お子さんへの舌下免疫療法について【小児科・アレルギー科】

子どもの花粉症が増えている中で、小さいうちに舌下免疫療法で花粉症を治してしまおうという方も増えています。今回はお子さんへの舌下免疫療法を検討されている方へ、参考になるような記事を書いてみたいと思います。

まず舌下免疫療法を始められるのは5歳からになります。(※将来的には引き下げられる可能性もありそうです。)
所沢市では子どもの医療費の助成が中3までになりますので、この期間であれば自己負担はありません。舌下免疫療法は長期に渡る治療になりますから、なるべく小さいうちから初めて、助成の期間内に終わらせてしまうのが良いと思います。

またお子さんが小さいうちに舌下免疫療法を始めることのメリットは、続けやすいことに尽きると思います。年齢が上がってくると思春期の影響などで親の言う事を全て素直に聞いてくれる話ではありませんし、中学になると部活動も始まりますから、本人がきちんと納得しないと治療を続けるのは難しくなります。

対して小さいお子さんは言う事を聞いてくれますし、例えば親子で治療をすれば薬の飲み忘れも予防できます。はらこどもクリニックでも小学生で治療を行っているお子さんもいますし、親子でやっているケースも少なくありません。

薬は毎日服用する必要がありますが、たまたま1日忘れてしまったからと言って効果が無くなるわけではありません。あまり頻繁に忘れるのはどうかと思いますが、週1回以内の飲み忘れくらいであれば問題ありません。舌下免疫療法は、とにかく続けることが大切な治療法です。

オススメは朝に薬を飲む習慣をつけることです。朝であれば仮に忘れても夜に飲めばいいですし、舌下免疫療法の薬は眠くなるなどの副作用はありませんので、学校に差し支えることも少ないでしょう。

ただし部活動の朝練がある場合は、薬の前後2時間の激しい運動は禁じられていますので、就寝前の服用の方が良いかもしれません。やはり部活動が始まると、色々と難しい面も出てきますので、小学校のうちにある程度終えてしまうのが理想的です。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック
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