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アレルギー科の実情とアレルギー専門医 その2

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前回に引き続きアレルギー科とアレルギー専門医についてのお話です。

例えば子供の食物アレルギーを例に挙げてみましょう。海外で食物アレルギーが多い食材に「ピーナッツ」があります。ピーナッツバターを多く摂る習慣のある海外では、子供のピーナッツアレルギーは大きな問題となっています。そういった国の中で、イギリスはピーナッツバターを食べさせる時期を遅くしている、対してイスラエルでは、かなり早い時期からピーナッツバターを食べさせています。では、どちらがピーナッツアレルギーの患者数が多いかというとイギリスなのです。

少し前までは、幼いうちはなるべくアレルゲンに触れさせないというのが当たり前の考えでした。今もそういう風に考えてらっしゃる親御さんは多いと思います。しかし、現在では、アレルゲンに触れなさ過ぎるのもダメという考え方が主流になりつつあります。

アレルギーというのは、体に害を与えない物質に対しても、体内の免疫が有害と判断して反応してしまう免疫の過剰反応です。そのため年齢を重ね、免疫機能がある程度発達してからアレルゲンとなる物質に触れると、アレルギー反応が起こりやすいということがわかってきました。

こういった最新の研究を学ばずに、アレルギー検査をして、ただそのアレルゲンに触れないようにしてくださいという医師がかなりの数いるということが大きな問題になっているのです。アレルギーは、子供の生活の質や、健康的な発育にも関係してくる重大な問題です。どのようにアレルギー症状を和らげるのか、患者さんの生活をどういう風に改善できるのかを示してあげるのが医師の仕事だと、はらこどもクリニックでは考えています。

アレルギー疾患に対する治療については、最新の研究に基づいた治療法のガイドラインと実際の現場での治療実態の間に、非常に大きなギャップがあることが問題になっている領域です。今まで根拠もなく当たり前に行われていた治療のイメージが強すぎて、患者さんだけではなく、医師さえもそれに囚われてしまっているのでしょう。はらこどもクリニックでは、アレルギーに対する正しい医療知識をきちんと普及していきたいと考えています。

お子さんのアレルギーでお悩みの親御さんは非常に多いと思います。いつでもお気軽にご相談ください。

 

所沢市の小児科 はらこどもクリニック

〒359-1141 埼玉県所沢市小手指町2-1379
診療時間 午前 8:40〜12:00  午後 15:00〜18:00
受付時間 平日 8:30〜18:00  土曜日 8:30〜12:00
休診日 日曜日 祝日 (年末年始 お盆休みあり)

アレルギー科の実情とアレルギー専門医 その1

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例えば、「アレルギー科」の看板がかかっていたら、患者さんはアレルギーに詳しい先生がいると判断するのが普通だと思います。しかし、日本では、アレルギー科を標榜するのに特に規則や制限はありません。極端なことを言えば、医師免許を持っていれば、誰でもアレルギー科を標榜して構わないのです。

現在日本では、アレルギー疾患をもつ患者さんが年々増加しつつあり、現在では2人に1人の割合で何らかのアレルギーを持っているといわれています。その中でアレルギーに対する研究が進み、治療法も進歩しています。しかし、最新の知識や研究の成果を勉強せずに、一昔前の治療法方や治療に対する考え方のままに間違った治療をしている医療機関が多くなっていることが、医療界で問題になっています

みなさんは専門医制度というのをご存知でしょうか?医療といっても様々な分野・専門科がある中で、それぞれの専門領域で、その領域の専門研修を受け、患者さんから信頼される標準的な医療を提供できる医師=「専門医」とされています。簡単に言ってしまうと、この「専門医」の資格があるかどうかで、患者さんが何かの病気で病院にかかるときのわかりやすい判断基準にしてもらおうということです。今の医療界では、この専門医制度を活用する方向に舵が切られています。

専門医のひとつに「アレルギー専門医」があります。アレルギー専門医の数は全国的に見ても少なく、小児科でアレルギー専門医の資格を持つのは1000人程度となっています。所沢市に限れば数人、開業小児科に限れば、本クリニック副院長の原拓麿医師ひとりというのが実情です。

(アレルギー専門医についてはこちらをご覧ください。日本アレルギー学会専門医・指導医一覧

結果として、アレルギー科を標榜する医療機関の中で、全国平均で日本アレルギー学会に入っている医師がいるのは52%、専門医の資格を持っているのは、わずか30%にとどまっていることが分かっています。これだけアレルギーの悩む方が増えている中で。アレルギー科を標榜すれば患者さんが多く来るということで標榜している医療機関が少なくないのです。

