[アレルギー科]花粉症が引き起こす他のアレルギー

今年はスギ花粉の飛散量が多く、花粉症の方は苦労しているのではないでしょうか。3月半ばからはヒノキの花粉も飛んでいるとのことで、GW明けくらいまでは続きそうとのことですね。日本における花粉症患者さんの数は、この10年間で増加傾向にありますし、まさに国民病となっている状態ですね。

さて、先日のナッツアレルギーについてのブログでも少し触れましたが、スギ花粉に対するアレルギーは、他のアレルギー症状を誘発する場合があります。花粉ということでいえば、スギからヒノキ、ハンノキ、シラカバの花粉に対するアレルギーになる可能性があります。また、厄介なのがバラ科の植物へのアレルギーを引き起こすことです。バラ科には日常的によく食べられるフルーツが数多くあります。リンゴ、モモ、サクランボ、イチゴ、ビワなどです。

バラ科の植物へのアレルギーが発症した場合でも、いきなり全てのフルーツがダメになるわけではありません。人によって「コレはダメでもアレは大丈夫」とか、アレルギー反応は出ているものの、症状が軽く、食べても余り問題ははないようなケースもあります。ただし逆の可能性もあり、いきなり強いアレルギー反応を起こしてしまう場合もあります。

また、アレルギーは同じアレルゲンでも調理の仕方、食べ方によって出たり出なかったりということがあります。例えば大豆は、色々と形を変えて食卓に並びますね。豆腐、きなこ、もやし、納豆、豆乳などです。もやしは大丈夫でも豆乳はダメ、きなこは大丈夫でも豆腐はダメといったように、ものによって出る出ないがあるのです。アレルギーの出方は本当に千差万別なのです。

もし何らかのアレルギー症状が出てしまった場合、今の段階では基本的にはアレルゲンを除去するしかありません。ただし、スギ花粉の免疫療法では、他のアレルギーが出るのを抑えることができるといわれています。

もし、花粉症の方で、バラ科のフルーツを食べて「喉がイガイガする」、「唇や舌がビリビリする」などの症状が出た場合は、血液検査やプリックテストを受けたほうが良いかもしれません。

ちなみに花粉症は、マスクをきちんとすることで、花粉の体内への侵入を6割程度は防げるというデータもあるようです。また、コンタクトではなく、メガネにすることでも花粉を防ぐ効果があるそうですよ。

所沢市の小児科・内科・アレルギー科 はらこどもクリニック

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