インフルエンザ 家庭内感染を防ぐには?

インフルエンザの予防というと、「手洗い」・「うがい」・「マスク」というのが一般的です。

しかし実際のところ、インフルエンザの予防に対しては、うがいをしてもしなくても有為の差が出ないことが分かっています。手洗いについてもそれほど大きな差はなく、手洗いをした方がちょっとだけ予防になるくらいのイメージです。手洗い自体はウイルスを洗い流すためには有効な手段なのですが、インフルエンザウイルスに関しては、そのほとんどが飛沫感染なので、手洗いをしても、そこかしこにウイルスが漂っていて拾ってしまうのです。(もちろん、他のウイルスや感染症の予防になるので、手洗いはきちんとしましょう!

予防に最も有効なのはマスクなのですが、非感染者がマスクをしても余り意味がないことが分かっています。空気中に漂うインフルエンザウイルスは非常に小さいので、マスクと肌の隙間から入ってきてしまうのです。

有効なのは感染者がマスクをして、飛沫を飛び散らないようにすることです。マスクをすると、まわりに飛び散るウイルスがかなり減ります。入ってくるのを防ぐのではなく、感染源から広がらないようにするという予防法ですね。同様に、感染者と同じ部屋にいない、なるべく隔離した状態にすることも有効です。ちなみにインフルエンザの感染者が咳やくしゃみをすると、大きめの部屋の端から端までウイルス入りの飛沫が飛び散ってしまいます。

また、インフルエンザウイルスは湿度に弱いので、部屋を十分に加湿しておくことも予防法のひとつではあります。

大人が感染した場合はこのようなことを徹底しましょう。しかし、小さなお子さんの場合、マスクをして大人しくしていることはなかなか難しいことですね。実際、お子さんきっかけでご家族にインフルエンザが広まってしまうことは非常に多いです。以前のブログにも書きましたが、インフルエンザは早めに薬を使うことが有効です。感染の疑いがあったら、なるべく早く医療機関を受診するようにしましょう。

それが結果として、周りに感染が広がるのを防ぐことにもなります。

 

所沢市の小児科 はらこどもクリニック

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