アレジオン 子ども向けドライシロップ自主回収のお知らせ

花粉症の治療薬であるアレジオンのうち、子ども向けの剤形であるドライシロップにつきまして、ICH-M7という医療品を審査する団体による安全基準に照らした許容限度値を超える「発がん性が不明の既知の変異原性物質」に分類される可能性のある分解物が確認されたため、メーカー側より自主回収の連絡が来ております。

今回のアレジオンについては、ICH-M7基準のクラスⅡに分類されています。「許容限度値」というのは、70年間毎日服用しても健康には被害が無いとされるレベルです。

今回のクラスⅡでは、その製品の使用等による重篤な健康被害のおそれはまず考えられない状況という基準になっています。ちなみによりリスクの高いクラスⅠでも、10年間服用して10万人に1人、がんを発症するかどうかというリスクの低いものです。(厚生労働省による薬品に関する自主回収についての情報へのリンク
このようにかなり厳しい基準値になっていますので、現状アレジオンをそのまま服用されたとしても、特に医学的に問題があるということではありません。

今回の自主回収についても、回収の対象は医療機関に残っている在庫を、念のため自主回収するという形であり、すでに患者さんに処方した薬については回収の対象外となっております。
とはいえ、大人が服用、ご自身が服用ならまだしも、自主回収となった薬をお子さんに飲ませるということには抵抗があるという方も多いと思います。お手元にあるアレジオンのドライシロップについて、不安な方はご相談ください。
(自主回収の詳細については、製薬メーカーによる公式リリースをご覧ください。)

所沢市の小児科・内科・アレルギー科・糖尿病内科 はらこどもクリニック
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