もちろんアレルギー専門医を持っていなくても、きちんとしたアレルギー治療を行える医師はたくさんいます。特に様々な患者さんを診療され経験を重ねている年配の意思の医師の方には、そういう方が多いと思われます。ただし、年齢的にこれからそういう医師は徐々に減っていくと思われます。

今回は長くなってしまったのでこの辺で。次回もアレルギー科の実情についてお話したいと思います。
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抗生物質:第三世代セフェム系の問題点

今市場に流通している抗生物質の中で最も新しいものが、第三世代セフェム系と言われるものです。新しい抗生物質というと、非常に効果が高そうなイメージがありますが、そうでもないところが、今医療界で問題となっているのです。

どんな薬にも病気に対して有効な成分が入っているわけですが、それが効果を発揮するには、有効成分が体の中にしっかりと吸収されないといけません。また、それを前提に1回の使用量が決まっています。

しかし、第三世代セフェム系の抗生物質は、総じて吸収率が低く、良くて15〜20%程度しかないと言われています。これは他の抗生物質に比べると、著しく低い値です。吸収されなかった成分はどこに行ってしまうかというと、そのまま排泄されてしまいます。それを揶揄して「DU処方」などという言葉もあるくらいです。DUとは「D:だいたいU:うんこになる」の略だそうです。実際のところ、これだけ吸収率が低いと、感染部に有効成分がしっかり届くとは考えにくいです。

このような問題があるので、第三世代セフェム系は、海外ではほとんど使われていません。ほとんどの薬が、日本でしか出回っていないのです。なぜ日本でこれだけ使われてしまっているのか非常に疑問なのですが、やたらめったら抗生物質を使いがちな抗生物質大国ということなのでしょう。

こういった現状を踏まえ、はらこどもクリニックでは、第三世代セフェム系の抗生物質は置いていません。

 

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お子さんに何かあったらまず小児科に!

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はらこどもクリニックでは、患者さんに「お子さんに何かあったらまずは小児科医に来てください」ということをお伝えしています。それは、小児科が「子供の健康をトータルで診ることができる総合医」だからです。小児科医というと内科医的な捉え方をされることが多いのですが、実際には、子供に関する様々な症状について勉強しています。

お子さんが何らかの症状を発症したとき、何科に行くかというのは、親御さんが悩まれることのひとつだと思います。いわゆる風邪や熱の場合には、まず小児科という判断をする方が多いのではないかと思います。対して、「じんましんが出た」・「皮膚がかぶれている」・「目が赤い」というような場合には、専門科である皮膚科や眼科に行かれる方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際には皮膚や眼などの症状でも小児科で対応できることがほとんどなのです。例えばじんましんでは、子供の場合、多くはアレルギー性ではなく、身体の調子を崩したことで発症します。皮膚ではなく、全身の病気の一部の可能性もあります。また、いわゆる「プール熱」と言われるアデノウイルスの感染では、症状のひとつとして結膜炎や目やにがあります。もちろん小児科医は、これらの症状に対して、塗り薬や点眼薬を処方することが出来るわけです。

はらこどもクリニックの患者さんの中にも、じんましんが出たから皮膚科に行って、風邪の症状もあったので、その後で来たという方や、眼科に行ったものの小児眼科に明るい先生ではなく、小児科に行くよう言われて来たという方がいらっしゃいました。つまり病院のハシゴ状態です。これでは、時間的にも身体的にも負担がかかってしまいます。医者が言うのもなんですが、病院に来る回数は少ないほうが良いのです。

子供になにかあったら、まずはかかりつけの小児科医に相談してみてください。はらこどもクリニックでは、子供の総合医として、しっかりと診断をさせていただきます。そのうえで診断の結果、より高度な検査や、専門医の判断を仰ぐ必要があれば、きちんと信頼できる病院に紹介をさせていただきますのでご安心ください。

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病気の経過観察にはスマホを活用しましょう!②

前回に引き続き、診察におけるスマホの活用法です。

はらこどもクリニックで実際にあった、スマホで撮影された動画が役に立った具体的なケースをご紹介しましょう。

ある赤ちゃんが、ミルクを飲んだ後すぐに吐いてしまうという症状を訴えて来院された親御さんがいました。色々と調べましたが、原因は分からず。その後、他の大きな病院にもいくつか行かれたそうですが、結局症状は改善せず、半年くらいしてまた来院されました。

