発熱について」カテゴリーアーカイブ

発熱した時、家庭でできる処置【内科・小児科】

新型コロナの流行で、発熱しても場合によっては医療機関ですぐに診察してもらえないような状況も出ています。そこで、発熱した時、家庭でできる処置について少し書いてみたいと思います。

まず熱があっても冷やすのはNGです。熱が出ている時の人間の身体の反応を見てみましょう。

ウイルスや細菌などの異物が体内に入ると、その反応として身体はサイトカインを出します。サイトカインは脳の体温中枢に作用し、体温のセットポイントを上げます。平熱が37℃であれば39℃になるように温度設定を上げるイメージですね。そうすると、身体はその体温になるように働きます。例えば、身体を震わせて体温を上げるといった働きです。

なぜこのような働きになるかというと、基本的にウイルスやバクテリアなどは、温度が高い方が増殖しにくい、かつ体温を上げることで免疫の働きが高くなるからだと言われています。体温を高く保っておいた方が、体の中に入った異物を退治しやすいのです。

このように脳と身体が体温をあげようとしている時に体を冷やせば、身体はさらに熱を出す方に働くので、逆効果になります。

熱が高くなってつらい場合は、身体を冷やすのではなく解熱剤を使いましょう。解熱剤は脳に作用し、体温のセットポイント自体を下げる効果があります。セットポイントが下がれば、体温を上げようとする働きは弱くなるので、熱が下がるという仕組みです。

さらにサイトカインは最低2つの働きを持っており、発熱サイトカインは免疫を高める効果も持っています。解熱剤は、体温を下げる働きをしても、免疫を抑える効果はないので、解熱剤を使用しても問題ないのです。

また体温が1℃上がるだけでカロリー消費は約12%大きくなると言われています。また汗をかくことで水分が失われるので、発熱時にはしっかりとカロリーと水分を摂るようにしてください。汗をかいたら衣類を着替えるのも大切です。

ちなみに風邪という身近で不思議な病気について書かれた「かぜの科学」という本があります。風邪について勉強になるだけではなく、雑学的な読み物としてもとても面白いので、興味のある方は是非読んでみてください。

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〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379

冬の子どもの発熱【小児科】

現在、新型コロナの流行により、お子さんが発熱した時、必ずしもすべての医療機関で診察できる状態ではなくなっており、親御さんとしてはどうしたら良いのかが分からないということを耳にします。

まず、医療機関では感染発熱患者さんと一般の患者さんを、分けてゾーニングする設備が必要なので、医療機関によっては、発熱患者さんを診られない場合もあります。かかりつけ医が発熱外来に対応しているかどうか、事前に確認しておくことが大切です。

そのうえで、もしかかりつけ医が発熱外来をやっていなかった場合、対応してくれる医療機関を探しておきましょう。

発熱した場合、患者さんとしては、一刻でも早く検査をして欲しいという気持ちになるかもしれません。自分はともかく、お子さんの場合は、特に心配になる気持ちはよく理解できます。

しかし、検査に関していうと、発熱してすぐは体内のウイルス量がそれほど増えていないことが多いため、検査をしても確度が低く、診断がつきにくいという事実があります。発熱に関しては、早期診断がメリットにならない場合があります。

発熱といっても症状は様々です。例えば子どもの場合ですと、割と熱が高めでも、本人が元気に走り回っているようなケースも少なくありません。その場合、寒いなか病院に行っても、逆に症状を悪化させてしまう可能性や、上記にも書いたように有効な診断がつかないことも多いので、無理をして病院に行かず、様子を見ていいでしょう。

悪寒戦慄=寒がりガタガタ震えるような症状が長時間続くような場合は、ウイルス以外の発熱のパターンであることが多いです。

また、けいれんしたり、ぐったりして全身状態が悪いような場合には、医療機関を受診するようにしてください。

現在新型コロナの感染症分類を2類→5類に変更する方向で進んでいるようなので、それによってもまた状況が変わってくることが予想されます。実際に5類になった場合、どのような違いが出てくるのかなども、引き続き発信していきたいと思います。

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発熱外来からのお知らせ

7月に入ってから、急激に新型コロナの感染状況が悪化しています。はらこどもクリニックでも6月の終わり頃には、陽性者数がゼロになった週もありましたから、わずかな期間で猛烈に感染者が増えたことになります。

はらこどもクリニックの発熱外来にも患者さんがたくさん来られており、1日に対応できるキャパシティーを超えてしまっている状態です。朝の時点で予約の電話が殺到し、短時間でその日の予約がいっぱいになってしまっています。

