糖尿病内科は、糖尿病患者さんの身体を総合的に診察する専門内科です。

はらこどもクリニック [糖尿病内科]
はらこどもクリニック [糖尿病内科]

糖尿病内科

糖尿病患者さんの身体を総合的に診察します

糖尿病内科は、糖尿病の患者さんの血糖値をコントロールし、併発する可能性のある合併症について診察する科です。

糖尿病は、インスリンの分泌が少なくなったり、作用が弱くなることでエネルギー源であるブトウ糖を利用できなくなり、血糖値が上昇する病気です。糖尿病そのもので死に至ることはありませんが、インスリンの欠乏による代謝障害が臓器や神経に重大な悪影響を及ぼし、全身に様々な合併症が現れてきます。

糖尿病内科では、重篤な合併症が起こらないよう、かかりつけ医として糖尿病患者さんの身体の状態を把握し、血糖をコントロールしていきます。

治療の最初のうちは、どういうタイプの糖尿病で、どのくらいのレベルにまで進行しているのかをしっかりと見極め、症状にあった薬を使って、血糖を安定させていきます。この時期は、ある程度通院して頂く必要がありますが、コントロールが上手くいき、血糖が安定すれば月1~2回くらいの通院でも大丈夫です。ただし、通院されない場合でも、電話やメールなどで密にコミュニケーションをとらせていただき、何か異常があれば、すぐに対応できる体制を作っておく必要があります。

はらこどもクリニックでは、糖尿病担当の新井恵子医師のもと、インスリンの導入を行っています。インスリンの導入は、内服薬ではコントロールができず、注射の打ち過ぎによる低血糖、打ち忘れなどによる症状の悪化などのリスクも大きいため、開業医の場合、やっている医療機関はそれほど多くありません。

しかし、はらこどもクリニックでは、大きな病院に通うことなく、無理なく治療を続けるには、身近なかかりつけ医として治療を行うことが大切という方針のもと、インスリン導入も含め、患者さんとしっかりと向き合い治療をさせていただきます。

治療方針

糖尿病は、日々血糖値をしっかりとコントロールしていかないと、いつの間にか症状が進行し、重篤な合併症を併発する可能性があります。はっきりとした自覚症状がない場合も多く、患者さんが治療をドロップアウトしやすい病気の一つです。特に症状が弱いうちは、患者さんが自身の病状を甘く見てしまいがちな病気です。まず、患者さんに自分の病気がどのレベルにあるのかをきちんと説明させて頂き、患者さんに当事者意識を持っていただくこと。そして、患者さんがモチベーションを失わないよう治療を続けていくのが最も重要になってきます。

はらこどもクリニックでは、画一的な治療・対応ではなく、メンタルコンディションも含めた患者さん個人個人の性格や人柄に合わせた治療を行っていきます。また、現在では治療薬の進歩も著しく(薬を振らなくても良い、注射の打ち方が簡単になっている等)、病状に合わせて薬を選んでしっかりと治療を行えば、血糖のコントロールは、昔ほど難しくはありません。糖尿病になると、その事実だけで心が折れてしまったり、認めたくなく治療を継続できないという方も少なくありません。しかし、上に挙げたように、糖尿病に対する治療は進歩しています。きちんと続ければかなりコントロールできますし、食料制限も昔に比べると少なくなっています。仕事や趣味なども制限なく続けることができます。止めないこと、続けることが最も重要です。

はらこどもクリニックの糖尿病治療は、「危険でない」、「簡単でなるべく続けられる」ことをモットーに掲げています。治療は患者さんの自己コントロールに大きく拠っています。そのため、上からやらせるような治療では続きません。患者さん自身が納得し、できる範囲のことをやっていく、患者さんの「治療しよう」という勇気を挫かない治療が最善なのです。

糖尿病は病気と一緒に生きていかなければならない代表的な病気です。だからこそ、医師と患者さんも非常に長いお付き合いになります。糖尿病になっても、できる限りQOL(Quallity of Life)を保てるような治療方法を一緒に構築していければと思いますので、ささいなことでも気になることがあったら遠慮なくご相談ください。

糖尿病について

糖尿病とは、インスリンが絶対的に欠乏している、または相対的に欠乏することにより起こる疾患です。インスリンの欠乏により、エネルギーとなる血中のブドウ糖を利用することができなくなり、炭水化物、たんぱく質、脂肪の代謝に影響を及ぼします。この代謝異常によって、様々な合併症を起こし、時には死に至ることもあります。今や国民の10人に1人が罹患する国民病とも言える疾患のひとつとなっています。

糖尿病の主な合併症としては、脳梗塞、網膜症、歯周病、狭心症・心筋梗塞、腎症、足潰瘍、足壊疽、神経障害などです。中でも、網膜症、腎症、神経障害は「三大合併症」と言われています。

糖尿病は、2型の発症プロセスから「自己コントロールができない人がなる病気」というイメージがついてしまっており、いわれのない差別を受けやすい病気でもあります。実際には遺伝的な背景があるなど、自己コントロールだけでは片付けられない様々な因子によるものです。

1型糖尿病

インスリンを作る役割をもつ膵臓のβ細胞に対し免疫反応が起こり、それを壊してしまうことから起こるのが1型糖尿病です。発症すると、体内でインスリンを作ることができなくなってしまうため、注射やインスリンポンプと言われる機器によって、定期的にインスリンを体内に注入してあげる必要があります。

1型糖尿病は、生活習慣病ではなく、先天性の病気でもありません。また、近親者に糖尿病がいるかどうかも余り関係しておらず、自己免疫系の体質異常に因るものと考えられています。かつては、小児に発症することが多かったため、小児糖尿病と呼ばれていました。現在でも発症のメカニズムはよく分っておらず、小児期だけではなくどんな年代にも起こりうる病気です。

2型糖尿病

インスリンの働きが悪くなり、血糖が高めになってしまうのが2型糖尿病です。インスリンの分泌量が少なくなるケースと、インスリンは分泌されているものの、体の組織がインスリンに対して鈍感になり、効きにくくなるケースの2種類があり、またその程度も人によって異なります。糖尿病全体の中で90%を占めています。

食生活や運動不足などが原因とされますが、遺伝的に糖尿病になりやすい体質があり、近親者に糖尿病が多く見られる場合には、注意が必要です。

2型糖尿病の場合、症状が軽い場合は、運動習慣や食事習慣を改善していくことで、症状が治まる可能性もあります。

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