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子どもの飲酒・喫煙どうしていけないのか?

今年度から成人年齢が20歳→18歳に変更されました。しかし、飲酒・喫煙については、これまで通り20歳になってからという点は変わりません。これはなぜでしょうか?

一番は子どもにとって飲酒・喫煙が色々な意味で害が大きいということです。

まずタバコについては、正確には子どもだけではなく全ての年齢において、健康を害するという面ではよろしくありません。喫煙によってダメージを受けた肺は、喫煙をやめても健康な状態に戻るわけではありませんので、本数にもよりますが、若い時からタバコを吸っていれば、それだけダメージも大きくなります。

飲酒については、まず大前提として、アルコールが障害度の高い薬物であるということです。身体的な依存性が高く、中毒になった場合の離脱症状も激しいです。

困ったことに、小さな子どもがお酒を飲んでしまった(飲まされてしまった)ようなケースが、稀に報告されます。例えば、2歳の子どもにお酒を飲ませたケースでは、急激な肝障害を起こし、肝肥大が見られたという報告があります。

アルコールは肝臓で分解されるため、体が成長しきっておらず、肝機能が十分に発達していない状態での飲酒は、命の危険に関わるというケースもあるということです。

また中高生になって体がある程度できていても、飲酒が単なる飲酒だけに終わらず、窃盗などの犯罪行為や違法薬物の摂取につながるなど、その先の非行行動につながりやすいという点も見逃せません。

アルコールは、いわゆるゲートドラッグになりやすいのです。子どもは酒量のコントロールが効かないこともあり(最も大人でもコントロールが効かない人は少なくありませんが)、飲酒は制限されているのです。

心身が健やかな成長を遂げるにあたって、飲酒・喫煙は大きな害を及ぼします。子どもたちに、安易に飲酒・喫煙させないよう、大人もきちんと見守ってあげましょう。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック
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