また厄介なのは、新型コロナだけではなく、R Sウイルス、アデノウイルス、パラインフルエンザウイルス、インフルエンザウイルスなど、多くの種類のウイルス性の風邪のような症状が出ており、外来での診察が複雑になり、患者さん一人一人への診察時間がかかっています。

場合によっては、診察をお断りせざるを得ない状況も発生しています。ご迷惑をおかけしますが、ご了承いただけますと幸いです。

感染拡大の最大の理由は、新しい変異株(BA.4/5)に置き換わったことです。現在アメリカではまた別の感染力の強い亜種が出てきているので、株の置き換わりごとに、感染者数が増加していく可能性は高いでしょう。

オミクロン株は、症状自体は軽いことが多いですが、問題になるのは後遺症です。頭痛・倦怠感・味覚障害などの他にも、コロナ罹患後は脳卒中、脳梗塞、心筋梗塞など死に直結する病気のリスクが上がるというデータも出てきています。

たとえ軽症でも後遺症が出るケースは珍しくありません。体からウイルスが無くなった後、回復期のリスクが高いのです。

特に若い人の中には、オミクロンは症状が軽いということからワクチンの3回目接種をしていない人も多いようです。またお子さんの接種については、あまり進んでいるとはいいがたい状況です。

現状の新型コロナについては、ワクチン接種をすることしか大きな対策はありません。株が置き換わることで感染自体を防ぐ効果は下がってはいますが、重症化予防には大きな効果があります。

またワクチンで後遺症のリスクを抑えられるというデータも出ていますので、まだ3回の接種をしていない方は、是非接種をしてください。

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[小児科]夏に感染しやすい子どもの感染症、新型コロナ感染との比較

夏の感染症を引き起こす代表的なものに「エンテロウイルス」があります。エンテロウイルスは腸管で増殖するウイルスの総称で、たくさんの種類があります。発熱などの風邪の諸症状はもちろん、ヘルパンギーナ、手足口病、発疹などなど種類によって出る症状は多種多様で、ひとつの型に感染して免疫ができても、他の型には感染してしまうため、1シーズンに何度も感染するケースもあります。

暑くなってくると集団生活の中で感染が増え始め、7月後半に多くなります。例年であれば、このタイミングで夏休みに入るため、一旦感染の拡大は収束する傾向にあるのですが、今年は夏休みが短くなっているため、例年よりも長い期間にわたって流行するのではないかと予想しています。

そしてもうひとつが「アデノウイルス」です。代表的な症状として咽頭結膜熱(プール熱)を引き起こします。結膜炎、のどの痛み、発熱が主な症状となります。

ただしこちらのウイルスも非常に型が多く、変異が早いことで知られています。3年前は50種類程度だったものが、現在では80種類以上の型があることが分かっています。そのためアデノウイルスが引き起こす症状も多種多様で、百日咳のようなひどい咳や下痢になることもあります。また型が多いので、お子さんだけではなく、大人がかかってしまうケースも多くみられます。

エンテロウイルスとアデノウイルスは総じて熱が高くなることが多いですが、新型コロナウイルス感染症では、子どもの場合、最初は熱が出ることが少ないようです。季節的にはコロナウイルスよりもアデノウイルスの方がよほど流行しますので、お子さんが熱を出したからといってパニックにならず、きちんと医療機関で診てもらいましょう。発熱などの症状がある場合には、必ずそのことを伝え、各医療機関からの指示に沿って通院してください。

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子どもに解熱剤を使うタイミング[小児科]

お子さんが発熱した時、どのタイミングで解熱剤を使ったら良いか、そもそも子どもに解熱剤を使って大丈夫なのか、お悩みの親御さんは多いのではないでしょうか?

結論から申しますと、基本的にお子さんが辛そうでしたら、解熱剤を使ってもらって構いません。解熱剤を使うことで、治りが遅くなったり、強い副作用が出ることはありません。

発熱のメカニズムで多くの方が勘違いしているのが、体温が上がることによって細菌やウイルスを熱で殺していると思っていることです。細菌やウイルスが熱に弱いといっても、体温では増殖を抑えることができるかもしれませんが、さすがに殺せるほどではありません。
細菌やウイルスが体の中に入ってくると、発熱サイトカインという物質が作られます。この物質が脳に届くと、脳は体温を上げるための指令を出します。それによって体温が上がっていくのです。身体が温かくなることで免疫機能が高まるという仕組みです、解熱剤は、熱こそ下げますが発熱サイトカインを阻害するわけではないので、免疫機能を抑えることはないのです。

