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女性特有の病気 甲状腺の疾患[内科]

甲状腺系の疾患は男女で発症の割合が大きく異なり、女性の方が圧倒的に多くなっています。

実に成人女性の10人に1人が甲状腺に何らかの問題を抱えると言われているので、女性にとっては非常にポピュラーな病気と言えるでしょう。これは免疫についての遺伝子が、女性が持つX染色体に乗っていることが影響しているからと言われています。はらこどもクリニックでも事例は多いです。

甲状腺の疾患は、機能の亢進と低下の両方があります。

機能亢進の症状としては、座っていても走った時と同じような体の反応が出ます。発汗や動悸、メンタル面ではイライラするようになったりします。また首の腫れも特徴のひとつです。

対して機能低下の症状としては、だるい、冷える、少しメンタル的にのんびりボケたような感じになります。甲状腺ホルモンは人間のメンタルに大きく影響します。例えば、とても穏やかで大人しい女性が、実は甲状腺の機能低下があったというケースもあります。

思春期においては「バセドウ氏病」が多いです。バセドウ氏病は亢進系の疾患ですので、代謝機能が強くなり、多食になるのに、全く太らないといったことが特徴のひとつです。思春期という時期とその症状から、周囲からは心身症と間違われることが少なくありません。きちんと検査してみたらバセドウ氏病だったというケースも珍しいことではありません。

治療法としては薬でホルモンをコントロールしますが、根治はせず、寛解と増悪(ぞうあく)を繰り返すことが多いです。

非常にポピュラーな病気でありながら、患者さん自身も周囲の人も病気と気づかなかったり、他の病気と思い込んでしまうことも多いので、上記のような症状が気になるという方は、きちんと医療機関で診察してもらいましょう。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック
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