけではなく、寝ていると喉に鼻水が垂れ、咳がひどくなることもあります

10日程度で症状が改善すればよいのですが、急性の副鼻腔炎にかかると、副鼻腔に溜まった膿が更なる炎症を引き起こし、慢性の副鼻腔炎になる場合があります。俗に「蓄膿(ちくのう)症」と呼ばれるものです。こうなってしまうと、副鼻腔の炎症を抑え、溜まった膿を出すという治療が必要になってきます。

鼻水の色は風邪を引いた際の一種のバロメーターにもなりますので、お子さんが風邪を引いた時には、ちょっと注意してみておくと良いかもしれません。

 

所沢市の小児科 はらこどもクリニック

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