また子どもの解熱剤には、基本的にはアセトアミノフェンという薬しか使いません。アセトアミノフェンはそれほど強くなく安全な薬です。昔フィリピンの人が、自分の旦那さんを殺そうとして、アセトアミノフェンの錠剤800錠をアルコールに溶かして飲ませるという事件がありました。しかし、それを飲んだ旦那さんは命を落とすことはありませんでした。(それにしても800錠もの錠剤を溶かすにはどれほどの手間がいったことでしょう!?)事例として出すにはあまり良いものではありませんが、それくらい安全性が高いということです。

 

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夏風邪と冬風邪との違い

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暖かくなってすごしやすい季節になったと思ったら、すぐに夏のような気温になってしまいますね。なかなかちょうど良い気候というのが続くことはないようです。

寒い冬場の風邪は厄介ですが、気温が上がったら上がったで、夏風邪といわれる風邪が出てきます。本格的な夏風邪シーズンの到来を前に、今回は、夏風邪と冬風邪の違いについて、ご紹介したいと思います。

まず冬の風邪は、気道感染するものが多く、咳や鼻水などの呼吸器症状が多いことが特徴です。原因となるのはインフルエンザウイルス、RSウイルス、パラインフルエンザウイルス、コロナウイルス、ライノウイルスなどとなっています。

対して夏風邪は、アデノウイルスが原因となることが多いです。アデノウイルスには型が67もあるため、一度かかっても他の型には免疫がカバーされず、1シーズンに何度も夏風邪をひくということも珍しくありません。症状としては、発熱が主で経過が長いのも特徴のひとつです。いわゆるプール熱といわれるもので、結膜炎を併発する場合もあります。また、保菌者からのウイルス排泄期間が長く、症状が治まっても排泄されるため(大体2週間程度と言われています。)、集団の中で流行しやすいという面もあります。

アデノウイルスでの夏風邪では、特別な治療法はなく、対症療法が中心です。脱水症状に気をつけて水分をこまめに摂りつつ、熱が下がるまでしっかりと休養をとることが大切です。また予防については、手洗いうがいは有効だとは言われているものの、上記のようにウイルスの排泄期間が長く、予防しにくいウイルスです。ご家庭内で感染が出た場合は、治ったからといって安心はせず、トイレのエタノール消毒(ノロウイルスの消毒に使用する次亜塩素酸ナトリウムでも大丈夫です。)を行ったり、タオルを感染者と共用しないなどの二次感染対策をとりましょう。

その他、手足口病を引き起こすエンテロウイルスも、夏風邪の代表格といえます。エンテロウイルスは、症状が重くなる場合もありますので注意が必要です。

ちなみに冬風邪も夏風邪もウイルスが原因で引き起こされる症状です。抗菌剤である抗生物質は効きません

 

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発熱あれこれ 熱性痙攣

高熱が出た時に起こる症状のひとつに熱性痙攣があります。痙攣が派手な場合は、親御さんもパニックになってしまうことも多く見られます。ただし熱性痙攣自体は、それほど恐ろしいものではありません。仮に熱性痙攣を何回起こしたとしても、それが原因で後遺症が残ったりすることはありません。(熱性痙攣をした子供は、3割~5割程度繰り返すことがあるようです。)

熱の時に使用する座薬には、熱性痙攣を予防するものもありますが、非常に強い薬のため、子供の体の負担を考えると、余り使用はおすすめできないものです。

ただし難しいのは、痙攣が熱性痙攣なのか、それとも他の異常のために起こった痙攣なのかを判断する必要があるということです。痙攣には原因も型もいくつかあります。もし髄膜炎などの重い感染症による痙攣だった場合には、すぐに対処が必要です。痙攣を起こした場合、基本的には、すぐに病院に行ってください。きちんと医師に診察してもらい、何が原因かを調べてもらう必要があります。またその際には、スマホなどで痙攣の様子を撮影しておくと、診察の際に非常に役に立ちます。

ちなみに痙攣が熱性痙攣かどうかを判断するには、痙攣が左右対称かどうかを見るという方法があります。左右対称に痙攣する場合は大丈夫なことが多いのですが、左右非対称に痙攣する場合は、何か重篤な病気の可能性があります。特に目がどちらかに寄っていたりしたら注意が必要です。

また、小さなお子さんの場合は、痙攣の動きが小さく、親御さんが痙攣しているのに気付かない場合があります。例えば、口をぐっと食いしばって緩むのを繰り返していたり、腕をぎゅっとして緩むことを繰り返している場合には痙攣している可能性があります。

お子さんが痙攣を起こした場合には、パニックにならず、なるべく冷静に症状を観察したうえで、きちんと医師の診察を受けてください。

 

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平熱と体温計

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今回も「熱」についてお話したいと思います。

みなさんは、自分の「平熱」は何℃だと思っていますか?