こういう時は、実際に症状を見るのが最も確実な方法です。そこで、「今ここでミルクをあげてみてください」と言ったところ、親御さんは「今飲んだばかりなので無理です」ということでした。それではと、「実際に吐いているところを、スマホで動画に撮って見せてください」とお願いしたわけです。

後日、その動画を見せてもらったところ、赤ちゃんはミルクを飲んだ後に吐いているのではなく、飲みながら吐いてしまっているということが分かりました。

それなら考えられる症状は、食道が狭くなってしまっている「食道狭窄(しょくどうきょうさく)」です。すぐにきちんとした検査を受けられる病院を紹介しました。

現在その子は手術をして、健康な生活を送っています。

動画を撮影していなかったら、このお子さんはまだ治療ができていなかったかもしれません。写真や動画を手軽に撮影できる今だからこそ、それを活用しない手はありません。ぜひ試してみてください。

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病気の経過観察にはスマホを活用しましょう!①

はらこどもクリニックでお勧めしているのことのひとつが「スマホの活用」です。

今までは診察の際にお子さんに起きた症状を、親御さんが言葉で説明していました。それを実際の画像や動画で撮影しておき、診察の際に見せていただくという活用法です。

例えば、「お子さんの食欲が無い」といった時に、それを言葉で説明するより、写真に撮って「実際に摂取した食事内容を摂取時間とともに記録する」方が役に立ちます。また、「吐物、便、尿、発疹」などは、症状が出た時に、さっとスマホで写真を撮っておいて頂けると非常に参考になります。「行動、けいれん、嘔吐や呼吸の状態」などは、動画に撮ってくださると役立ちます。

スマホで撮影したデータであれば、撮影日時まで記録されるので、時間を覚えたりメモしておく必要もありません。(iPhone標準の写真アプリでは撮影時間までは表示されませんが、写真の情報を表示できるアプリを利用することで、撮影時間を確認することができます。)

「百聞は一見にしかず」ということわざがありますが、医師が診断を下す際には、その症状を実際に見せてもらうのが一番なのです。以前にご紹介したノートと併せて活用すれば、とても心強い子育ての味方となってくれるはずです。

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通院にはノートを活用しましょう!

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はらこどもクリニックでは、患者さんに「ノートを書くこと」をお勧めしています。

病気の経過など、「何時から、何がどのように起こり、変化したか」、また他の医療機関を受けておられる場合には、「そこで判断された内容や、行われたこと」など、時系列に沿って書いていただくことで、診察の際にとても参考になります。

ノートに書くのは、お子さんに関することなら何でも構いません。子育てで不安に思ったこと、診察の際に聞きたいこと、病気の経過など、その時々で記録しておくと非常に役に立つのです。

なぜわざわざノートに書いておくことが大切なのか。理由の一つはもちろん「忘れてしまう」からです。記憶力に頼るより、きちんと記録に残しておいた方が確実です。そしてもうひとつは、「言い出しにくいこと」・「聞きにくいこと」をきちんと伝えていただくためです。

みなさんは「ドアノブコメント」という言葉をご存知でしょうか?

人間が会話をしている際、自分にとってマイナスのことを晒すようなこと、格好が悪いようなネガティブなことは、なかなか口にできないものです。すごく聞きたいのに何となく口に出しづらい、そんな「聞きにくいこと」が、会話の後ろ、後ろになってしまい、結局言い出せなかったり、口に出せても時間がなく、きちんと話すことができなくなってしまう。結局、部屋を出ていく時=ドアノブに手をかけた時に出てくる言葉を「ドアノブコメント」と言います。

この「ドアノブコメント」は、実は患者さんにとって「一番聞きたいこと」・「一番気になっていること」が多くなります。だから私たちは、その「ドアノブコメント」を聞き洩らさず、しっかりとピックアップしたいと考えています。

診察の終わりには「最後に何か聞きたいことはない?」というようなお声掛けもしますが、一番は聞きたいことは何でもノートに書いておいて、診察の際にそれを見せていただくことです。

ノートは子育ての記録にもなります。過去と似たような症状が出た時はもちろん、2人目のお子さんを育てている時など、1人目のお子さんのノートが参考になる時もあるでしょう。気がついた時にメモでも良いからノートをつける、この習慣をつけておくと、子育てにとても役に立つはずです。

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