人間の平熱というと大体37℃前後ということが言われています。しかし、これは正確な数値とは言えず、実際には平熱が何℃かというのは、医学的にはっきりと結論が出ていません。

平熱37℃というのは、昔の大規模調査に基づいた数値ではあるのですが、その調査では脇の下で温度を測りました。残念ながら、脇の下で測るやり方では、正確な体温は測れないのです。

体温を測る際には、体の表面ではなく、なるべく体の内部の温度を測らなければいけません。一番正確なのは、肛門から体温計を入れて直腸内の温度を測ることです。

はらこどもクリニックでは、乳児の体温を正確に知りたい時は、このやり方を用いています。その次は、口の中に体温計を入れて測る方法です。脇で測るのよりも簡単で正確なのですが、日本では余り好まれるやり方ではないようで、普及していません。

脇で測る場合は、最低10分、本来は40分くらいじっとして測らないと正確な数値は出ません。実際昔は、熱があって病院にいくと、10分かけて水銀の体温計で熱を測ったものでした。

また、市販されている電子式の体温計も正確な体温を教えてくれるとは言えません。今の体温計は予測式(測り始めの温度の上昇値をもとに計算して予測値を出すタイプ)がほとんどで、実際の熱を測っているわけではないからです。そのため、そのときの測り方や、子供の状態によって、かなり結果にばらつきが出てしまうのです。

耳で測るタイプの体温計も、耳の「外耳骨」という部分にセンサーが当たってしまうと、数値がかなり低く出てしまうので、きちんと測るのは難しいのです。

平熱や熱に対する耐性は、子供によって個人差があります。大切なのは、その子がどのくらいの熱だと元気がなくなってしまうのか、しっかりと把握しておくことです。

体温を測る時には、なるべく同じ条件で(例えば、毎回座って左脇で測るなど)、体温が何℃だと調子が悪くなっているかを判断しましょう。体温37.5℃超え=発熱しているという判断ではなく、その体温計で測った場合、何℃以上になるとお子さんが調子を崩すのか、きちんと知っておくことが必要です。

 

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発熱あれこれ「熱は冷やさない!」

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だいぶ秋も深まってきて、いよいよ冬の到来もすぐそこまできていますね。空気も乾燥してくるので、子供たちが感染症にかかり、熱を出すことが多くなってきます。ということで今回は「発熱」について書いてみたいと思います。

まず熱が出たときの対処法ですが、基本的に体を冷やすことをしてはいけません。熱が上がるのは、体内に侵入したウイルスや細菌を殺すための防御反応です。体が熱を上げようとしているときに冷やしてしまうと、体はもっともっと熱を上げようとしてしまいます。結果発熱が重くなり、熱痙攣などを起こす可能性も出てきてしまいます。熱が上がっている状態の時には、体を冷やさないで温めてあげるのが基本です。

熱が上がっているときには、子供は寒がり、震えも出ます。そして体は熱いのに手足は冷たくなっているのが特徴です。熱の状態をしっかりと見極めてあげましょう。

今の親御さんたちが子供の頃は、熱と言うと氷枕や氷嚢をおでこに当てるというような事をされたと思いますが、これはやらないであげてください。ちなみにヨーロッパでは昔から熱があったら水風呂に入れるという習慣があるようですが、これは医学的に否定されています。絶対にNGです(笑)

熱が上がりきると、今度は汗が出て子供は暑がるようになります。こうなったら少し涼しくしてあげましょう。また汗をかくので、肌着を替えたり、脱水症状にならないように水分をこまめに摂ることも大切です。この状態の時には、おでこに冷却シートなどを貼ってやっても構わないでしょう。暑がっているのでひんやりとして気持ちが楽になるかもしれません。ちなみに冷却シートには熱を下げるほどの効果はないので、そちらは期待しないようにしてくださいね。あくまで気持ちの問題です(笑)

子供の発熱は、頻繁に起こるからこそ、その対処を知っていて損はありません。今後も発熱については色々とご紹介していきたいと思います。

 

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